造り手のホンネに迫る。
THE CELLAR ワイン特集
ドメーヌ・ルネ・ブーヴィエ
ルネ・ブーヴィエの畑と醸造所は全て、ブルゴーニュ地方コート・ドール県の北部、コード・ド・ニュイ地区にある。「黄金の丘」と称されるコート・ドール県にあるだけあり、標高200-400m程度の丘陵地帯にブドウ畑が連なる、圧巻の景色が広がる。南北20kmとあまり大きくないエリアではあるが、ピノ・ノワールで造られる世界屈指の赤ワインの産地として有名だ。比類なきテロワールを誇ると共に、区画毎に個性的で高品質なワインが産み出される多様性に富んだ地域で、多くのワインラヴァーを魅了する地域だ。 テロワールの表現を第一に、 質実剛健なワイン造りを行うドメーヌ 2024.01.25 --- writer Yamamoto web サイト https://renebouvier.com/ 目次 コート・ド・ニュイの特徴 ドメーヌの歴史 畑の特徴 醸造の特徴 秘蔵のハーフボトル♡ 1. コート・ド・ニュイの特徴 ルネ・ブーヴィエの畑と醸造所は全て、ブルゴーニュ地方コート・ドール県の北部、コード・ド・ニュイ地区にある。「黄金の丘」と称されるコート・ドール県にあるだけあり、標高200-400m程度の丘陵地帯にブドウ畑が連なる、圧巻の景色が広がる。南北20kmとあまり大きくないエリアではあるが、ピノ・ノワールで造られる世界屈指の赤ワインの産地として有名だ。比類なきテロワールを誇ると共に、区画毎に個性的で高品質なワインが産み出される多様性に富んだ地域で、多くのワインラヴァーを魅了する地域だ。 大陸性気候で、土壌は場所により異なるが、コード・ド・ニュイは石灰質が多い粘土石灰質が広がり、ピノ・ノワールの栽培に適していると言われている。ワイン産地としては北部に位置することもあり、霜や雹の影響を受けやすく、その年の気候条件がブドウの収量やワインの味わいに差が表れやすい場所でもある。 ▲ 車窓から見たコード・ド・ニュイの畑。小高い丘一面にブドウ畑が並ぶ様子は息を呑む美しさ。 2. ドメーヌの歴史 今回、お話を伺ったのは、現当主のベルナール・ブーヴィエ氏。 ▲ 2005年にオスピスで「5名の有望な若手生産者」に選ばれるなど、高い評価と注目を集めている。ポツポツといった語り方で言葉少なめだが、はにかんだ笑顔がとてもチャーミングなお方である。 1910年にアンリ・ブーヴィエ氏(ベルナール氏の祖父)がマルサネにドメーヌを設立したのが始まり。1950年代にルネ・ブーヴィエ氏(ベルナール氏の父)が引き継ぎ、畑を12haまで拡大。1992年にはベルナール氏が3代目としてドメーヌを引き継いだ。同氏が継いだ後も畑を徐々に拡大し、2019年には兄の畑も引き継ぎ、今では計30haの比較的規模の大きいドメーヌとなっている。 2006年に新しい醸造設備をジュヴレ・シャンベルタンに設立し、新しい試みを用いたワインの製造を行っている。ワインはAOCブルゴーニュからグラン・クリュまで26種類に亘るラインナップを誇る。 ▲...
ドメーヌ・ルネ・ブーヴィエ
ルネ・ブーヴィエの畑と醸造所は全て、ブルゴーニュ地方コート・ドール県の北部、コード・ド・ニュイ地区にある。「黄金の丘」と称されるコート・ドール県にあるだけあり、標高200-400m程度の丘陵地帯にブドウ畑が連なる、圧巻の景色が広がる。南北20kmとあまり大きくないエリアではあるが、ピノ・ノワールで造られる世界屈指の赤ワインの産地として有名だ。比類なきテロワールを誇ると共に、区画毎に個性的で高品質なワインが産み出される多様性に富んだ地域で、多くのワインラヴァーを魅了する地域だ。 テロワールの表現を第一に、 質実剛健なワイン造りを行うドメーヌ 2024.01.25 --- writer Yamamoto web サイト https://renebouvier.com/ 目次 コート・ド・ニュイの特徴 ドメーヌの歴史 畑の特徴 醸造の特徴 秘蔵のハーフボトル♡ 1. コート・ド・ニュイの特徴 ルネ・ブーヴィエの畑と醸造所は全て、ブルゴーニュ地方コート・ドール県の北部、コード・ド・ニュイ地区にある。「黄金の丘」と称されるコート・ドール県にあるだけあり、標高200-400m程度の丘陵地帯にブドウ畑が連なる、圧巻の景色が広がる。南北20kmとあまり大きくないエリアではあるが、ピノ・ノワールで造られる世界屈指の赤ワインの産地として有名だ。比類なきテロワールを誇ると共に、区画毎に個性的で高品質なワインが産み出される多様性に富んだ地域で、多くのワインラヴァーを魅了する地域だ。 大陸性気候で、土壌は場所により異なるが、コード・ド・ニュイは石灰質が多い粘土石灰質が広がり、ピノ・ノワールの栽培に適していると言われている。ワイン産地としては北部に位置することもあり、霜や雹の影響を受けやすく、その年の気候条件がブドウの収量やワインの味わいに差が表れやすい場所でもある。 ▲ 車窓から見たコード・ド・ニュイの畑。小高い丘一面にブドウ畑が並ぶ様子は息を呑む美しさ。 2. ドメーヌの歴史 今回、お話を伺ったのは、現当主のベルナール・ブーヴィエ氏。 ▲ 2005年にオスピスで「5名の有望な若手生産者」に選ばれるなど、高い評価と注目を集めている。ポツポツといった語り方で言葉少なめだが、はにかんだ笑顔がとてもチャーミングなお方である。 1910年にアンリ・ブーヴィエ氏(ベルナール氏の祖父)がマルサネにドメーヌを設立したのが始まり。1950年代にルネ・ブーヴィエ氏(ベルナール氏の父)が引き継ぎ、畑を12haまで拡大。1992年にはベルナール氏が3代目としてドメーヌを引き継いだ。同氏が継いだ後も畑を徐々に拡大し、2019年には兄の畑も引き継ぎ、今では計30haの比較的規模の大きいドメーヌとなっている。 2006年に新しい醸造設備をジュヴレ・シャンベルタンに設立し、新しい試みを用いたワインの製造を行っている。ワインはAOCブルゴーニュからグラン・クリュまで26種類に亘るラインナップを誇る。 ▲...
ドメーヌ・ラペ
ブルゴーニュ地方コート・ドール県の南部、コード・ド・ボーヌ地区は、北部のコード・ド・ニュイ地区に比べると、傾斜が穏やかな丘陵地帯だ。今回訪問したドメーヌ・ラペの畑と醸造所はコート・ド・ボーヌ地区に位置するが、北部コート・ド・ニュイ地区と隣接するコルトンの丘の周辺にある。 長い家族の歴史を感じさせる、実直なドメーヌ 2024.01.30 --- writer Yamamoto web サイト https://www.domaine-rapet.com/ 目次 ペルナン・ヴェルジュレスの特徴 ドメーヌの歴史 畑の特徴 醸造の特徴 ぜひ見てみてほしい 1. ペルナン・ヴェルジュレスの特徴 ブルゴーニュ地方コート・ドール県の南部、コード・ド・ボーヌ地区は、北部のコード・ド・ニュイ地区に比べると、傾斜が穏やかな丘陵地帯だ。今回訪問したドメーヌ・ラペの畑と醸造所はコート・ド・ボーヌ地区に位置するが、北部コート・ド・ニュイ地区と隣接するコルトンの丘の周辺にある。畑の多くは、コルトンの丘の西向きの斜面となるペルナン・ヴェルジュレス村にある。夏は暑く、冬は寒い大陸性気候。コルトンの丘の斜面の上部は傾斜が急な石灰岩と粘土質が混ざる泥灰土で、斜面中腹になると小石が混ざる石灰質土壌、麓は粘土石灰質の土壌となる。ドメーヌ・ラペでは、ペルナン・ヴェルジュレス村の斜面上部でシャルドネを、斜面下部でピノ・ノワールを栽培している。 ▲ 車窓から見えたコルトンの丘。頂上以外の斜面一面がブドウ畑になっている様子が良く分かる。 2. ドメーヌの歴史 歴史は古く、1765年以来ペルナン・ヴェルジュレスでワイン造りを続けている、家族経営の名門ドメーヌだ。 1765年のタストヴァン(ワインをテイスティングするために使われていた銀製の器)にドメーヌ名が刻まれていることから、少なくともこの年にはドメーヌが存在していたことが証明されている。この貴重なタストヴァンは代々引き継がれているそう。 ▲ 壁の左側中央にタストヴァンの写真が飾られている。その他、中央下には現当主のヴァンサン氏と妻のシルヴェット女史の写真や右側には2人の大きな絵も飾られている。 現在は父ローラン氏から引き継ぎ、ヴァンサン氏と妻のシルヴェット女史がドメーヌを運営。長期熟成型のワインも多数製造されてはいるが、ヴァンサン氏の代からモダンな要素も取り入れつつ、早いタイミングで飲めるワインも造られている。今回は、そのお二人のご子息、ロバン氏からお話を伺った。 ▲ ロバン氏。思わず皆から「男前~」という言葉がこぼれ出た(笑)。細かい質問にも丁寧に答えてくれる実直な人柄も魅力的。 ▲...
ドメーヌ・ラペ
ブルゴーニュ地方コート・ドール県の南部、コード・ド・ボーヌ地区は、北部のコード・ド・ニュイ地区に比べると、傾斜が穏やかな丘陵地帯だ。今回訪問したドメーヌ・ラペの畑と醸造所はコート・ド・ボーヌ地区に位置するが、北部コート・ド・ニュイ地区と隣接するコルトンの丘の周辺にある。 長い家族の歴史を感じさせる、実直なドメーヌ 2024.01.30 --- writer Yamamoto web サイト https://www.domaine-rapet.com/ 目次 ペルナン・ヴェルジュレスの特徴 ドメーヌの歴史 畑の特徴 醸造の特徴 ぜひ見てみてほしい 1. ペルナン・ヴェルジュレスの特徴 ブルゴーニュ地方コート・ドール県の南部、コード・ド・ボーヌ地区は、北部のコード・ド・ニュイ地区に比べると、傾斜が穏やかな丘陵地帯だ。今回訪問したドメーヌ・ラペの畑と醸造所はコート・ド・ボーヌ地区に位置するが、北部コート・ド・ニュイ地区と隣接するコルトンの丘の周辺にある。畑の多くは、コルトンの丘の西向きの斜面となるペルナン・ヴェルジュレス村にある。夏は暑く、冬は寒い大陸性気候。コルトンの丘の斜面の上部は傾斜が急な石灰岩と粘土質が混ざる泥灰土で、斜面中腹になると小石が混ざる石灰質土壌、麓は粘土石灰質の土壌となる。ドメーヌ・ラペでは、ペルナン・ヴェルジュレス村の斜面上部でシャルドネを、斜面下部でピノ・ノワールを栽培している。 ▲ 車窓から見えたコルトンの丘。頂上以外の斜面一面がブドウ畑になっている様子が良く分かる。 2. ドメーヌの歴史 歴史は古く、1765年以来ペルナン・ヴェルジュレスでワイン造りを続けている、家族経営の名門ドメーヌだ。 1765年のタストヴァン(ワインをテイスティングするために使われていた銀製の器)にドメーヌ名が刻まれていることから、少なくともこの年にはドメーヌが存在していたことが証明されている。この貴重なタストヴァンは代々引き継がれているそう。 ▲ 壁の左側中央にタストヴァンの写真が飾られている。その他、中央下には現当主のヴァンサン氏と妻のシルヴェット女史の写真や右側には2人の大きな絵も飾られている。 現在は父ローラン氏から引き継ぎ、ヴァンサン氏と妻のシルヴェット女史がドメーヌを運営。長期熟成型のワインも多数製造されてはいるが、ヴァンサン氏の代からモダンな要素も取り入れつつ、早いタイミングで飲めるワインも造られている。今回は、そのお二人のご子息、ロバン氏からお話を伺った。 ▲ ロバン氏。思わず皆から「男前~」という言葉がこぼれ出た(笑)。細かい質問にも丁寧に答えてくれる実直な人柄も魅力的。 ▲...
ドメーヌ・デ・セネショー
ドメーヌ・デ・セネショー(以下、セネショー)があるシャトーヌフ・デュ・パプ。この地域とワインの関係は非常に古く、またフランスの中でも高い名声を誇る、歴史的な産地だ。その特異性を2点抑えておきたい。 ボルドーのシャトー・ランシュ・バージュで名高いカーズ家がオーナーに。前オーナー時代からのチームと二人三脚で高品質ワインを造り出す、マスト・トライなワイナリー! 2024.01.23 --- writer Yamamoto web サイト https://www.senechaux.fr/ 目次 シャトーヌフ・デュ・パプの特異性 ドメーヌの歴史 畑の特徴 醸造の特徴 ちょっと小耳に… 1. シャトーヌフ・デュ・パプの特異性 ドメーヌ・デ・セネショー(以下、セネショー)があるシャトーヌフ・デュ・パプ。この地域とワインの関係は非常に古く、またフランスの中でも高い名声を誇る、歴史的な産地だ。その特異性を2点抑えておきたい。 ▲ 東京からパリ経由でマルセイユ空港まで飛行機で移動後、車で北上。2023年は猛暑の影響か10月でも暑いくらいで、空港を出ると外には大量の蚊が…まさかこの時期に蚊に刺されまくるとは思わなかった(驚)。 名が表すローマ教皇との深い関係性 14世紀の一時期、ローマ教皇庁がアヴィニョンに移転し、教皇の夏の避暑地としてこの地に城を築いたことから、「法王(パプ)の新しい城(シャトー・ヌフ)」を意味する「シャトーヌフ・デュ・パプ」という地名に。教皇が居を移す前からワインは造られていたが、歴代の教皇がブドウ栽培を奨励したこともあり、品質も知名度も上がった歴史的な場所だ。 ▲ セネショーのホームページより。エチケットには修道士が描かれている。 フランスの初のAOC認定地域! ▲ シャトー・ヌフ・デュ・パプの畑の地図を見ながら色々と話を伺った。 もう一つの歴史的な注目点は、フランスで初のAOC認定を獲得した地域という点。 20世紀前半に産地偽証などの不正が起こった際、同地域の生産者でもあったバロン・ル・ロワ男爵がAOCを管理する団体(INAO)の前身の設立に寄与し、産地や品種等を規定するAOCの原型を造り上げ、シャトーヌフ・デュ・パプが第一号認定地域になったのだ。因みに、AOCシャトーヌフ・デュ・パプでは収量が35hL/haまでと規定されている。広域のAOCコード・デュ・ローヌは51hL/haなので、如何に収量を抑え質が高められているかが分かるだろう。 2....
ドメーヌ・デ・セネショー
ドメーヌ・デ・セネショー(以下、セネショー)があるシャトーヌフ・デュ・パプ。この地域とワインの関係は非常に古く、またフランスの中でも高い名声を誇る、歴史的な産地だ。その特異性を2点抑えておきたい。 ボルドーのシャトー・ランシュ・バージュで名高いカーズ家がオーナーに。前オーナー時代からのチームと二人三脚で高品質ワインを造り出す、マスト・トライなワイナリー! 2024.01.23 --- writer Yamamoto web サイト https://www.senechaux.fr/ 目次 シャトーヌフ・デュ・パプの特異性 ドメーヌの歴史 畑の特徴 醸造の特徴 ちょっと小耳に… 1. シャトーヌフ・デュ・パプの特異性 ドメーヌ・デ・セネショー(以下、セネショー)があるシャトーヌフ・デュ・パプ。この地域とワインの関係は非常に古く、またフランスの中でも高い名声を誇る、歴史的な産地だ。その特異性を2点抑えておきたい。 ▲ 東京からパリ経由でマルセイユ空港まで飛行機で移動後、車で北上。2023年は猛暑の影響か10月でも暑いくらいで、空港を出ると外には大量の蚊が…まさかこの時期に蚊に刺されまくるとは思わなかった(驚)。 名が表すローマ教皇との深い関係性 14世紀の一時期、ローマ教皇庁がアヴィニョンに移転し、教皇の夏の避暑地としてこの地に城を築いたことから、「法王(パプ)の新しい城(シャトー・ヌフ)」を意味する「シャトーヌフ・デュ・パプ」という地名に。教皇が居を移す前からワインは造られていたが、歴代の教皇がブドウ栽培を奨励したこともあり、品質も知名度も上がった歴史的な場所だ。 ▲ セネショーのホームページより。エチケットには修道士が描かれている。 フランスの初のAOC認定地域! ▲ シャトー・ヌフ・デュ・パプの畑の地図を見ながら色々と話を伺った。 もう一つの歴史的な注目点は、フランスで初のAOC認定を獲得した地域という点。 20世紀前半に産地偽証などの不正が起こった際、同地域の生産者でもあったバロン・ル・ロワ男爵がAOCを管理する団体(INAO)の前身の設立に寄与し、産地や品種等を規定するAOCの原型を造り上げ、シャトーヌフ・デュ・パプが第一号認定地域になったのだ。因みに、AOCシャトーヌフ・デュ・パプでは収量が35hL/haまでと規定されている。広域のAOCコード・デュ・ローヌは51hL/haなので、如何に収量を抑え質が高められているかが分かるだろう。 2....