ミュスカは、白ワインなどに使われることが多いブドウ品種です。一般的に「マスカット」と呼ばれるポピュラーなブドウで、食用のイメージが強いですが、ワイン用としても多く栽培されています。
原産地はギリシャといわれており、地域によって呼び名が異なります。「ミュスカ」と呼ぶのは主にフランスで、イタリアでは「モスカート・ビアンコ」、スペインでは「モスカテル」、日本では「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と呼びます。
ミュスカは、酒精強化ワインの原料としても重要な役割を担っています。ブランデーを添加して造られる甘口のワインはフランスを中心に造られており、V.D.N.(ヴァン・ドゥー・ナチュレル)と呼ばれます。
ミュスカを使ったワインは、甘く華やかな香りを持ち、フルーティーで明るい味わいに仕上がります。
ブドウ本来の酸味も兼ね備えた甘口ワインが多く造られますが、辛口ワインはすっきりとした味わいの辛口ワインも製造されており、辛口のものはアペリティフ(食前酒)にも向いています。
ミュスカを用いて造られる甘口ワインはアルコール度数が低いものも多いため、スイーツとも好相性です。ケーキやタルトなどのスイーツともペアリングしやすいため、甘いものが好きな方にぴったりです。