造り手のホンネに迫る。

THE CELLAR ワイン特集
ロワール - ドメーヌ デ ロッシュ ヌーヴ
優しさとフィネス感じる、エモーショナルなワイン

ロワール - ドメーヌ デ ロッシュ ヌーヴ

  Domaine des Roches Neuves / Loire ドメーヌ デ ロッシュ ヌーヴ ボルドーからロワール、そしてビオディナミへ 元々、ボルドーのヴィニュロン家系に生まれ育ったティエリー・ジェルマン氏がビオロジックを志して移り住んだのが、ロワールという歴史ある地。 風景、土壌、光、そしてロワール川に惹かれ、「ドメーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴ」を引き継ぐ提案があったのも幸いしソミュールの地でヴィニュロンになることを決意した。 クロ・ルジャールのシャルリー・フコーや、著名なビオディナミコンサルタントのフランソワ・ブーシェ、そしてルーションのドメーヌ・ゴビーのジェラール・ゴビーに出会ったのがきっかけで、ビオディナミを実践していくこととなった。 「ぶどう樹を対等な存在として敬意を払い理解する」という哲学 ぶどうの樹に愛を注げば注ぐほど、ぶどう樹はその愛に応えてくれると語るティエリー氏。 発芽前には、樹液の流れを妨げないように、樹の生え方などに応じて樹の語りかけを聞きながら選定。発芽の時期はぶどう樹が垂直に育つよう、新梢が重ならないよう、自由に呼吸できるよう、自然な流れで育てる。そして、夏季はぶどうの蔓を伸ばし、ぶどう自身の生育サイクルを妨げず、実が育つよう導く。なにより、ポジティヴな気持ちで仕事をすること。 彼のぶどうに対する考え方はまるで大切な我が子を育てているかのよう。畑仕事は流麗であり、それがワインの味わいにも反映されている。自然の力を秘めた、美しいワインができあがる。 醸造の過程もぶどうに対して愛があふれる 一番驚き、なるほどと思ったのが、「育ったテロワールに合わせて、醸造・熟成する容器を選択していること。」 粘土質豊かな土壌はスペースが必要であり、力強さがある土壌だから広さが必要で、円形の幅の広い樽で熟成させる。一方で、石灰質豊かな土壌は垂直的だから、楕円形の縦型の樽を使用する。 土壌=容器と考えている生産者は世界中を見回してもそういないだろう。 この話を聞くだけで、彼の土壌違いのワインを試したくなるのは私だけではないはず。 丁寧な仕事ぶりとロワールのエモーションを感じるワイン 洗練されたブルゴーニュのようなピノ・ノワールと、ピュアでエレガントなドイツのリースリングと表現されるように、ロッシュ・ヌーヴのワインにはフィネスと洗練された奥行きのある味わいが感じられる。 カベルネ・フランは、口にいれてから余韻までの様々なストーリー性のある立体的な味わいであり、旨味と酸の高さがハイレベルで、飲み手を飽きさせることがない。胡椒のスパイシーなニュアンスもアクセントとなり、幅広い料理と合わせることができる。 シュナン・ブランは、ピュアで丸く、懐の広い温かみのあるテクスチャ。旨味も重すぎず詰まっており、気づけばワインが空になってしまう軽快さも併せ持つ。 現地の評価の高さから、日本でもいずれ人気になることは間違いない 現地メディアでは、下記のような輝かしい高評価を得ている。...

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優しさとフィネス感じる、エモーショナルなワイン

ロワール - ドメーヌ デ ロッシュ ヌーヴ

  Domaine des Roches Neuves / Loire ドメーヌ デ ロッシュ ヌーヴ ボルドーからロワール、そしてビオディナミへ 元々、ボルドーのヴィニュロン家系に生まれ育ったティエリー・ジェルマン氏がビオロジックを志して移り住んだのが、ロワールという歴史ある地。 風景、土壌、光、そしてロワール川に惹かれ、「ドメーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴ」を引き継ぐ提案があったのも幸いしソミュールの地でヴィニュロンになることを決意した。 クロ・ルジャールのシャルリー・フコーや、著名なビオディナミコンサルタントのフランソワ・ブーシェ、そしてルーションのドメーヌ・ゴビーのジェラール・ゴビーに出会ったのがきっかけで、ビオディナミを実践していくこととなった。 「ぶどう樹を対等な存在として敬意を払い理解する」という哲学 ぶどうの樹に愛を注げば注ぐほど、ぶどう樹はその愛に応えてくれると語るティエリー氏。 発芽前には、樹液の流れを妨げないように、樹の生え方などに応じて樹の語りかけを聞きながら選定。発芽の時期はぶどう樹が垂直に育つよう、新梢が重ならないよう、自由に呼吸できるよう、自然な流れで育てる。そして、夏季はぶどうの蔓を伸ばし、ぶどう自身の生育サイクルを妨げず、実が育つよう導く。なにより、ポジティヴな気持ちで仕事をすること。 彼のぶどうに対する考え方はまるで大切な我が子を育てているかのよう。畑仕事は流麗であり、それがワインの味わいにも反映されている。自然の力を秘めた、美しいワインができあがる。 醸造の過程もぶどうに対して愛があふれる 一番驚き、なるほどと思ったのが、「育ったテロワールに合わせて、醸造・熟成する容器を選択していること。」 粘土質豊かな土壌はスペースが必要であり、力強さがある土壌だから広さが必要で、円形の幅の広い樽で熟成させる。一方で、石灰質豊かな土壌は垂直的だから、楕円形の縦型の樽を使用する。 土壌=容器と考えている生産者は世界中を見回してもそういないだろう。 この話を聞くだけで、彼の土壌違いのワインを試したくなるのは私だけではないはず。 丁寧な仕事ぶりとロワールのエモーションを感じるワイン 洗練されたブルゴーニュのようなピノ・ノワールと、ピュアでエレガントなドイツのリースリングと表現されるように、ロッシュ・ヌーヴのワインにはフィネスと洗練された奥行きのある味わいが感じられる。 カベルネ・フランは、口にいれてから余韻までの様々なストーリー性のある立体的な味わいであり、旨味と酸の高さがハイレベルで、飲み手を飽きさせることがない。胡椒のスパイシーなニュアンスもアクセントとなり、幅広い料理と合わせることができる。 シュナン・ブランは、ピュアで丸く、懐の広い温かみのあるテクスチャ。旨味も重すぎず詰まっており、気づけばワインが空になってしまう軽快さも併せ持つ。 現地の評価の高さから、日本でもいずれ人気になることは間違いない 現地メディアでは、下記のような輝かしい高評価を得ている。...

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