2015年は高温で乾燥した年となり、全体的にブドウがよく熟しました。その中でも熟した良質なブドウだけを選別して収穫。セパージュはピノ・ノワール60％、シャルドネ40％。アイ村のピノ・ノワールの状態を見ながらシャルドネで調整した為、シャルドネ40％は史上最も高いブレンド比率となりました。
木樽で6～8カ月1次発酵。動瓶、デコルジュマンは全て手作業で熟成は7年。ドサージュは8g/L。 使用する樽は新樽は使わず、5年以上経過した樽のみを使用しています。

2015年は凝縮感とおおらかな風味が満ち溢れています。ワインの熟成期間と、樽を使うボランジェの醸造テクニックがもたらす金色がかった煌めきに、ミラベルのアロマ、蜂蜜のタッチがあり、ブラックベリー、カシス、ラズベリー等の赤い果実の風味がアーモンドの香りとともに弾けます。マンゴーのエキゾチックなタッチが続き、バニラと繊細な木の香りが溶け込んでいます。滑らかさと豊かな風味がはっきりしており、フィニッシュにはチョコレートと柑橘類が織りなす心地よい香りと酸味が感じられ、ミネラリティによってもたらされる長い余韻がとても贅沢なワイン。