ギリシャワインの歴史は非常に古く、5,000年以上前にまで遡るといわれています。古代から伝わるものも含め、ギリシャには300種類を超える固有ブドウ品種が存在し、そのうちの40種類以上が現在ワイン造りに用いられています。
ギリシャでは北部から南部まで全域でワイン用ブドウが栽培されており、ギリシャワインは産地やブドウ品種によって多彩な個性が楽しめるところが魅力です。
ギリシャ北部のマケドニア地方は、古代ギリシャから続く伝統的なワインを生産しています。代表的な産地であるナウサでは黒ブドウ品種のクシノマヴロが多く栽培されており、穏やかなタンニンと豊富な酸を感じる赤ワインが楽しめます。
また、中央ギリシャ地方のワインは、古代から造られている「レツィーナ」が有名です。「レツィーナ」は松脂の風味がついた白ワインで、エキゾチックな味わいを堪能できます。
このほか、ギリシャ南部のペロポネソス地方やエーゲ海の島々でも高品質なワインを多く生産しており、クレタ島ではマルヴァジアを用いた甘口ワインが有名です。
サントリーニ島では豊かなミネラルを含むアシルティコから造られるワインが人気で、柑橘系の香りとキリッとした酸味の絶妙なバランスが楽しめます。