2008年6月 Deep関西編 |
| *カタシモワイン編* |
| 翌日。朝早くからまたしても黒井社長に車を運転していただき、一路大阪へ。恐縮です。 大阪でワインなんてつくってるの?普通に東日本で生活している人には当然の疑問です。僕自身、正直知らなかったです。しかし、歴史を紐解いてみると戦前の昭和初期までは、山梨県よりもブドウの生産量は多く、日本一の生産量は大阪だったのです。これは驚き。その後、生産量は減っていき、100社以上あったワイナリーもいまは4社のみとなりました。 そして今回お邪魔させていただいたのが、カタシモワインさん。西日本最古のワイナリーで、ブドウ作りで100年以上ワイン造りでも90年以上という老舗中の老舗。でもでもでも、大阪というと暑いというイメージがあってジメジメしていて、ブドウ栽培には向いていない気がしてならなかったというのが、訪問前の正直なイメージ。 いざ出陣。 大阪といっても南のほうで、柏原市という場所にあるカタシモワインさん。合名山という山の麓にあるワイナリーで、降水量は年間1,000oだとか。これは少ないですね。期待が高まります。さっそく栽培、醸造を自ら手がける高井社長に案内していただくことに。 ![]() 自社農園2haと契約農園18haで、自社農園に関しては完全有機減農薬農法です。住宅街から細い路地へ入っていくと、すぐに棚式のブドウ畑が。 そこから徐々に上り坂に。 そしてあっという間に急な上り坂に。 ![]() その坂の両側にはマスカットベリーAの棚式の畑。 いやはや、結構ハードですねぇと僕が言うと、いやいやこんなもんは序の口やで、と高井社長。まじですか。。。 その後も、メモをとりつつ坂を上り続けると、一旦開けた場所へでる。ここから町が一望できました。(下左写真)ここまででもすでに息が上がりましたが、ここからが本番とのこと。上を見上げるとこんな感じです。(下右写真) ![]() ここから気合を入れなおして、よし出発! ![]() そこからは想像をはるかに超えた世界。ほんとに急斜面です。とてもとても重機は入れません。 そしてここでは垣根式の欧州系品種がいろいろ。カベルネ、メルロー、シャルドネ、バッカスなど。 高所恐怖症の僕にとってはまさに地獄絵図。 足がすくんでしまってますが、なるべく下を見ないように進んでいきます。 ![]() たまに下をみると、こーんな感じ。 もう、わーーって感じです。・ヾ(。 ̄□ ̄)ツ さらに上へと進んでいくと、どんどん傾斜がすごくなってきます。本当にこんなところで作業するのは大変なことだと思います。 そして、このカタシモワインさんで一番興味をもったもの。それは甲州です。 豊臣秀吉の時代から紫ブドウとしてこの地で日陰樹としてつくられてきた甲州。明治に入ってから堅下ブドウというこれも甲州系の品種がつくられ、これは現在も栽培されているとのこと。大阪の甲州。どうですか?興味をそそられるでしょう?さらに樹齢90年の樹もあるというじゃないですか。そりゃもう急な斜面もがんばって登りますよ!! そして辿り着いた樹がこれ→すごく立派なお姿です。 ←この甲州が植わっている場所はこんな感じ。すべったら死ぬんじゃないかな。。。すごいすごいと連呼する僕に高井社長は、もっとすごいとこあるで、あそこは平均斜度25度や。えぇー?25度ってもうぎりぎりじゃないですかー。いやいや、うちで一番のとこはあそこや、平均30度や。 ・・・・30度って・・・・ もうほとんど立ってられないでしょー!! まるでドイツのモーゼルにきたようですね。 ![]() 最近はまた畑を拡張しているらしく、あたらしくブドウを植えた場所もこんなとこでまだ開墾途中らしいんですが、どうやって行くんでしょうか? ただただ呆然としてしまいますが、実は昔はここもブドウ畑だったらしいです。 一度めんどうだからやめたそうなんですが、また最近植えたそうです。昔は大変だったんだろうなぁと思いを馳せながら、ワイナリーへ戻ります。 ![]() この仮設階段も去年作ったそうです。(左写真の矢印部分) いったいそれまではどうやってたんでしょうか・・・ さすがに収穫したブドウはトロッコにのせて運ぶようですが。 ![]() ![]() 帰り道は比較的穏やかな道を通りました。 栗やレモンの樹が植わっていましたね。 ワイナリーへもどり、施設を案内していただきます。さすがに歴史あるワイナリーなので、昔の圧搾機や貯蔵庫もあって博物館のようでした。これは高井社長と圧搾機(右写真)。 ![]() 国の登録有形文化財に登録されている貯蔵庫(左写真)の中には昭和16年につめたブランデーや、1961と書かれた1升ビンに入った甲州もありました。の、の、のんでみたい・・・。 そこまではずうずうしくなれずに、おとなしくテイスティングルームへ。中にはずらっとならぶカタシモワインさんのラインナップ。中でも興味をそそられたものをいくつかご紹介。 デラウエアでつくられた瓶内二次醗酵のスパークリング。やや甘く仕上げられていますが、酸もしっかりあっておいしいです。なにより瓶内二次醗酵なので、泡がとてもきれいです。そして値段もハーフで1,575円とお手頃。将来的にはもっと安くつくりたいとのことでした。ぜひ!やはり気になるのは甲州。堅下甲州ぶどうと名付けられたこのワイン。自社農園の樹齢30年以上の堅下ぶどうでつくられています。香りはまさに甲州!味わいはすっきりとした中にも噛み応えのあるコク。すばらしいです。 なんでも甲州は完熟したものはつかわないとのこと。 きれいな酸を残す為だそうです。 そして日本で最初に商品化されたというグラッパ。ジャパニーズグラッパ 葡萄華 デラウエア樽熟。オリジナルの蒸留器を考案し、10年の試行錯誤をくりかえし、ようやく辿り着いたというそのグラッパは、口当たりのまろやかな、日本人むけの味わいでした。香りも芳醇で、とても親しみ易いです。これで3,000円とは恐れ入ります。お話を聞く限り、徹底した品質管理のもとでのグラッパ造り。やはりそこまでやらないと、このキレイな味わいにはならないんですね。 |
たくさんのワインをテイスティングさせていただき、高井社長、営業担当の比良様ほんとうにありがとうございました。![]() 一つ思い残すことがあるとすれば、このカタシモワインさんでつくっているひやしあめを飲まなかったこと。。。 うーん、悔やまれます。。 |
| * おまけ * |
![]() その後、天候が急変し大雨になる中、神戸に向かいフランス出発直前の某氏と合流。 神戸ワインさんを見学させていただきました。とても勉強になりました。 今現在、国産ワインの生産地といえば山梨、長野が真っ先にあがります。北に目を向ければ山形や北海道、西は九州などが盛んになってきました。 ぽっかり空いた関西地区にも、これからすごく楽しみな地域だと思っています。関西におけるワイン造りは、山梨や長野とはまた別の事情があり、とても勉強になりました。いろいろな可能性を感じさせてくれる地域だと強く感じました。 みなさんも是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。 |
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そして辿り着いた樹がこれ→
←この甲州が植わっている場所はこんな感じ。すべったら死ぬんじゃないかな。。。



ワイナリーへもどり、施設を案内していただきます。
デラウエアでつくられた瓶内二次醗酵のスパークリング。やや甘く仕上げられていますが、酸もしっかりあっておいしいです。なにより瓶内二次醗酵なので、泡がとてもきれいです。そして値段もハーフで1,575円とお手頃。将来的にはもっと安くつくりたいとのことでした。ぜひ!
