モーゼルは、ドイツで5番目に大きなワインの生産地で、モーゼル川の流域に沿うように位置しています。モーゼルのワインの大きなポイントは、「スレート土壌」と「蛇行する川」です。
「スレート」は石灰質が混ざっていない水はけの良い土壌で、スレート土壌で育ったブドウの木は地中深くまで根を伸ばすことができます。
その結果、ミネラル分が豊富なブドウが育ちます。スレート土壌には熱を蓄える性質があり、日中に得た熱を夜間に放出することで、ブドウの成熟をサポートします。
また、川は蛇行することでその流域にいくつもの向きの異なる斜面を作り出します。斜面の向きが異なれば日照条件も異なるので、同じ土壌で育てられたブドウからでも個性の異なるワインが生まれます。
モーゼルはリースリングの一大産地ということもあり、以前はエレガントな甘口白ワインが主に生産されていました。
しかし、近年では栽培されるブドウの品種も増えてきており、辛口の白ワインも造られています。同じ産地でもさまざまな表情のワインを生み出してくれるので、モーゼル産のワインを飲み比べてみるのも楽しいでしょう。