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コレクション: シャトー・ペトリュス

シャトー・ペトリュスとは

シャトー・ペトリュスは、ボルドー地方にあるポムロール地区を代表するワインであり、品質の高さと希少性から世界でも屈指の高級ワインとして知られています。ポムロール地区には格付け制度がないにもかかわらず、5大シャトーと肩を並べるどころか、それを凌ぐ評価を得ることもあり、ロマネ・コンティと並んで「ワインの二大巨頭」とも称される存在です。そのため、世界のワイン愛好家やコレクターの間で極めて高い人気を誇ります。特にボルドーワインの中でも、メルロー主体のワインとして最高峰に位置付けられ、濃密な果実味と熟成による複雑な香りが特徴です。

シャトー・ペトリュスの値段

シャトー・ペトリュスは、ボルドー地方を代表するワインのひとつですが、その希少性の高さから価格も非常に高額です。年間の生産量は平均4,500ケース(約54,000本)ほどしかなく、限られた市場にしか出回らないため、入手困難なワインとしても知られています。 また、シャトー・ペトリュスにはセカンドラベルが存在せず、ファーストラベル(生産者が最上級と認めるワイン)のみを造っています。この徹底した品質管理も、価格の高騰につながっています。

たとえば、2005年ヴィンテージのシャトー・ペトリュスは、ボルドープリムール(先物取引)で1本34万円という史上最高値を記録しました。また、歴代のヴィンテージの中でも特に価値が高いとされる1961年のシャトー・ペトリュスは、価格が300万円を超えることもあります。具体的な価格としては、2025年現在以下のような相場となっています。

  • シャトー・ペトリュス 2009 赤 :649,000円(本体価格:590,000円)
  • シャトー・ペトリュス 1947 赤 :1,089,000円(本体価格:990,000円)
  • シャトー・ペトリュス 2000 赤 :825,000円(本体価格:750,000円)

このように、シャトー・ペトリュスはヴィンテージによって価格差があり、とくに優れた年のものは市場価格がさらに上昇します。

シャトー・ペトリュスで使われるブドウ品種

シャトー・ペトリュスのワインは、主にメルローとカベルネ・フランの2種類のブドウを使用して造られています。基本的には、約95%がメルロー、残りの5%はカベルネ・フランが主流ですが、近年ではメルロー100%で造るヴィンテージも増えています。一般的にメルロー主体のワインは、丸みのある口当たりや果実味の豊かさが特徴で、比較的早飲みに向いたスタイルが多いとされていますが、シャトー・ペトリュスはポムロール地区の特異な土壌によって独自の風味を持つワインに仕上がります。

このワインを生み出す土壌には、「スメクタイト」と呼ばれる特殊な黒粘土が含まれています。この土壌は水を吸収すると膨らむ性質を持ち、絶妙な水分量を保持することで、ブドウに豊かな風味をもたらします。その結果、シャトー・ペトリュスは一般的なメルロー主体のワインとは異なり、長期熟成に適した重厚な味わいを持つワインに仕上がります。

シャトー・ペトリュスの味わい

シャトー・ペトリュスの味わいは、非常に濃厚で力強い個性が感じられるのが特徴です。とくにダークチェリーやブラックチェリーといった黒系果実のアロマが際立ち、そこにスグリのようなフレッシュな赤系果実の香りも加わります。また、タンニンがしっかりと感じられるため、奥行きがあり、重厚感のある味わいが特徴です。 ワインのボディは非常に肉厚で、濃密な果実味が広がる一方、シルキーな口当たりと弾けるような果実味も兼ね備えています。熟成が進むと、トリュフやジャムのような芳醇で複雑な香りが生まれます。 シャトー・ペトリュスは「一度飲んだら忘れられない奇跡の味」とも言われ、その神秘的な味わいから「神話の象徴」と称されることもあります。数十年の熟成を経ることで、より深みのある味わいが楽しめるため、購入後は適切な環境で長期熟成させるのもひとつの楽しみ方です。シャトー・ペトリュスの価格は高額ですが、それだけの価値があるワインと言えるでしょう。ワイン愛好家ならば、一生に一度はその味わいを体験してみたい逸品です。

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