ルイ・レミー（シャンタル・レミー）は、「ブルゴーニュワインは熟成したものがおいしい」という考えから、造ったワインの3分の1は自分の蔵にストックし、熟成を経て飲み頃と判断してから少しずつリリースするというスタイルをとっています。このドメーヌの昔からの伝統です。 ルイ・レミーのワインの味わいはとても古典的で、押しつけがましさのない自然なバランスです。今でも馬による耕作と80年超えのブドウ樹から造る僅か面積0.14haのシャンベルタンを始め、ラトリシエール・シャンベルタン、クロ・ド・ラ・ロッシュの名だたるグラン・クリュを造っています。 1821年に創設され、約200年に及ぶ長い歴史のある名門ドメーヌでしたが、相続の関係で所有している畑のほとんどを手放すことになり、一時は規模も縮小してしまいましたが、手元に残った素晴らしいグラン・クリュから素晴らしく古典的なワインを造り続けてきました。 現在では息子のフロリアン氏もドメーヌに加わりクオリティーの向上が著しく、名門ドメーヌはかつての輝きを取り戻しています。