イタリアで造られるスパークリングワインは、イタリア語で「スプマンテ」と呼ばれます。400種類以上のブドウ品種が栽培されるイタリアでは、ヴァッレ・ダオスタ州やラツィオ州など、多様な産地でスプマンテの製造が行われています。
スプマンテには地域や製法によってさまざまな種類があり、特に有名な種類が「プロセッコ」と「フランチャコルタ」です。
プロセッコはヴェネト州を中心に造られ、イタリア産スパークリングワインの60%以上を占める代表的な種類です。
主にグレーラ種の白ブドウが使われ、白い花や白桃、青りんごを思わせる華やかなアロマが感じられます。ほんのり甘みがあり、ブドウ本来の風味を楽しめる味わいで、シャンパンの販売数を上回るほど人気を集めています。
フランチャコルタはロンバルディア州で造られる、イタリアの代表的な高級スパークリングワインです。シャンパーニュと同様の瓶内二次発酵方式で造られ、ハーブを思わせる香りと滑らかな口当たりが魅力で、寿司や天ぷらなどの和食と好相性です。
そのほかにも、弱発泡性〜半発泡性(1~3気圧未満)の「フリッツァンテ」や、赤の弱発泡性「ランブルスコ」など、イタリア各地では多彩なスタイルのスパークリングワインが造られています。