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ローヌギャング訪問記2006〜RWG〜

2006年9月27日〜29日 「シャトーペスキエ編」〜ヴァントゥーの王様、カリテの追求は続く〜

>>シャトー・ペスキエのワインリスト
::シャトー・ペスキエ::
Chateau Pesquie
カーヴの入り口恐らく当店で一番人気のシリーズと言っても、過言ではないシャトーペスキエ。1000円台とは思えないクオリティの高さはどうして?さらにカンテサンスの上のアルテミアの実態に迫ります!
シャトー!!二日連続のシャトー(こちらもホンマに城!)訪問。おいおいおーいってぐらい豪華!本日よりこちらの一室に泊めて頂く事になりました。
午前中にジゴンダスにて、ある撮影があった為ギャング全員集合!みんなで最後の撮影と外でランチ!
ギャング達が帰った後、ポールさんがヴァントゥーについて教えていただきました。ポイントはなんといっても標高2000m近くの高さを持つ「モン・ヴァントゥー」の存在。まだ暑い9月ですが頂上付近は雪化粧です。この山のお陰で南北を吹き散らすミストラルの影響も少なく、昼は日照りの暑さ、夜は山からの涼しい風が吹き寒暖の差がしっかりとしています。南ローヌと言えば…という具合にまとめる事は出来ませんね!気候条件は前のモンフォコンのようなローヌ川付近とは全く異なっています。
ヒミツの撮影・・?ブドウ畑
ヴァントー山
完熟ブドウだけが取れてますトラクター次に実際に畑に行き、いよいよ収穫の風景です!マシーンピッキングです。

僕もそうでしたが皆さん機械の収穫ってどんな感じでやっていると思いますか?チェーンソーみたいな刃物で房を取って…んな訳ないです。ブドウの樹をまたぐようにして、両サイドからすごい風圧でブドウを振るい取るんです!しかもまだ青い実や干しブドウみたいにカピカピになったブドウは、房に引っ付いたままなんですよねー。丁度完熟したブドウがぽろっと取れる訳で、この時点である程度選果できます。樹も傷つかないし、少ない人数で結構な面積をできるという事は、雨のリスクも小さくなります。どうしても機械収穫=ネガティブな要素に捉えていましたが、クオリティーの追求の面が大きいと納得しました。

樹齢80年!もちろん樹齢の古いグルナッシュ(アルテミア用、樹齢80年!)などは収穫職人達による手摘み。THE古樹!!よっこらしょっと
森がありますなどれどれ、よい子じゃの〜
同じ畑でも森に近いと、ブドウは森の根の力に負けて樹が弱い。(あまり良いブドウが出来ない)
カーヴ矢印のこれですねその後カーヴに戻り見学
樽のまわりに黒いローラーがあり、そのお陰で樽をぐるんっと回せる訳ですね。滓引きもラクチンな訳です。
倉庫ボトリングラインボトリングラインや倉庫でのとにかく隅々まで行き届いた完璧な施設と設備

収穫の一番忙しい時期なので色々問題は発生するんですが、ポールさんはとにかくまじめな行動派。どの現場にもビューンって飛んで行って対処するフットワークの軽さはすごいです。
この日の晩ご飯はポールさん夫妻の手料理!これがまたまた美味いっす!画像はまた最後のレポートで。
アレックス22歳翌日は次男のアレックスにお世話になります
アレックスはマコンの醸造学校卒業後、カリフォルニア、ブルゴーニュなどで修行後、現在醸造のほとんどの仕事を任されています。弱冠22歳!!びっくりです。

ころころ・・

ちなみにアレックスの右手の下にある樽ですが「アルテミア」(04年からリリースしたペスキエの最高級ワイン。パーカーも92点つけたらしいです)の樽発酵中です。ルモンタージュも実に面白いです。樽をコロコロ転がすと完了(笑)冬の寒さがそのままゆっくりとスタビリゼーションにもつながります。

チェック中
次に収穫前のブドウを区画ごと摘んできて、いろんな観点から成熟度の判断=収穫期の判断をします。まずはブドウ摘み。同じ区画でも西側、東側、房の上の方、房の下の方という具合に交互に取り、平均をとります。
手絞りグルナッシュジュースピピッ!摘んできたブドウを手でつぶしてジュース状にします。ちなみにこちらグルナッシュでございます。
そのジュースを使い糖度やph、酸度などを調べます。ブドウの状態を把握して、収穫のタイミングを各区画のセパージュごとに細かく判断します。
こういう方法が取られていなかった時代は通年の判断と食べて判断することだけでした。食べてイケると思ってもワインにしてみたら良くなかった時も何度かあったみたいです。あ、お星様が見える!
データ表
現在も畑に出て種の色やタンニンを食べて判断もしていますし、より総合的にほぼ一日中いろんな区画を摘んでは計ってという作業が行われています。空き時間には携帯電話で天気予報をこまめに電話して、(恋愛中の高校生並みに)収穫のタイミングを判断します。それにしてもこんなに手のかかる作業がテラスやシャルドネ、パラドゥーシリーズにも行われているんだから、毎年ぶれのない安定感があるんですね。
ブドウちゃん      ざざざっ
ガラガラ      ぽいっ
そうこうしている間に新しいブドウが到着。すぐにブドウをベルトコンベアーに乗せて、機械で自動破砕・除べん。果汁は下にステンレスのタンクがあり、そのまま落ちるだけ。実に効率的!
まずは液体を抜き
デレ中その他、いろんな醸造テクを一通りお手伝いさせていただきました。まずはルモンタージュでなくデレスタージュ。果汁を一度違うタンクに入れて再び戻す作業。これをする前とした後で劇的に良くなったモノもありました。


ヴィオニエの発酵用の酵母。ペスキエでは白によってはシャンパーニュの酵母を使いゆっくり発酵させています。発酵が開始し出したタンクの中は何だかわくわくします。発酵中ペンキじゃなくて酵母ジュースがワインに生まれ変わる瞬間。発酵中に酸素を送りこむミクロ・オキシジェナシオン(多分。。)これをすることによりストラクチャーはしっかりしているんだけど、タンニンは落ち着いたフレッシュなワインができるらしいです。
とにかく最先端の醸造施設です。本でしか見たことないことがたっぷりでした。
立派なテイスティングルーム最後にテイスティングルームにてテイスティング。この日はEUのチーズの生産者団体の方々もいらしたので同席いたしました。(イジニーの生産者で日本に日本産のカマンベールがあることについて叱られました。。笑い話ですが、目は本気なんだよね。)ワインは全てシャトーペスキエ。

05 ヴィオニエ詳細を見る 白い花、パインの香り。酸と果実味のめりはりがとても好印象。個人的にはシャルドネの方がコストパフォーマンスがあるように思えましたが、05ヴィオニエは完璧です。

04 テラス詳細を見る 毎年期待裏切らないですね、やっぱり。フレッシュな感じもするんだけど、ジャムっぽくもあり美味しい。カシス、チェリーなどのアロマが特徴的。

03 プレステージ詳細を見る 男性的な強さを感じる。ブラックペッパー、カシスリキュール、少しタンニンを強く感じますが、同席者の中ではこれが最高と言ってずっと飲んでいました。

03 カンテサンス ルージュ詳細を見る 前者のプレステージより何だかまとまりのある印象。今年の初めに飲んだ時より開いています。とは言っても若い事は確か。ポテンシャルは高いと思います。

01 カンテサンス詳細を見る  個人的には今回のテイスティングの中で一番の印象!なんていったってミネラル感が良い!酸度、タンニンのバランス。果実味も感じる段階だけどケモノ的なニュアンスも十分に感じます。少し時間おけば更に開きそうです。飲んだワイン達1本空けたい感じですね。残念ながらリラックスの在庫は僅か、お急ぎを。

00 カンテサンス クラシカルな南ローヌ。樽のはなじみ、果実味は少し落ち着き、土・湿った木々の風味を感じる。

99 カンテサンス こちらも素晴らしい完成度。ストラクチャーはとてもしっかりしていて、果実味が見事に溶け合いはまっています。キノコやスーボワが全開に感じます。ジビエを食べたいです!

97 カンテサンス 驚くほどのフレッシュ感を感じる。99より熟成はさらに進み土の香り、ジビエ香が強くでた印象。いやー美味いっす。
サイン入りボトルそして最後は04 アルテミア。樹齢80年のグルナッシュ、60年のシラーを50%ずつブレンド。樽発酵、そのまま15ヶ月の樽熟成。初ヴィンテージの04年は400ケースだけです。アルコール15.5%色調はとても濃く、深みのある色。メモは汚い字なのでこれ以上拡大できませんカシスリキュール、ラベンダー、ローズマリーなどの香り。口に含むと強さと濃さはしっかり感じるんだけど、ミネラル感、酸をしっかり感じタンニンは意外と円やか。アフターにチョコを思わせます、長いです。幾分若さは現段階では強く感じますが、すごいワインです。ヴァントゥーの歴史を変える1本になるんじゃないかな。

今回、一番長い間滞在させて頂き忙しい時期なのに隅々まで見せて頂きました。伝統的な父ポールさんと息子フレッド、アレックスの新世代が混ざり合って、凄い勢いを感じました。最新の醸造施設と新しいチャレンジ(パラドゥーシリーズ、アルテミアなどなど)+カリテの追求というポリシーは親子間だけでなくシャトー全体に蔓延していて、ホントにヴァントゥーの王様として君臨しているように思えました。05年の出来の良さはもちろん、畑やカーヴの中で話している時に「今年はテラスもカンテもアルテミアだなー」とアレックッスが嬉しそうに言っていました!06年もこりゃ期待できますね!
ポールさん一家とパチリ!
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