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【ワインコラム~別府編 こんな生産者に会ってきました】その2 サントリー塩尻ワイナリー 岩垂原 山本さんこんにちは、別府です。 今回は本当は7月に行ったポルトガルのマデイラ島のお話をする予定だったんです。マデイラ島といえば、今ちょっとずつ話題になっているマデイラワイン。ポルトガル大好きで何度も渡航していますが、マデイラは初めてでとても楽しみにしていたんですが…、何と出発直前でまさかのツアーキャンセル! ![]() (マデイラ、行きたかったなあ…) 一週間のお休みを取っていた私は、結局急遽長野に行って来ました。向かった先は塩尻。直前に無理やりお願いしまして、五一わいんさんとサントリー塩尻ワイナリーさんを訪問しましたが、今回は特にサントリーさんのお話を。 日本のワインファンでも、塩尻に行ったことがある方は他と比べるともしかしてそれほど多くないのかもしれません。「みんな山梨で電車降りちゃうんだよ」なんて仰ってましたが、確かに新宿からかいじで2時間半ですからね。同じ長野でも千曲川の方は新幹線で東京―上田が大体1時間半。桔梗が原はワインファンなら誰でも知っている名醸地だと思いますが、少しクラシックな雰囲気が漂うのはそういった事情もあるのかもしれません。 ![]() ※サントリー塩尻ワイナリーは通常の見学は受け入れておりません。 塩尻はアルプスワイン、井筒ワイン、五一わいん、信濃ワイナリーなどが代表的なワイナリーですが、五一わいんさんが年間で処理するブドウは何と平均700t!
井筒ワインさんも同じくらいで、アルプスさんはもっと多いそうなので、塩尻のワインの生産量の大きさに先ずはビックリ。 量が多いのはコンコードやナイアガラだそうですが、この辺りはやはり県内向けが多いようですね。 サントリー塩尻ワイナリーさんも大きなイメージでしたが、こちらは大体250tくらいとのこと。その中でもメルロが30-40t、シャルドネは6tくらいとのことで、実はそこまでは多くないですね。
今回は特別に、サントリー塩尻ワイナリーのトップキュヴェ「岩垂原メルロ」を生む岩垂原の畑を見せて頂きました。 ![]() 岩垂原。この畑の衝撃的な美しさ! 畑を管理されている山本さんのお話では、この塩尻の辺りは日本海と太平洋の両方から来る気候が丁度混ざり合う場所だそうで、桔梗が原と岩垂原も微妙に気候が違うそう。標高は大体どちらも700mくらいなんですが。
岩垂原に立って思いましたが、とにかく風の通りがよくて気持ちのいい畑です。「寝苦しい夜はここ来ると気持ちいいんだよー。」なんて仰ってましたが、確かに分かります。気持ちがよくて、綺麗で、ちょっと感動しました。元々川が流れていた跡だそうで、非常に表土は薄く、丸い石がごろごろしています。 ![]() 山本さん。サントリーが無茶ばっかり言うからさー、なんて冗談いいながらご案内頂きました。 岩垂原ではメルロのほかにマスカット・ベーリーAも栽培していますが、こちらはミズナラ樽のキュヴェに使用しているとのこと。 |