イタリア ヴェネト州 IGPヴェネト 赤 フルボディ
品種:コルヴィーナ60%、メルロ40%
オリオン・ワインズは2008年に設立され、輸出市場を中心にイタリア全域の主要ワイン産地から、高品質なワインの生産をすることに注力しました。北はピエモンテ、ロンバルディア、トレンティーノそしてヴェネト。中部はトスカーナ、ウンブリア、アブルッツオ。南はカンパーニャ、プーリア、そしてシシリア。これらの地域の少数のワイナリーと強力な関係を結び、葡萄栽培から瓶詰までを完全にコントロール、生産者と緊密に常に品質の向上を目指し、それぞれ地域が持つ特性を活かし個性溢れるワインを作っています。
美しい花、美しい女性を表す“フィオーレベッラ(Fiorebella)”は、ラベルに花があしらわれていますが、よく見ると女性が2人隠れています。このワインはヴェネトの正統的なアマローネの手法で造ったワインに熟したメルローをブレンドして熟成させることで、重たいイメージのあったアマローネをエレガントで飲みやすいものにしています。使用ブドウの60%はアマローネの主要ブドウであるコルヴィーナで、ヴェローナ近郊のサン・ピエトロ・イン・カリアーノの畑で9月半ばから10月初旬の間に収穫されます。収穫後、伝統的に使われるフルッタイオという風通しのいい小屋で約3〜4ヶ月陰干ししますが、この間にブドウの水分の50%が失われます。残りの40%は陰干しをしないメルローが使われていますが、木の上で完熟させているためヴェネト州のメルロに時折見られる青臭さはありません。このメルロのブレンドは、熟した味わいとフレッシュさのバランスを整えています。ブドウは各々別個に除梗後、果実を積極的に潰さないことで果皮の傷を防ぎ、色の抽出の適正化を図っています。発酵は温度管理下の25〜26℃で8〜10日間続けられます。発酵初期にはルモンタージュやデレスタージュを頻繁に行う事で、アロマや柔らかなタンニンを穏やかに抽出しています。澱引きをした後にマロラクティック発酵。2月初旬には2つのワインをブレンドし、50%は1〜2回使用のアメリカ産及びフランスのバリックで12ヶ月間熟成します。色は美しく濃いルビーレッド。チェリーを筆頭にドライフルーツ、チョコレートやプルーンの香りが感じられます。口に含むとフルボディですが柔らかくて丸みがあり、心地よいスパイスや余韻の長さが楽しめます。
(アルコール度数:14.5%)