今回のおすすめはイタリアワイン。サバの青じそ竜田揚げをわかめと大根で和えた酸っぱい名もなき料理があったので、何があうかなーと棚を吟味。イタリアと言っても各州で全く風土、食文化が異なるため、海に隣接していてかつサバが日常的に食べられている州ということで絞っていきました。そこで見つけたのがリグーリア。酸が非常に高く特徴的で、塩味をともなうミネラルがぐぅーっと口に広がります。まさに海のワイン。

バジルのハーブのような香草、そして白桃やグレープフルーツのような華やかで白い香りがふわっと広がり、食欲増進。サバとその食事の酸味にバッチリというくらいハマっておりまして、魚介類だったら何でもいけそうな気がします。これからの季節はセビーチェ、オイルサーディン、南蛮漬けあたりと食べると幸福度があがります。
聞いたことのあるようで、あまり飲んだことのない人が多そうなヴェルメンティーノはこのエリアの土着のぶどうですが、その高い品質で近年世界で栽培が広がっている注目品種。ルナエはそのトップ生産者。この価格の中でもトップクラスのクオリティを誇ると思います。ぜひ食事とともにジメっとした季節を吹っ飛ばしてください。
（2025年5月）