2008年7月
〜(よ)の夏休み2008:エステザルグ〜
エステザルグのワインリスト
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エステザルグ
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Estezargues
カーヴドリラックスの人気ローヌワイン、
エステザルグ組合を訪問
し、ドゥニさんにご案内していただきました!
エステザルグは、アヴィニヨンから西へ車で15分程行ったところにある小さな村で、AOCでいうと、
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・シニャルゲ
のエリアとなります。
人口わずか200〜300人の村で、そのうちブドウ栽培家は10軒だそうです。村全体がワイン生産に従事しているのかと思いきや、サクランボやアンズなどの果樹を栽培している農家も多いそうで、なるほど、ブドウ畑の隣にアンズ畑やサクランボ畑がちらほらみられます。
まずは醸造所へ行く前に畑の見学。
ローヌ地方は北ローヌしか行ったことがないので、「いかにも南ローヌ」な畑の光景にコーフン気味でがっついております
(一番上の写真)
。
南ローヌ・プロヴァンスは、なんといっても「
ガリーグ
」と言われる石灰質の荒地が特徴。白い石灰質の岩肌が見える山に、松や「マキ」と呼ばれる潅木が生えています。エステザルグの周囲にも、石灰質の岩がゴロゴロむき出しになった山々が見えます。
そして、畑じゅうにゴロゴロ転がっている
大きな丸い石
。日中の太陽熱を蓄え、夜に少しずつ放出して温度調整の役割を果たします。
そして、南ローヌ、プロヴァンスといえば、
ミストラル
。この地方独特な非常に強い北風です。上の写真は、ミストラル対策でブドウ樹を2本くくっている様子です。他にも、ワイヤーで枝を挟み込むようにしたり、区画によって強風対策の工夫が施されていました。それでも自然の力には勝てず、ぽきっと折れた枝なども見受けられました。日本でいうならば、台風との戦い。大変ですね。
エステザルグは、すり鉢状になった起伏に富んだ地で、畑は南向き、北向き、東向き、西向き、色々あります。そして、土壌も実に変化に富んでいます。
上の写真では大きな石がゴロゴロした畑をご紹介しましたが、ちょっと違う畑へ移動すれば、今度は
白い粘土石灰質の畑
です(左写真。石に見えるのは土の塊で、踏めばボロっと砕けます)。
他にも
赤い粘土石灰質の畑
、
小さめの石がゴロゴロした畑
、など、実に多様な土壌です。一律に、この土壌にはこの品種、と決めているのではなく、樹齢等も考慮して植えられているようです。
冒頭にも書きましたが、エステザルグはアヴィニヨンから西の村。つまりローヌ河の西になります。このあたりの石や土は
ローヌ河が長い時間をかけて運んできたものが堆積したも
ので、右岸と左岸とに土壌の違いは大きくはないそうですが、ミクロクリマがビミョウに異なり、
左岸(東)ではシラーが多く栽培され、右岸(西)ではグルナッシュ、サンソー、ムールヴェドルが多く栽培されている
そうです。
エステザルグでは、赤品種、白品種合わせて10種類くらいの品種を栽培しているそうです。そして、ブドウの樹齢も高いものが多く、立派な古樹がたくさん栽培されていました。
「テラ・ヴィティス農法を実践するのは難しいですか?」と聞いてみると、伝統的な栽培方法に比べると難しい、とのこと。病気になった時の対処も規制が多いため苦労しているそうです。テラ・ヴィティス農法と合わせて、今年からはオーガニックも導入したそうです。
そうそう、プロヴァンスといえば、
セミ
(仏語でシガル)
も有名。ブドウ樹にとまったセミがあちこちで鳴き、ブドウ畑中に響き渡っていました。(余談ですが、日本人は「セミが
鳴く
」と言いますが、フランス人は「セミが
歌う
」と言います。)
さて、醸造所見学に移ります。
今、ちょうど
瓶詰め
を行っているんだよ、と言っていましたが、醸造所の前に車が停まっていて、その中に瓶詰めやラベル貼り機械があって作業が行われていました。
エステザルグ組合は、10の栽培家がそれぞれ個別にワインを仕込むいわばドメーヌ的な生産者。それぞれの生産者が数種類のキュヴェを造っているので、全部で数十種類のキュヴェがここで生産されており、それぞれの生産者毎にドメーヌ名の入った個別のラベルが貼られます。
醸造施設は大きく分けて3つのゾーンに分かれていて、昔からのコンクリートタンクはAOCコート・デュ・ローヌ等で使用、新しいステンレスタンクはドメーヌもので使用、巨大なタンクはネゴシアンもので使用しているそうです。
左の写真は瓶詰め・箱詰めされた出荷待ちワインを保管しておくストックヤード。こちらもきちんと14度の定温で管理されていました。
10軒の生産者が、それぞれ4〜5種類造っている=40〜50種類のワインがここで造られているので、決して広くはない醸造所内にタンクや樽がたくさんありました。全部混ぜちゃって大量生産的な造り方をしたらラクなんでしょうけど、こういったところに品質へのこだわりが感じられます。
最後に試飲をしながらヴィンテージについて質問しました。
2007年は良年だったそうで、夏は乾燥して寒かったそうですが、収穫時期の天候がよかったそうです。果実味がよく出てフレッシュで丸みのある味わいとなったヴィンテージだそうです。
2006年は乾燥した年で、収穫は豊かで、タンニンが多く酸がしっかりとしてフルーティな味わいとなったヴィンテージだそうです。
今年、2008年の現段階での状況は、開花時期の天候がよくなく、粒の付き方がまばらだそうです。
ドゥニさんに「あなたのワインは、ウチのお客様にとても人気があるんですよ!」とお世辞抜きで言うと、とても喜んでいました。日本のみなさま、カーヴドリラックスのテラヴィティス・コート・デュ・ローヌはこのナイスガイ、ドゥニさんが造ってます。お見知りおきを(?)
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おまけ画像
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醸造所前の品種見本ミニ畑にて
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