＜シラー＞

最多出題のシラーは16回中オーストラリア10回、フランス6回。つまりこの2産地のスタイルを覚えるのがポイントです。

① フランスのシラー：ジェラール・ベルトラン ナチュラリス シラー 2021 

フランス・ラングドック地方・IGPペイ・ドック / シラー100％

フランスのシラーの特徴は白黒の胡椒と動物の肉や血、そして花の香り。スパイシーかつ繊細なワインという表現が良く当てはまる1本は、南仏の雄、元ラグビー・フランス代表フランカーのジェラール・ベルトランから。

②オーストラリアのシラー：ヤルンバ ワイシリーズ シラーズ/ヴィオニエ 2021 

オーストラリア・南オーストラリア州 / シラーズ95％、ヴィオニエ5％

オーストラリアのシラーズは、フランスと比較してより甘さを感じさせる肉付きの良いスタイル。スパイシーさも感じますが、果実の甘さが印象的です。こちらのシラーズは白ぶどうであるヴィオニエと一緒に発酵させた華やかな1本。

＜カベルネ・ソーヴィニヨン＞

カベルネ・ソーヴィニヨンは13回出題されており、アメリカ6回、オーストラリア4回、チリ3回。原産地ボルドーはメルロとのブレンドになるため出題されていません。

③アメリカのカベルネ・ソーヴィニヨン：ノーブル・ヴァインズ ローダイ 337 カベルネ・ソーヴィニヨン （スクリュー）2020 

アメリカ・カリフォルニア州・AVAローダイ / カベルネ・ソーヴィニヨン100％

カリフォルニアのカベルネの特徴は、恵まれた地中海性気候による完熟したぶどうから来るパワフルな果実味と熟したタンニン。オーク由来の甘いヴァニラやチョコレートの香りも特徴。こちらは実にアメリカらしい1本です。

④チリのカベルネ・ソーヴィニヨン：ロス・ヴァスコス カベルネ・ソーヴィニヨン 2021

チリ・セントラル・ヴァレー・DOコルチャグア・ヴァレー / カベルネ・ソーヴィニヨン100％

カリフォルニアと比較した場合のチリは、より夜温が下がりやすく引き締まった酸味とメリハリの効いたタンニンを持つのが特徴。ボルドーメドック地区1級筆頭のシャトー・ラフィット・ロートシルトを擁するドメーヌ バロン ド ロートシルト（DBR）がチリで運営するのがロス ヴァスコス。樽に頼らず、カベルネ・ソーヴィニヨンの品種特徴である黒果実と清涼感のある植物感、引き締まった構造の理解に最適な1本です。

＜ピノ・ノワール＞

ピノ・ノワールはフランス3回、その他いわゆるニューワールドで7回。特に近年の価格高騰でブルゴーニュ産は出題されにくくなっています。とは言え、ブルゴーニュを飲まずにピノ・ノワールは理解不能だと思いますので、ハーフサイズでご用意しました。

⑤ブルゴーニュのピノ・ノワール：ブシャール・ペール・エ・フィス ブルゴーニュ ピノ・ノワール ラ・ヴィニェ 2020 （ハーフ） 

フランス・ブルゴーニュ地方・ACブルゴーニュ / ピノ・ノワール 100％

綺麗な酸味とラズベリーやさくらんぼを連想させる小さなベリー系の果実感と繊細なバランス感がブルゴーニュのピノ・ノワールの持ち味です。酸高めでタンニンは穏やか。ブルゴーニュで最も伝統のある生産者の一つ、ブシャール ペール エ フィスの信頼の1本。

⑥チリのピノ・ノワール：サンタ・カロリーナ ピノ・ノワール レセルヴァ 2020

チリ・アコンカグア地方・DOレイダ・ヴァレー / ピノ・ノワール 100％

ブルゴーニュと比較した時に、より熟した甘い果実感が出て、酸味にもまろやかさを感じるのがアメリカやチリのピノ・ノワール。より親しみやすくチャーミングな果実味でこちらも人気があります。