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2度目の収穫体験日記
2度目の収穫体験日記

ブドウの収穫シーズンを迎えた10月某日。
昨年に引き続き今年も、北海道・余市町登町にある安芸農園さんで収穫をさせていただきました。

ブドウの収穫シーズンを迎えた10月某日。
昨年に引き続き今年も、北海道・余市町登町にある安芸農園さんで収穫をさせていただきました。

THE CELLAR JOURNAL 2025年10月某日 --- writer : RINKA TANAKA

2度目の収穫体験日記

2025.10.30

01

初秋の余市到着

現地に到着したのは13時頃。
ぽかぽかとした日差しが暖かく、少し汗ばむほどの暖かさでした。
ところが、わずか1時間ほどで風の温度が変わり、肌にひんやりとした空気が触れるように。秋の訪れを実感します。

ハロウィン仕様の飾り付けがされた農園の看板 ▲ ハロウィン仕様の看板がお出迎え!
秋晴れの青空の下、収穫前のブドウ畑 ▲ 気持ちのいい秋晴れ!いざ、収穫へ!
太陽の光を浴びて実るブドウの房 ▲ 太陽の光を浴びるブドウたち
農園に入る前に安芸さんから収穫の説明を受ける様子 ▲ 農園に入る前に、安芸さんから説明を受けてから作業開始!

02

病気・穴あき...生き物たちとの共存

畑に入ってまず驚いたのは、ブドウの表情が房ごとにまるで違うこと。
特に今年は8月末から9月にかけて、断続的に雨が降ったことで一部のブドウに影響が出ているそうです。

病気になってしまったブドウの房のクローズアップ ▲ 病気になってしまったブドウ

収穫する場所によっても状態はさまざま。
私の体感ですが、畑の真ん中あたりは比較的きれいな房が多く、果皮にハリがあり、艶やかな黒紫色。
対して、畑の端のブドウには病気の跡や小さな穴が。
安芸さんに尋ねると、小さな穴の正体は"蜂か鳥の仕業"だとか。
自然の中で育つブドウには、そんな生き物たちとの共存の痕跡も見られました。

03

一粒への愛情

慎重に一房ずつ見極め、傷んだ実を取り除きます。
初めての作業に戸惑いながらも手動かしますが、隣で作業する農家さんたちのスピードは私の倍以上!
それでも一粒一粒を丁寧に扱う姿勢に、ブドウへの深い愛情を感じます。

畑でのブドウ収穫の実際の作業風景 ▲ 実際の作業風景

「本当はもっといい状態のブドウを見せたかったなぁ、」と笑う安芸さん。
自然と向き合い天候に左右されながらも、今ある実りを大切に育てる__熱い思いが伝わってきました。

15時に皆さんと一緒に休憩タイム!
安芸農園のアイドル、モモちゃんがみんなに癒しを与えます。

手の上の食べ物を見つめるモモちゃん(犬) ▲ 手の上のお菓子を、よだれ垂らしながら待ってるモモちゃん
ブドウの木の下で休憩する人々 ▲ ブドウの下で休憩中

休憩の合間、ふと見上げると、白い綿のような虫がふわふわと飛んでいました。
雪虫です。
農家さんによると「雪虫が出たら10日後に雪が降る」との言い伝えがあるそう。
まだ10月だというのに、北海道の長い冬の気配を感じて少し驚きました。

雪虫のイラスト ▲ 雪虫のイラスト。気になる方は是非調べてみてください!

04

余市と造り手の想い

今年の収穫は、快晴に恵まれながらも、自然の厳しさと人の手の暖かさを強く感じる一日となりました。
安芸農園さんのブドウには、一つ一つの丁寧な作業と、余市の自然が育んだ恵が詰まっています。

たくさんの思いが込められたブドウたちは、この先どんな一杯へと実を結ぶのか。
その味わいを、ぜひ皆さまにも感じていただけたら嬉しいです。

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田中 鈴華

THE CELLAR online store スタッフ

文化や歴史の深さ、さらに人とのつながりを生む特別な魅力に惹かれ、この世界に飛び込みました。
まだ学びの途中ですが、皆様と共にワインの奥深さを探りながら、新しい発見を重ねていきたいです。
#趣味:料理、美味しいごはん巡り、カメラ

【好きなワイン】
クリーミーな口当たり、旨味の詰まったリッチなワイン

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