1. 赤ワインに合う料理やレシピ
赤ワインに料理を合わせる際には、「ボディ」に注目してみましょう。たとえばフルボディで重たい赤ワインにはジューシーな肉料理や、濃厚なソースを使ったレシピが合いますし、軽めのライトボディの赤ワインなら、さっぱりとした味わいの料理を選ぶと合わせやすい傾向があります。今回はワインに合わせやすい料理やレシピについて解説していきます。
各ワインと料理の組み合わせ方について知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
ローストビーフ
赤ワインとのペアリングの定番ともいえる、濃厚な牛肉の旨味が赤ワインと互いの味を引き立て合う、見た目も華やかなメインディッシュです。ソースの味を「にんにくベース」「和風しょうゆ」「バーベキューソース風」など変えることで、さまざまな味わいを楽しめるのも魅力です。
<材料>4人分
【ローストビーフ】
● 牛もも肉(かたまり肉) 500g程度
● にんにく(すりおろし) 小さじ1
● 塩 適量
● こしょう 適量
● オリーブオイル 適量
【ソース】
● 酒 大さじ3
● トマトケチャップ 大さじ2
● ウスターソース 大さじ1
<作り方>
①牛もも肉に塩こしょうをなじませて、すりおろしたにんにくを全体にまぶして、常温で30分置く
※夏場のように暑い時期は涼しい場所に置く
※使用する牛肉は、生食用食肉を使用し、衛生面に注意して調理する
②30分経ったら、出てきた水気をキッチンぺーパーなどを使って拭き取る
③中火で熱したフライパンにオリーブオイルをなじませて、牛もも肉の各面に焼き色をつける
④全面に焼き色がついたら弱火にして、蓋をかぶせて10分焼く
⑤フライパンから取り出した肉をアルミホイルで包んで、そのまま冷ます
⑥フライパンに残った肉汁大さじ2に、ソースの材料を混ぜて中火で加熱し、とろみがついたらソースも完成
⑦食べやすい厚さに切って皿に盛り付けた肉にソースをかける
ビーフシチュー
ビーフシチューも赤ワインに合う料理の定番といえます。調理過程で赤ワインを使うことで、さらにコクと風味が増します。濃厚な味わいに仕上げるので、バゲットを用意しておくことをおすすめします。
<材料>4~6人分
● シチュー用牛肉 400g
● じゃがいも 3~4個
● にんじん 2~3本
● 玉ねぎ(大) 1個
● 顆粒スープの素 小さじ1と1/2
● 湯 1L
● ローリエ 2枚
● 塩 適量
● 粗挽き黒こしょう 適量
★赤ワイン 1カップ
★バター 大さじ3
★ウスターソース 3/4カップ
★ケチャップ 大さじ6
<作り方>
①湯に顆粒スープの素を溶かしてスープを作っておく
②牛肉に塩こしょうをして、大きめのフライパンか鍋で中火で全体を軽く焼き付ける
③スープとローリエを加えて、アクを取りながら15分ほど煮る
④食べやすい大きさに切ったじゃがいも・にんじんを加え、蓋をして弱めの中火で30分煮込む
⑤玉ねぎと、★の材料を加えて、たまにかき混ぜながらさらに15分~20分ほど煮込んで完成
チーズの盛り合わせ
チーズはワインとの相性がよく、種類も豊富にあるので、切って並べるだけでも見た目が華やかでおつまみにぴったりです。赤ワインと合わせるなら、クリームチーズやマスカルポーネのようなフレッシュタイプのものではなく、カマンベールやブリーのような白カビ系や、ゴーダやチェダー・パルミジャーノといったハードチーズがおすすめです。
<材料>2人分
● お好みのチーズ 適量
<作り方>
①チーズを盛り付ける器を選ぶ
②チーズを食べやすい大きさにカットする
③立体感を意識しながら、チーズを皿に盛り付ける
④お好みでクラッカーやはちみつ、レーズンやナッツなどを添えると、さらにバラエティ豊かに楽しめる
2. 白ワインに合う料理やレシピ
さっぱりとした味わいでキリッと冷やした白ワインには、魚貝の旨味をシンプルに味わえる料理がおすすめです。今回は簡単ながら華やかな見た目でホームパーティにもぴったりな料理を紹介します。
白身魚のアクアパッツァ
白身魚であれば、タラや鯛、スズキなどがおすすめです。また複数の魚を使うとさらに旨味が増し、深みのある味わいを楽しめます。
<材料>4人分
● 下処理済の鯛 1尾
● 塩 適量
● こしょう 適量
● 白ワイン 1カップ
● 砂抜きしたあさり 1カップ
● パセリ 適量
● オリーブオイル 大さじ4
★小たまねぎ 6個
★ミニトマト 6個
★ブラックオリーブ 12粒
★つぶしたにんにく 2片
★アンチョビ 2枚
★赤唐辛子 1本
<作り方>
①塩コショウした鯛を、オリーブオイルを熱したフライパンで両面焼き付ける
②★の材料を加えて炒め合わせ、白ワインを投入して鯛に火を通す
③必要に応じて水を足して汁気を身ながら、あさりを加えて蒸し焼きにする
④仕上げにパセリを散らせば完成
バーニャカウダ
バーニャカウダはイタリアにあるピエモンテ地方の郷土料理で、新鮮な野菜をバーニャカウダソースにディップして食べる定番の料理です。アンチョビとにんにくにオリーブオイルを混ぜて作った温かいソースが、野菜の食感とさっぱりとした白ワインの味わいにマッチします。
手作りが手間であれば、手軽に市販のバーニャカウダソースを買うのもひとつの手段です。
バーニャカウダソースを自分で手作りする場合は、以下のレシピを参考にしてください。
<材料>4人分
● お好みの野菜 (にんじん・きゅうり・セロリ・ミニトマト・パプリカ・アスパラ・ブロッコリー・かぼちゃなど)
【ソース】
● にんにく 2~3片
● アンチョビ 6~7枚
● オリーブオイル 1/3カップ
● 粗びき黒こしょう 適量
<作り方>
①お好みの野菜を食べやすいサイズにカットし、器に盛る
②薄皮がついたままのにんにくを、オーブントースターや魚焼きグリルで7~8分ほど焼き、粗熱が取れたら薄皮を剥いてフォークやスプーンなどでつぶす
③小鍋に、つぶしたにんにくと、細かくきざんだアンチョビ、残りのソースの材料を全て加えて、混ぜながら弱火で温める
④耐熱の容器に移して完成
魚介のトマトクリームパスタ
エビやホタテといった大振りな魚貝を使ったパスタ料理も白ワインにおすすめです。下処理が面倒な場合は冷凍のシーフードミックスを使えば、より手軽に調理できます。
<材料>2人分
● スパゲッティ 80g
● 冷凍シーフードミックス 50g
● にんにく 1/2片
● オリーブオイル 大さじ1
● 酒 大さじ1
● 玉ねぎ 50g
● しめじ 50g
● 塩 適量
● こしょう 適量
★牛乳 1/2カップ
★生クリーム 1/4カップ
★トマトホール缶 200g
<作り方>
①スパゲッティを表示より2分ほど早めに茹でる
②玉ねぎは薄切り、しめじは石づきを取って小房に分け、にんにくは皮を剥いてつぶしておく
③フライパンにオリーブオイルとにんにくを加えて加熱し、香りが出たら、玉ねぎとしめじを投入
④酒を加えて煮立てたら、★の材料を加える
⑤全体が煮詰まって1/3程度の量になったらシーフードミックスを加えて火を通し、スパゲッティを加えて和える
⑥器に盛って、仕上げに黒こしょうをふれば完成
3. ロゼワインに合う料理やレシピ
ロゼワインは、赤ワインと白ワインの良いところを掛け合わせたワインです。ロゼワインに合わせるなら、ワインと同じ色味の食材を使うのがおすすめです。たとえばエビやサーモンなど、赤みを帯びた海産物との相性は抜群です。
アヒージョ
お好みの具材をたっぷりのオリーブオイルで煮込んで味付けしたアヒージョはワインのお供の定です。スパークリングワインや白ワインとも合いますが、特にロゼワインと合わせるなら、にんにくをたっぷり使ってエビや貝などの魚介類を使うのがおすすめです。焼きたてのバゲットを用意して、あますことなく旨味を堪能しましょう。
<材料>4人分
● むきエビ 80g
● マッシュルーム 1パック(しめじやえのきでも⚪️)
● 茹でたブロッコリー 30g
● 薄切りにんにく 1片
● 鷹の爪 1本
● オリーブオイル 150ml
● 塩 適量
<作り方>
①鍋やフライパンに、オリーブオイル・にんにく・種を取って輪切りにした鷹の爪を入れて弱火にかける
②にんにくの香りがしたら、食べやすい大きさに切ったマッシュルーム・むきエビを投入し、弱火で10~15分加熱する
③茹でたブロッコリーと塩を加えて、ひと混ぜしてなじませたら完成
サーモンのカルパッチョ
ロゼワインと色味が良く似た鮮やかなオレンジ色のサーモンはロゼワインと非常に相性が良いです。シンプルにソテーしても良いですが、今回は刺身用のサーモンを使って、さっぱりとしたカルパッチョをご紹介します。手軽で美味しいワインのおつまみになるのでぜひ作ってみてください。水にさらしたオニオンスライスを添えると、よりさっぱりした味わいになります。
<材料>2人分
● 刺身用サーモン 100g
● 塩 小さじ1/2
● オリーブオイル 大さじ2
● レモン 1/4個
<作り方>
①サーモンを薄くスライスして、重ならないように器に盛り付ける
②塩をふって、オリーブオイルを垂らしかける
③くし切りにしたレモンを添えたら完成
④さらに風味豊かに仕上げるなら、パセリやディルなどのハーブを散らしても良い
ラタトゥイユ
ラタトゥイユは、ワインの色味と良く似た赤いトマトで野菜を煮込んだ、南フランス・プロヴァンス地方の郷土料理です。プロヴァンス地方ではロゼワインの生産量も多いため、プロヴァンス料理であるラタトゥイユと合わせるのは定番です。
<材料>4人分
● 玉ねぎ 1個
● なす 2本
● ズッキーニ 1本
● 黄パプリカ 1個
● セロリ 30g
● 薄切りにんにく 1片
● 顆粒コンソメ 小さじ1
● トマトホール缶 400g
● 塩 適量
● こしょう 適量
● オリーブオイル 大さじ2
★白ワイン
★ローリエ
<作り方>
①食べやすい大きさに切ったズッキーニ・なす・セロリをボールに入れて、コンソメをまぶす
②玉ねぎは角切りに、パプリカは乱切りに切る
③オリーブオイルを熱したフライパンに、切った玉ねぎとにんにくを入れて炒める
④ズッキーニ・なす・セロリを追加し、中火でしんなりするまで炒める
⑤パプリカを加えて、全体に脂が回るようにさらに炒める
⑥トマトホール缶をつぶしながら汁ごと加えて、★の材料を追加し、軽く混ぜ合わせてから蓋をし、約20分煮込む
⑦汁気が足りない場合は、必要に応じて水分を加え、全体を軽くかき混ぜたら塩こしょうで味を整える
4. スパークリングワインに合う料理やレシピ
スパークリングワインはサラダやパスタ、魚、肉と幅広く合わせることができる汎用性の高いワインです。また、炭酸の飲み心地と爽快感で、揚げ物との相性も良いです。
パエリア
スペインの家庭料理として有名なパエリアは、豊富な魚貝の旨味を堪能できる一品。フライパンひとつで手軽に作れるのでぜひ参考にしてください。
<材料>4人分
● 白米 2合
● おろしにんにく 小さじ1
● オリーブオイル 大さじ2
● あさり 150g
● エビ(中サイズ)4尾
● 鶏もも肉 1/2枚
● 玉ねぎ 1/2個
● ピーマン 1個
● パプリカ(赤)1/2個
● サフラン 大さじ2
● 塩 適量
● こしょう 適量
● レモン 1個
<作り方>
①あさりを砂抜きし、サフランを600mlの水に20ほど漬け込んでサフラン水を作っておく
②玉ねぎをみじん切りに、ピーマンとパプリカは種を取って細切りに、鶏肉は一口大にカットし。エビは殻を剥いて背ワタを取り除き、それぞれに塩こしょうをしておく
③フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて加熱し、にんにくの香りがしたら、あさり以外の具材を炒める
④エビ・ピーマン・パプリカを一旦取り出す
⑤白米を加えてひと混ぜし、サフラン水とコンソメを投入して強火にする
⑥沸騰したら弱火に落として、あさりを入れて、蓋をして15~20分ほど炊く
⑦蓋を取って、エビ・ピーマン・パプリカを飾り付けて、20秒ほど強火で加熱し水分を飛ばして、火を止める
⑧仕上げにレモンを沿えたら完成
あさりの白ワイン蒸し
あさりの旨味に、スパークリングワインのミネラル感が心地良い一品。残ったソースはバゲットにつけて、最後の一滴まで楽しめるのでおすすめです。
<材料>2人分
● 砂抜きしたあさり 500g
● にんにく 1片
● 白ワイン 大さじ2
● オリーブオイル 大さじ1
<作り方>
①フライパンにオリーブオイルを投入し、みじん切りにしたにんにくを炒める
②にんにくの香りが出たら、あさりを加えてさっと炒める
③白ワインを回しかけて、蓋をし、殻が開いたら完成
④器に盛って、仕上げにパセリや小口ねぎを散らしても美しい
唐揚げ
揚げ物の定番唐揚げも、スパークリングワインの爽快感とマッチします。ジューシーな油分を、炭酸の爽快感でさっぱりとさせてくれるのがポイントです。辛口のスパークリングワインと合わせて楽しんでください。
<材料>2人分
● 鶏もも肉 1枚
● 小麦粉 大さじ4
● サラダ油 適量
★おろししょうが 小さじ1
★おろしにんにく 小さじ1/4
★酒 大さじ1/2
★しょうゆ 小さじ1
★マヨネーズ 大さじ2
<作り方>
①鶏もも肉をひと口大にカットする
②ボウルに★の材料を全て混ぜ、カットした鶏もも肉を入れて揉み込む
③②に小麦粉をまぶして、170度の油で揚げる
④器に盛り付けて、お好みでレモンを添えたら完成
5. 料理と一緒に楽しみたいおすすめのワイン3選
料理の味を引き立てながらさらに美味しくワインを楽しみたい方へ、おすすめの3本を厳選してご紹介します。
スティムソン・エステート・セラーズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2019
やわらかな味わいのなかにも、しっかりとした果実感があり、バランスの良さに優れている一本。肉料理と一緒に楽しみたい赤ワインです。チェリーやブルーベリーのフレーバーが心地よく感じられる飲みやすいタイプなので、ワイン初心者にもおすすめです。
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スタッフ
おすすめ赤ワインスティムソン・エステート・セラーズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2019 *
赤ワインアメリカ/ワシントン州通常価格2,365 円 (税込)通常価格単価 あたり残り4個
750ml、カベルネ・ソーヴィニヨン他、ミディアム 750ml、カベルネ・ソーヴィニヨン他、ミディアム
ワシントンの豊かな日照量を思わせるはっきりした果実味と、柔らかさのバランスが取れたスタイルのワイン
エヴィダンス by LVHB クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン NV
肉にも魚にも野菜にも。料理を問わずに合わせられるスパークリングワイン。上品なアロマと繊細な泡立ちがあるので、冷蔵庫に冷やして1本常備しておけば、急な来客や自分へのご褒美にもぴったりといえます。
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スタッフ
おすすめ白ワイン、スパークリングワインエヴィダンス by LVHB クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン NV
白ワイン、スパークリングワインフランス/ブルゴーニュ通常価格3,960 円 (税込)通常価格単価 あたり残り5個
750ml、シャルドネ、ミディアム 750ml、シャルドネ、ミディアム
豊富なミネラルと爽やかな果実感
マッツェイ・ジゾラ ジゾラ 2020
シチリアのネロ・ダーヴォラを使ったエレガントな赤ワイン。肉料理はもちろん、エビや貝などのシーフードと合わせても味が引き立ちます。あたたかさを感じる果実感のなかに、ほのかにあるスパイシーなニュアンスが特徴です。
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スタッフ
おすすめスタッフ
おすすめ赤ワインマッツェイ・ジゾラ ジゾラ 2020 *
赤ワインイタリア/シチリア州通常価格3,124 円 (税込)通常価格単価 あたり750ml、ネロ・ダーヴォラ、ミディアム 750ml、ネロ・ダーヴォラ、ミディアム
土着品種ネロ・ダーヴォラ発祥の地に程近い美しいシチリアのワイナリーで生まれるエレガントなワイン
6. まとめ
本記事では、ワインの種類ごとに合う料理を紹介しました。作り方のレシピも掲載しているので、参考にしていただけると幸いです。料理に合わせやすいワインをもっと知りたい場合は、以下のリンクからワインを選んでみてください。