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ヴァルポリチェッラのワイン

ヴァルポリチェッラとは?

ヴァルポリチェッラとは、イタリア東北部にあるヴェネト州の赤ワイン生産地で、同時にこの生産地で造られる赤ワインのことも指します。この地域のワインはイタリアワイン格付けのDOCやDOCGに認定されており、イタリア国内でもトップクラスの品質を誇っています。海に面していることやイタリア最大の湖「ガルダ湖」を有することから豊富な水源を持っており、州都のヴェネチアは「水の都」としても有名です。

生産地

北イタリアのヴェネト州のヴェローナ地区に広がるブドウ畑で、穏やかで比較的冷涼な大陸性気候です。約8,000ヘクタールもの広さを誇り、土壌は石灰質のものから粘土質のものまで幅広い種類があります。また、なかでも「クラシコ」、「ヴァルパンテーナ」、「エスト」の3地区に分けられます。

  • ①クラシコ
    西端に位置するクラシコ地区は、アマローネ発祥の地として長い歴史を誇る丘陵地で、湖がある影響で夏の暑さが和らぎ、最高品質のワインを生み出すエリアと言われています。この地区で生産されたワインのラベルには「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ」と記載されます。
  • ②ヴァルパンテーナ
    クラシコ地区の東隣に位置し、クラシコ地区を除けば唯一、サブゾーン名での表記が認められているエリアです。ラベルには「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・ヴァルパンテーナ」と記載されます。
  • ③エスト
    アマローネの生産地の東端に位置し、有名な白ワイン「ソアヴェ」が造られている地域と接しています。ラベルには「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」と記載されます。

主要品種

ヴェネト州の土着品種である黒ブドウ「コルヴィーナ」がDOCヴァルポリチェッラの主要品種です。コルヴィーナは濃い赤色で、酸味のあるチェリーを思わせる風味に、程よい酸とタンニンが調和しているのが特徴です。栽培も比較的容易で、厚めの果皮のお陰で陰干しにも適しています。そのため、「アマローネ」や「リパッソ」「レチョート」にも使われる品種です。コルヴィーナ以外だと、ロンディネッラ、モリナーラ、コルヴィノーネなどの品種も使われています。

ヴァルポリチェッラで造られる赤ワインの種類

ヴァルポリチェッラで造られる赤ワインは下記4種類になります。

  • ① ヴァルポリチェッラ
  • ② アマローネ
  • ③ リパッソ
  • ④ レチョート
    の順に解説していきます。

ヴァルポリチェッラ

ボジョレーワインのようなライトな口当たりと、プラムやブルーベリー、チェリーを連想させる風味が特徴のDOCワイン。軽めの渋みとなめらかな酸味が感じられ、果実味豊かでフルーティーな味わいに仕上がります。酸っぱいチェリーのようなニュアンスもあり、日常的に楽しめるテーブルワインとして親しまれています。収穫から数週間という早さで出荷されるのも特徴です。

アマローネ

正式名称は「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」で、DOCGに認定されています。世界のワイン愛好家たちを虜にする、イタリアが誇る至高の赤ワイン「アマローネ」は、ブドウを収穫後、アパッシメントと呼ばれる陰干しを行い、40~45%ほど水分を取り除き糖度が上がったブドウを発酵させます。その後最低2年以上の樽熟成と6ヵ月以上の瓶内熟成を経てリリースという独特な製法で造られます。チョコレートやシナモン、レーズンといった妖艶なアロマに加え、ビロードのようななめらかなテクスチャーと飲みごたえがあり、さらにビターチョコレートのような苦味が一体となった奥深い味わいが感じられます。果実味豊かなフルボディで、長期熟成に耐えうるポテンシャルがあり、熟成を経ることでより複雑で豊かな味わいになります。

リパッソ

ヴァルポリチェッラ・リパッソは、 ヴァルポリチェッラのワインと、アマローネのヴィナッチャ(ブドウの絞りかす)をブレンドしたワインで、DOCに認定されています。アマローネに比べてリーズナブルに購入できることから、「ベイビー・アマローネ」とも言われています。アマローネに使用したブドウの搾りかすをフレッシュなワインと合わせて発酵を促すことで、果皮に残存する糖分やアルコールが、ワインにアマローネのような複雑な風味と力強さを与えます。フレッシュな果実の風味と心地よい酸味に、アマローネの陰干しブドウに由来する芳醇な香りと凝縮された味わいが加わるため、アマローネらしさとフレッシュな味わいの良いところを併せ持つのがリパッソの特徴です。

レチョート

レチョートはDOCGに認定されており、正式名称は「レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ」です。甘口のデザートワインで香り高く、適度な酸味とまろやかな口当たりが特徴です。アパッシメントしたブドウを発酵させ、糖分が残存している段階で発酵を終わらせます。

合う料理

それぞれ味わいの特徴が違うので、合わせる料理を簡単に表にまとめました。ぜひ参考にしてください。

ワイン おすすめのペアリング
ヴァルポリチェッラ ローストビーフのサラダや生ハム、サラミの盛り合わせなど、肉を主体としたオードブル
ヴァルポリチェッラ・リパッソ 肉料理、サラミ、干しブドウ、熟成したチーズ
アマローネ ビーフステーキや子羊のグリル、ジビエ料理、きのこのソテー、ボルシチや煮込みハンバーグなどの煮込み料理、長期熟成タイプのチーズ、チョコレート
レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ サワーチェリーのシロップ漬け、チョコレート

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