フランス北東部に位置するシャンパーニュ地方は、ブドウ栽培が非常に盛んです。日本でもお馴染みの「シャンパーニュ(シャンパン)」は、このシャンパーニュ地方で、伝統的な製法で造られたスパークリングワインだけが名乗れる名前です。
シャンパーニュ地方は、モンターニュ・ド・ランス地区、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区、コート・デ・ブラン地区、コート・セザンヌ地区、コート・デ・バール地区の5地区に分けられ、それぞれの地区で異なる土壌の影響を受けた多様なワインが造られています。
また、1919年ごろから村単位の格付けが行われるようになり、ブドウ品種の品質に応じて固定価格を決めていました。
格付け100%の村は「グラン・クリュ」、格付け99%~90%の村は「プルミエ・クリュ」と認定され、価格決定のシステムが廃止された現在も、ブドウの品質基準の1つとして知られています。
シャンパーニュで栽培されるブドウ品種は、白ブドウ品種の「シャルドネ」、黒ブドウ品種の「ピノ・ノワール」「ムニエ」の3品種がメインです。
それぞれのブドウのみで造られるワインのほか、黒ブドウと白ブドウをアッサンブラージュ(ブレンド)して造る方法もあります。
シャンパーニュは乾杯から飲まれることも多く、前菜やアラカルトのチーズや生ハム、白身魚のメイン料理など、幅広い料理に合います。