クリュ・マコネの中でもマイナーな山奥、ピエールクロ村にあるドメーヌ。1999年の設立以来、つい最近まで海外市場への輸出も殆どない無名のドメーヌでした。当主のマルク・ジャンボンは50年間にもわたり、この地でブドウ栽培（ブドウはネゴシアンへ売却していた）を行なってきた一方で、ブルゴーニュワイン事務局（B.I.V.B.）の会長職に就くなど、ブルゴーニュワインの生産・流通に深く携わってきました。マルクがB.I.V.B.を定年退職したのと時を同じくして、息子のピエール・アントワーヌ・ジャンボンがシャトー・ディケムにおける研修を終えピエールクロ村に戻ってきましたが、それをを契機に、ドメーヌ元詰を開始しました。 造り出されるワインは、マルクの人生の集大成とも言える作品で、超低収量から始まり、重力を生かしてポンプを最小限に抑えた醸造設備といった技術面へのこだわりはもちろんの事、何より自分のワインをとても大事にしている姿勢がとても印象的です。