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物知りフクロウ「らっくす」のワイン道場

vol 2 初級編 〜赤ワインの基本品種

自分の好みのワインを見つけるには、・産地 ・ブドウ品種 ・生産者 を要チェック!中でも分かりやすいのがブドウ品種です。ブドウの種類によってワインの味わいに特徴がありますので、それを押さえればワイン選びがグっとカンタンになります♪
フランスやイタリア、スペイン等ヨーロッパは「産地名=ワイン名」が基本ですが、ニューワールドやヨーロッパでも一部ワインは「ブドウ品種名=ワイン名」。ブドウ品種の特徴が分かれば、ワイン名を見てどんな味のワインなのかおおよその予想がつくようになります。
また、ヨーロッパ等は産地によって伝統的にどのブドウを栽培するか(どのブドウが気候に適しているか)が決まっているので、産地名とブドウ品種をリンクさせて覚えればさらにワインの世界は広がります♪
今回はまず、赤ワイン用のブドウ品種の中から基本の6種類をご紹介します!

ピノ・ノワールピノ・ノワール Pinot Noir
産地・・ブルゴーニュ、シャンパーニュ、アルザス、ドイツ等
適地・・石灰質土壌
味を一言で・・酸味がきいて繊細
ピノ・ノワール 冷涼な気候を好み、繊細で酸味の利いたワインを生み出すブドウ品種。主な産地はブルゴーニュシャンパーニュアルザスドイツ等で、特にブルゴーニュで非常に高品質なワインを生み出す高貴品種。かのロマネ・コンティやシャンベルタンといった世界のトップ赤ワインもこのピノ・ノワールから造られます。しかし、ブルゴーニュやシャンパーニュ等以外の産地では中々その実力を発揮せず、凡庸なワインになりがちな気難しいブドウでもあります。近年はニュージーランドオレゴンといった、ブルゴーニュと緯度が同じエリアの産地で高品質なピノ・ノワールが造られるようになっています。

適地で栽培された場合、とても繊細でエレガント、そして何よりもその土地の風味(テロワール)を純粋に表現するという特徴を持っています。色はやや薄めで、カシス、フランボワーズ、サクランボといった赤い果実の香り、熟成すると下草や枯れ葉、紅茶、アニマル臭も出てきます。タンニンは少なめで、酸味、ミネラル感が伸びやかに優雅で余韻の長いワインとなります。熟成させた上質なピノ・ノワールは官能的な味わいと言われます。
別名・・シュペート・ブルグンダー(ドイツ)、ピノ・ネロ(イタリア)

カベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・ソーヴィニヨン Cabernet Sauvignon
産地・・ボルドー、南仏、イタリア、カリフォルニア等 世界各地
適地・・砂礫・小石混じりの土壌、粘土石灰質土壌
味を一言で・・タンニンが豊かでボディのしっかりしたワイン
比較的温暖な気候を好みますが、適応力のあるブドウ品種。主な産地はなんといってもボルドー、特に左岸のメドック地区ですが、世界中で栽培されるようになり各地で成功を収めています。あのシャトー・ラフィット、シャトー・マルゴーといった多くのメドック著名シャトーのワインもカベルネ・ソーヴィニヨン主体で造られています。カリフォルニアをはじめとしたニューワールドでも広く栽培され、高品質赤ワインの代名詞とも言える高貴品種です。

カベルネ・ソーヴィニヨンから造られた上級のワインは、長期熟成に耐えうる高いポテンシャルを持つワインとなります。色調は濃いめで、複雑で豊かな香り。熟したカシス、西洋杉、スパイス、ピーマン、樽の影響が強い場合はモカ、ロースト香、チョコレート等の香りも加わります。タンニンがしっかりして味わい深く、ボディのしっかりしたワインとなります。
メルロメルロ Merlot
産地・・ボルドー、南仏、イタリア、カリフォルニア等 世界各地
適地・・粘土質土壌、粘土石灰質土壌
味を一言で・・滑らかな口当たりで香り豊か
カベルネ・ソーヴィニヨンと並んでボルドーの重要品種。メルロも比較的温暖な気候を好みますが、やや冷涼な地でも栽培可。秀逸なメルロを生み出すのはやはりボルドー、右岸のサンテミリオンやポムロール。右岸地区を代表する2大シャトー、シャトー・ペトリュスがメルロ主体、シャトー・シュヴァル・ブランがカベルネ・フラン主体で造られています。カベルネ同様、世界中に持ち出されてニューワールド各地でも栽培されています。

熟した赤い果実の香り、スパイス、なめし革、トリュフ、アニマル臭といった芳香に富んでおり、タンニンは比較的柔らかく、口当たりが滑らか。メルロも長期熟成に耐えうるポテンシャルの高いワインを生み出すことが出来ます。

カベルネ・フランカベルネ・フラン Cabernet Franc
産地・・ボルドー、ロワール、南西地方等
適地・・砂質土壌、粘土砂質土壌など
味を一言で・・ピーマン等のヴェジタルな香り、バランスのとれた味わい
ボルドーの左岸メドック地区では補助品種として使われることの多い品種ですが、ボルドーの右岸ではメルロと並んで重要な品種となります。サンテミリオンのシャトー・シュヴァル・ブランもカベルネ・フランが主体で造られています。また、ロワール地方でも秀逸なワインを生み出し、トゥーレーヌ地方、アンジュ地方等で広く栽培されています。シノン、ソミュール等が特に有名なカベルネ・フランの産地です。

色調はカベルネ・ソーヴィニヨンよりもやや薄め。タンニンやボディもカベルネ・ソーヴィニヨンよりも少なめとなります。フランボワーズ、スミレ、冷涼な気候ではヴェジタルなピーマン等の香り。全体的にはカベルネ・ソーヴィニヨンを軽めにしたような特徴。上手く栽培したものは繊細でタンニンはより滑らかなバランスのとれたワインに仕上がります。
別名・・ブルトン(ロワール)
シラーシラー Syrah
産地・・ローヌ、南仏、オーストラリア、南アフリカ等
適地・・花崗岩を含む砂質土壌等
味を一言で・・スパイシーでしっかりしたボディ
ローヌ地方の北部や南仏等で栽培されていますが、ローヌ北部のコート・ロティエルミタージュで上質な長期熟成に耐えうるワインが造られています。また、オーストラリア南アフリカといったニューワールドでも広く栽培され、ニューワールドではオーストラリアのシラーズが有名ですが、近年の南アフリカのシラーズの品質向上には目を見張るものがあります。

色調はとても濃く、タンニンも豊富。カシス、コショウ、スパイス、といった複雑な香り。濃厚でひきしまったボディで長期熟成のポテンシャルを持つワインとなります。
別名・・シラーズ(ニューワールド)
ガメイガメイ(ガメ) Gamay
産地・・ボジョレ、ロワール、ブルゴーニュ等
適地・・花崗岩土壌等
味を一言で・・果実香豊かでアロマティック、ハツラツとした酸味
ガメイといえば、ボジョレの代名詞とも言えるブドウ品種。ボジョレ地方の中でも特に北部の花崗岩質の地区からはガメイによる秀逸なワインが生み出され、比較的ボディのしっかりした力強いワインや、芳香に富んだワイン等があります。コート・ドール地区ではピノ・ノワールを主体にガメイをアッサンブラージュ(ブレンド)した「ブルゴーニュ・パストゥグラン(ブルゴーニュの全ての粒)」という若飲みタイプのワインも造られています。またロワール地方でも広く栽培されています。

明るい色調で、イチゴ、フランボワーズ、フローラルな香り等。タンニンは少なめで果実味と酸味が豊か。ハツラツとしたフレッシュな果実味を持つ若飲みタイプから、クリュ・ボジョレのようにややボディのしっかりした力強いワインまであります。