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マスカット・ベーリーA

マスカット・ベーリーAは、日本固有のぶどうであり、新潟・岩の原葡萄園の川上善兵衛氏によって1927年に交配された品種（マスカット・オブ・ハンブルグ×ベーリー）です。伝統的に生食・醸造兼用の品種であり、生食用として「ベリーA」の名前で販売されて来ましたが、正式な名称はベリーではなくベーリー(Bailey)です。生食兼用だけに大粒で向きやすい薄めの果皮が特徴で、あまり濃いワインにはなりません。イチゴや綿菓子を連想させる独特の甘い香り（フラネオール）と、フレッシュでピチピチとした果実味が魅力のフルーティなワインを生みます。意外にもしっかりとした鋭い酸を感じます。また、軽くてまろやかなタンニンも特徴的です。
マスカット・ベーリーAのAは、同じ親から生まれたマスカット・ベーリーAからEまでが存在し、その中で最も品質の良い最初の交配で生まれたぶどうを残したことから、「A」という名前が付けられています。

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