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【セミナーレポート】ルー・デュモン生産者来日セミナーブルゴーニュで活躍する、日本人醸造家の仲田晃司氏を招いて開催したセミナーをリポートしました! 仲田氏は、輸入元の資料によると、職人的、細部まで徹底的にこだわった丁寧で決め細かいワイン造りを行っているとのこと。 厳しく選別したワインを購入して、それぞれのテロワールを徹底的に研究した上で、樽の種類、焼き具合、熟成期間等、最もふさわしいと思える理想的な方法を採用しているそうです。 ワインの神様・故アンリ・ジャイエ氏から「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶を受け、「日本人であるということ」「自然と人間に対する真摯な尊敬の念」の象徴として そんな仲田氏が来日中、THE CELLAR Roppongi にてプチセミナーを開催して頂けることになりました。 もう、セミナーの後に乗る電車の時間まで 95年に渡仏した仲田氏はボーヌのワイン学校を卒業後 ■ ルーデュモン ムルソー 2013 このムルソーに関しては新樽を50%以上使っているが樽の香りは強くありません。 仲田さんは樽の香りが付かない木目が細かい樽を選ぶ。 例えばアリエ産は目が大きく香りが強く出ますが、ジュピーユ産、センター産等は目が細かく樽の香りが強くでないそうです。 オークションなどで落とす400年以上の樹齢の樽などは本当に目が細かいそうです。 因みに気になる樽のお値段は・・・ ドミニク・ローランのところのは1200ユーロもするそうです! どの樽を選ぶかというのが生産者の個性の出しどころでもあると仰っていました。 1995年~2005年は力強いワインが流行 2005~はエレガントなワイン。今は樽を使わないのが流行。 ここで参加者の方から、「このムルソー、飲み頃はいつごろでしょうか?」との質問がありました。 このムルソーのおすすめは1~2年は寝かせた方が良いそうです。 樽は10%使っても凄く樽のニュアンスが付くものと、100%使っても樽のニュアンスが強くないものがあるそうです。 それは樽の種類と焼き加減による。
■ ルーデュモン ラドワ ルージュ 2013 凝縮していて比較的飲み易い。 一般的にはラドワはそんなにタンニンが強くないものが多いが、ルーデュモンのラドワは国道沿いの区画でヴィンテージに寄っては力強くタンニンが強いそうです。 確かに、長い鉄っぽいタンニンの余韻が印象的。普通のラドワに感じる可愛らしい果実味というイメージとは一味違います。 ただこのルーデュモンのラドワとても色が薄いんです。 その為割合と濃い味わいにも関わらず色を見ながらテイスティングすると薄く感じるようです。 ■ ルーデュモン モレサンドニ 2013 出荷した時にまだ若いとはいえ何とか飲める状態に持ってく為に、仲田さんは瓶詰めしてから最低6ヶ月は熟成してから出荷しているそうです。 したがって2014年は3月15日位から日本で販売スタート。今回は2013年の試飲です。 2012年から自社畑で収穫できるようになり、買い葡萄も自分達で選果瓶詰めするようになったそうです。 「買い葡萄にはキロで買うか、区画で買うか2パターンある。 もちろん仲田さんは区画買いです。 2014年はスズキ虫という害虫が蔓延した。 因みにこの年ブルゴーニュで働く「スズキさん」という名前の日本人は肩身のせまい話を他のセミナーで伺いました(笑) ■ ルーデュモン ジュヴレシャンベルタン 2013 仲田さんは228リットルの樽を立ててそこで醗酵させて手でピシャージュしているそうです! 茎を入れて醗酵させるとつぶれると青臭くなってしまうので自分達の手と足でつぶしているそうです。 因みに樽醗酵→樽熟成の方がステンレスタンク→樽熟成より樽香が弱いらしいです。 ■ ルーデュモン レア セレクション シャンボールミュジニー 2001 \7,400(+tax)→\6,980(+tax) 仲田さんの長女レアちゃんの名前とレアものの「レア」をかけた名前のレアセレクション。 ルー・デュモンでは何もしていないという意味で白いラベルだそうです。 とここで、time is up! 私と人見だけでちゃっかり記念撮影して頂き、 仲田さんは色々な意味で大きな方でした。語り口は、とっても穏やか。
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