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Opus One Winery

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オーパス・ワン・ワイナリー
オーパス・ワン・ワイナリー

オーパス・ワン・ワイナリー フランス×アメリカ夢のコラボ 特別な瞬間に、至福の一杯

2025.11.13

オーパス・ワン・ワイナリー

▲ ワイナリー正面の改装工事風景。地下のエイジングルーム環境向上のため、芝生から多様な植物への植え替えを実施しています。2025年12月完了予定(2025年8月取材時)

フランス×アメリカ夢のコラボ 特別な瞬間に、至福の一杯

2025.08.24 --- writer Yamabayashi

web サイト
https://jp.opusonewinery.com/

1.ワイナリーの歴史

オーパス・ワンは、1978年に、カリフォルニアワインの父と称されるロバート・モンダヴィ氏と、ボルドーの名門シャトー・ムートン・ロスチャイルドのバロン・ド・ロスチャイルド伯爵により誕生しました。

2. ナパ・ヴァレーとボルドーの融合

ワイナリーが位置するのは、カリフォルニア州ナパ・ヴァレーの中心地オークヴィル。 ナパとボルドーの気候の類似性に着目し、カベルネ・ソーヴィニョンを主体とするボルドースタイルのワインを生み出しています。

3. 偉大な畑:ト・カロン ヴィンヤード

ワイナリーの誕生を象徴する、初ヴィンテージのマグナムボトル。ブランド・アンバサダーのディアル氏にお話を伺った。 ▲ ワイナリーの誕生を象徴する、初ヴィンテージのマグナムボトル。ブランド・アンバサダーのディアル氏にお話を伺った。

オーパス・ワンのブドウは、ナパを代表する銘醸畑「ト・カロン ヴィンヤード」から収穫されます。力強さとエレガンスを併せ持つ果実が、ワインに唯一無二の個性を与えています。

4.一つの畑に”早熟から晩熟まで”異なる個性が共存

オーパス・ワンは現在、合計60ヘクタールの自社畑を所有しています。

・ワイナリー周辺に約20ヘクタール
・道路を超えたところに40ヘクタール

これらの畑は位置によって熟成スピードに違いがあり、収穫時期が最大で1ヶ月近くずれるのが特徴です。
たとえば、道路を渡ったモンダヴィ側の畑(ト・カロン ヴィンヤード)は成熟が早く、収穫は例年メイン区画より2週間ほど前から始まります。さらにナパ川へ向かう奥の区画に進むほど、成熟が遅れ、最も奥の畑では1ヶ月後に収穫開始となります。

この違いは日照条件だけではなく、ブドウが自ら土壌や環境に適応していくことで最適なタイミングを見つけていく結果でもあり、ワインの複雑さと奥行きにつながっています。

収穫を2週間後に控える区画。そのまま食べても充分に美味しいが、さらに糖度をあげる。 ▲ 収穫を2週間後に控える区画。そのまま食べても充分に美味しいが、さらに糖度をあげる。
ナパ川に近いエリアの土壌。乾いた塊状の土がブドウの力強さを育む。 ▲ ナパ川に近いエリアの土壌。乾いた塊状の土がブドウの力強さを育む。

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5.テイスティングルームでの体験

オーパス・ワンのテイスティングルームで、ワインの魅力を最大限に引き立てるシンプルな一皿を提供していただきました。お料理を手掛けるのは、三ツ星レストラン、フレンチ・ランドリーで腕を磨いたシェフ。現在は、ワイナリー専属のシェフとして、ワインに寄り添った料理を提供しています。

シェフのショーン・コーニッグ氏による食とワインのペアリング体験 ▲ シェフのショーン・コーニッグ氏による食とワインのペアリング体験。自社ガーデンで摘まれた花やハーブが添えられ、五感で楽しむひととき。

この日は、以下のワインをテイスティング

①オーパス・ワン 2015

2015年は非常に暑い年でしたが、熟成を経て、フルーツ感と熟成由来の複雑さが見事に調和しています。スキンコンタクトを21日間行い、新樽で18ヶ月熟成させたことで、骨格のしっかりとしたストラクチャーと奥行きのある味わいとなっています。収穫は9月1日から10月8日まで1ヶ月以上かけて行われ、その年の特徴を余すことなく表現したワインです。

②オーパス・ワン 2019

2019年は冷涼な年であり、その気候を反映したエレガントで透明感のある味わいが特徴です。香りにはクローヴやスパイスのニュアンスが広がり、果実味と見事に調和しています。収穫は9月10日から10月12日まで行われ、スキンコンタクトを22日間、新樽で19ヶ月間の熟成を経ることで、緻密な構造と奥行きが備わったワインに仕上がっています。

③オーパス・ワン 2021

2021年は冷涼な年で、瑞々しさとフレッシュさが際立つ仕上がりとなっています。香りには赤系果実の鮮やかさが感じられ、若々しいエネルギーに満ちています。口に含むとしっかりとした骨格がありながら、透明感のある酸が全体を支え、フレッシュで力強い印象を与えます。収穫は8月31日から9月24日まで行われ、スキンコンタクトは19日間。ピュアさと若さが調和した、将来の熟成も楽しみな一本です。

④オーヴァチャー 2021

2021年はオーヴァチャーにとって初めてヴィンテージ表記を導入した特別な年です。オーパス・ワンと同じブドウを用いながらも、一線を画す個性を持ち、独自のスタイルを確立しています。ブラックベリーなどの熟した黒系果実の香りが立ち上がり、そこに野イチゴのようなフレッシュな酸が溶け合い、奥行きのある果実味が感じられます。19日間のスキンコンタクトを経て、新樽で19ヶ月以上熟成。若々しさとエレガンスを兼ね備えた仕上がりです。

6.熟成の舞台裏―バレル・ルーム

オーパス・ワンのバレル・ルームを見学しました。ここでは、フランス産の新樽(224ℓ)を12社の樽メーカーから仕入れ、毎年およそ1,000樽を熟成させています。樽ごとに異なる個性を見極め、最適なタイミングでブレンドすることで、オーパス・ワンならではの複雑さと調和が生まれます。

清潔な空間から高品質なワインが生まれる。 ▲ 清潔な空間から高品質なワインが生まれる。
まさに圧巻の眺め。無音の空間が広がっているが、今にもワインの息遣いが聞こえてくるような感覚になる。 ▲ まさに圧巻の眺め。無音の空間が広がっているが、今にもワインの息遣いが聞こえてくるような感覚になる。
2024年ヴィンテージが熟成中。2ヶ月後にボトリングが開始される。 ▲ 2024年ヴィンテージが熟成中。2ヶ月後にボトリングが開始される。

オーパス・ワンのワインは特別な時間をより豊かにしてくれること間違いなしです。
贈り物にも最適で、大切な瞬間を彩る究極の1本にぜひお選びください。

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