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ローヌギャング訪問記2006〜RWG〜

わたなべ皆さんこんにちは!虎ノ門の麒麟こと渡辺です。
実は先月末より10日間かけて南ローヌの造り手として名高い
「ローヌギャング」の方々を訪問して参りました!
僕にとっては念願のヴァンダンジュ(収穫)や醸造体験できましたし、凄く濃い毎日でした。
このレポートで出来るだけ感じたモノをそのまま書ければと思ってますが、僕の文章力では・・・ムズカシイ。
カタコト仏語の一人旅、渡辺的なんちゃってウ○ルン滞在記スタートです!

2006年9月26日 「シャトーモンフォコン編」〜オリジン+トラディションの現在形追求〜

>>シャトー・ド・モンフォコンのワインリスト
::シャトー・ド・モンフォコン::
Chateau de Monfaucon
絞りたてのブドウジュース到着初日は夜も遅かったのでアルノーさん宅に泊めて頂き、二日目モンフォコンへラボ
シャトー ド モンフォコンのルドルフさんにお会いし、まずは今朝取ったブドウをジュースにしたもの持ってUniversite Du Vin併設のラボへ。いやー何だかすごいです!文系の僕からしてみると、ほど遠い異空間でした。白衣の人が何かいろいろ計っています。いやー細かい数字や試験管の列、列、列。。酸度、糖度、PHなどの数値をラボの人と相談して判断の参考にするみたいです。


ラボその後、車でシャトーヌフデュパプを抜けモンフォコンへ。「今日はヴァンダンジュできないんだ・・・ボーカステルマルクーヴューテレグラフ(ルドルフさんは1年間働いてた)などの畑やシャトーを車内から見ながら急な告白。と言うのも3日前にまとまった雨が降った為、ブドウも土壌も水を含みベストのタイミングでないからとの事。「でも昨日、今日のミストラル(この地特有の強く乾いた風)でかなり良い感じに乾いているから明日には再開するよ」とのこと。あー少し残念。「その代わりカーヴでの仕事があるから頑張ってね!」との事。カーヴの仕事って何かしら?

自然に流れる時はラクだけど・・かき出し作業は大変!屋外にあるコンクリートタンク。ここから中身を室内のカーヴへポンプで移動する作業
最初はジュースがたくさんあるので自然と流れている。ジュース分がなくなるとかき出す作業へ。そして、タンクの中に潜り込みスコップでひたすらかき出す!10日ぐらいマセラシオンした後なんでガスがとても強く、時差ボケな体には結構な重労働。。

なんちゃって仏語会話日本人代表・リョウヘイ・ワタナベなんちゃって仏語会話アメリカ代表・デイヴ



いろいろ教えてくれたのは醸造のデイヴ(アメリカ人)。日米の上手でないフランス語で会話しています。

ルモンタージュ次は、他の発酵中のタンクでルモンタージュ。中央の管から底の方の液体部分を吸い上げて全体的にぶわっーっと。そのまた次は先ほどかき出した果皮や種などを圧搾機にかけ、残ったカスをトラックに積み込む作業。これがまた背筋をたっぷり使います。。いやーワイン造りは大変です。トラックに積んだ搾りカスは畑に戻り肥料とされます。
ブドウの搾りかす  肉体労働青年
最後はタンクやその他カーヴのものを全て洗浄。これがまた丁寧にやります。良いものを作る基本ですね。

昼食仕事のあとはご飯!アメリカやカナダのツーリストもいたせいもありめちゃめちゃ豪華なランチ!

昼食後、シャトー(ホンマに城です)見学に。間近で見るとすごい建物です。ガーゴイルとか普通にいます。空から見下ろすと世にも珍しい三角形の敷地を持つお城。ちなみに今夜はこのお城の一室に泊まれるようです!なんかスゴイっす。。

お城の屋上より見える景色は絶景!ローヌ川って偉大やなぁー。

ルドルフさんとワタナベさんう〜ん、シャトー!


ローヌ河

カリニャン続きまして、畑の見学へ。
樹齢40年を超すカリニャン。手の平のようなゴブレを持ちとても美しい。確かに若いサンソーやカリニャンは多産であまり良いワインができないと考えられていますが、古樹は違う。歳のせいもあり多産とは言えない数の房と粒の小ささ。ブドウの時点で凝縮感がすごいです。強いミストラルに負けないように低く仕立てられた木々は、同じく根もしっかりと張り巡らされ、まるで地面にへばり付く生き物みたいでした。
ヴィオニエ白ブドウは今年から新たな試みとして行われているヴィオニエの遅摘み用。ローヌの北の方では結構人気のある遅摘みですが、こんな南でやっているのは初めて聞きました。黄金色の果実は糖度、タンニン(!)共にしっかりしているが酸や強靭なミネラルも感じる不思議なブドウ。今から半月後ぐらいが収穫予定との事。古樹





棒立ちの青年
哀愁漂う後姿のルドルフさん@ブドウ畑 モンフォコンのワインはとてもエレガントでフィネスを感じる
その理由は1、この地に根付いたブドウを大切にする。(今では商業目的で古いカリニャンやサンソーをシラーなどに植え替える人がとても多い。)

その2、自然・ブドウと向き合うこと。(徹底的な手作り。近年、機械収穫も増えてきているが、前述のカリニャンなどは手摘みでしかできない。モンフォコンは全て手摘み収穫。)とてもシンプルのように聞こえますが、ワインの価格を考えてもまじめで、大変な事だと思います。ワインは人柄やなぁー。
ブドウ畑。遠くにシャトーが
うまそー♪
カーヴに戻り、05のタンクや樽試飲を行い、本日のお仕事終了!
お料理中♪
ディナーはルドルフさんの手料理
牛肉を赤ワインとハーブなどと一緒にマリネして、1日寝かしたあとコトコト煮込んだ料理。郷土の赤ワイン煮らしいんだけれども、これがまた美味い!ブルゴーニュのそれとは全くの別物。個人的にはこっちのが好きかな。

ワインは全てシャトー・ド・モンフォコン。
ヴィオニエ、コンテス・マドレーヌ05ヴィオニエ まさに白い花。すごく素直でクリーンな味わい。酸、果実味ともに良いバランス。

05コンテス マドレーヌ アカシアの香り、多くのフルーツ、オレンジピール。樽の感じもあるけど、付けすぎずとてもエレガント。
コート・デュ・ローヌ、バロン・ルイ03コートデュローヌ これがとても好印象。03らしからぬ酸が全体に大柄な構成をタイトにする。カカオ、ミント、カシスジャム。ネオクラシカル。

04バロンルイ まだガスっぽさも感じるぐらい若いけど、日本人が好きそうなスタイルに仕上がっている。ミネラル、綺麗な酸。
バロン・ルイ9797バロンルイ 97は収穫期に雨に見舞われたと聞いていたが、やられたのはほぼ晩熟のシラーのみ。なので品種構成はカリニャン、サンソー、グルナッシュ。キノコやバルサミー、なめし皮、乾燥イチジク。綺麗な熟成です。まさにエレガント。

全てのワインはとても正直で気品があり、しかし気取らない手作りスタイル。まさにルドルフさんそのもの。ビオの話をしていた時に「もし雨ばっかりじゃ薬をあげる、それは当然。ビオならルール上見殺しにしなきゃいけない」と言ってました。勿論、彼は減農薬や手摘みでの収穫をされている生産者だし、ワイン造りと月の関係なども熱く語ったりもしている。要は中身。コマーシャルみたいな外枠だけの自然派は逆に不自然なんだよってなんとなく教わった気がしました。伝統や個性を大事にするウソのない素晴らしい人やなぁと思いました。
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