ワイナリーの歴史
創業300年に迫る長い歴史を誇り、コート ド ボーヌに98.7ha*におよぶ自社畑をする老舗ドメーヌ。15世紀の地下要塞を瓶熟庫として利用しており、そこには革命後の混乱や世界大戦を切り抜けた約2,000本もの19世紀のお宝ワインが眠っています。自社畑ブドウの使用にこだわり、2023年ヴィンテージからは買いブドウを使用したワイン造りをやめ、ドメーヌワインの生産に絞りました。また、より質の高いブドウ・ワイン造り実現のためオーガニックへの転換を行っており、2025年には認証取得予定です。 *2025年6月時点
所有畑
ヴォルネー カイユレ アンシェンヌ キュヴェ カル
「カイユレ無くしてヴォルネーを語ることなかれ」とも言われる名畑で、ブシャールが1775年に初めて購入した伝統ある自社畑。ワインは魅惑的な果実味にあふれ、ヴォルネーならではの繊細さやエレガンスを兼ね備えた名品です。
単独所有 ボーヌ グレーヴ ヴィーニュ ド ランファン ジェズュ
ボーヌ1級畑の中でも特に評価の高いレ グレーヴ。ブシャールはその中央部に位置する最良の区画を単独所有しています。ワイン名は「幼子イエスのブドウ畑」。カルメル派の修道女がルイ14世の誕生を予言し、この畑が修道院に寄贈されたことに由来しています。ブシャールのフラッグシップワインです。
コルトン・シャルルマーニュ/ル コルトン
ブシャールが所有するのは東向きで丘の最上部にある畑のため、比較的冷涼です。暑い西日や温暖化の影響を受けづらいため、ブドウは熟しながらも酸はしっかり保たれ、ミネラルを思わせるニュアンスを持つ上品なスタイルに仕上がります。
モンラッシェ
総面積は8haに満たないこのグランクリュのうち、比較的広い0.89haの区画を所有。南隣はDRCが所有しており、非常に良い区画です。斜面の上部から下部までをくまなく有していることから、偏りがなくバランスの良いモンラッシェが生まれます。
ワイン造り
ブシャールが目指すのは「テロワールを忠実に表現する」こと。醸造家の個性に偏らないよう、チームでのワイン造りを大切にしています。
ブドウはすべて手摘みで収穫され、最良の状態を保つために収穫から2時間以内に醸造施設へ運びます。
醸造では、深さ12mまで掘り下げた重力に逆らわない多層構造の施設でグラヴィティーフローを実施。テロワールの独自性を保つために区画ごとの醸造を行います。小型の最新型ステンレス発酵槽も導入し、ブドウの成熟度に応じた仕込みが可能になりました。
ワインに樽香がつきすぎないよう新樽の使用を制限し、熟成期間は白ワインで12-18ヶ月、赤ワインで14-20ヶ月程度。完全温度管理したロジスティックセンターも設立し、高い品質を保持する体制が整っています。
味わいのスタイル
エントリーゾーンからラグジュアリーゾーンまで幅広く生産し、その品質も一貫して『クセのないブドウの味わい』が十分に堪能できるドメーヌとして知られています。垂直式の醸造所は今でもブルゴーニュワイナリーの近代的な設備として注目されています。地下10メートル以上の樽熟庫の湿度は高く、樽目減した分の補填量も少ないので、無理にワインにストレスがかからず、ピュアさが保たれるのもブシャール社の強みと言えます。
コメント
どのキュヴェを手に取っても、驚くほどバランスが整い、閉じた印象が皆無。飲み頃を待つ必要もなく、いつ、どのタイミングでも素直に楽しめる懐の深さがあります。このクラスでありながら肩肘張らず、知識や経験を誇示することなく味わえるワインは、実はそう多くありません。不思議なほど自然体で完成度が高い存在です。