＜今月のスペシャルワイン＞

① ド・ヴィレーヌブーズロン 2020

フランス・ブルゴーニュ地方・ACブーズロン /アリゴテ100 /アリゴテ100%

スペシャルワインは、ド ヴィレーヌのブーズロン・アリゴテ。とても有名なワインなのでご存知の方も多いと思いますが、このドメーヌはかのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ（DRC）の前共同経営者オベール ド ヴィレーヌさんが立ち上げた、彼の個人ワイナリー。アリゴテの中でも熟すとシャルドネに様に透き通った金色になるアリゴテ・ドレを使い、慎み深く、味わい深いをワインを生産しています。オベール氏は2021年に現役を引退され、現在は甥のピエール ド ブノワ氏が指揮を取っていますが、ワインつくりの哲学は替わりません。ブーズロンはブルゴーニュの村名アペラシオンの中で唯一アリゴテ100％が義務付けられる産地。完熟アリゴテの魅力をお楽しみ下さい。

＜週末のお楽しみワイン＞

②ヤルンバ エデン・ヴァレー ヴィオニエ サミュエルズ・コレクション 2020  

オーストラリア・GIエデン・ヴァレー / ヴィオニエ100％

フランス・ローヌ地方の高級ワイン産地コンドリューのぶどうとして知られるヴィオニエ。栽培が難しく生産量は少ないのですが、そのジャスミンや蘭を思わせる華やかなフローラルさと、白桃の果実味、そしてジンジャーや白胡椒などのスパイシーな風味、そしてトロリとした質感はその他の品種では決して味わえない独特の個性です。何よりこのワインの良いところは、中華やエスニックなどの料理との相性が良いところ。特に何故か蒸し暑いエリアの料理と相性が良いので、この時期に食べたくなるお食事と合わせてもらうと面白いペアリングが楽しめると思います。

③ドメーヌ・サン・ミッシェル ミッシェル・ブリュット NV

アメリカ・ワシントン・AVAコロンビア・ヴァレー / シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ

ワシントン州最大の生産者シャトー・サン・ミッシェルが、瓶内二次発酵の本格スパークリングワインに特化して生産するために立ち上げたのがドメーヌ サン ミッシェル。シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエと言うシャンパーニュと同じぶどう品種で本格スパークリングワインを生産しています。ワシントン州の主力産地コロンビア・ヴァレーは超がつく程の大陸性気候で大きな寒暖差が得られ良質のぶどうが生産されます。しっかりつくられた辛口タイプ（ドサージュ15g/L）。

④カステル・ザレッグ ヴィニャ ビショッフスライテン 2022

イタリア・アルト・アディジェ州・DOCアルト・アディジェ・ラーゴ・デ・カルダーロ・クラッシコ / スキアーヴァ100％

あまり飲まれた事がのある方が多くないであろう品種スキアーヴァ。アルト・アディジェの土着品種の一つですが、実はドイツのトローリンガーと同じぶどうです。トローリンガーと言えば、ドイツでは日常的に飲まれる軽い赤ワインの原料ぶどう。粒が大き目で色はあまり濃く無く、軽やかでフレッシュなワインを産むぶどう品種です。このワインはアルト・アディジェのカルダーロ湖の周辺でつくられるもの。ぶどう畑に囲まれた風光明媚な高原の湖の涼やかさをイメージしながら召し上がり下さい。