ワイナリーの歴史
ロマネ・コンティ、ラ ターシュ、ロマネ・サンヴィヴァンに囲われた【ラ グランド リュ】を単独所有することで知られる、ヴォーヌ・ロマネの名門ドメーヌ。
1797年からの歴史を持つ家系で、樽職人であったアンリ ラマルシュが20世紀初頭にドメーヌを創設。同じ名前の息子、アンリが1933年に結婚した時に、ラ グランド リュの畑を相続しました。
その後、1985年にアンリの息子のフランソワがドメーヌに着手。未だ一級畑扱いだったラ グランド リュの特級昇格を働きかけ、1989年にINAOが承認。1992年に正式に特級畑、グランクリュに認定されました。
2013年フランソワの逝去により、娘のニコルと姪のナタリー がドメーヌを引継ぎ、2018年よりドメーヌ フランソワ ラマルシュからドメーヌ ニコル ラマルシュに名称を変更しています。また2022年よりナタリーがドメーヌを去り、彼女の相続する畑を貸し出したため、ドメーヌの所有畑が縮小しています。
所有畑
ラ グランド リュ
1959年に小区画のゴーディショをロマネ・コンティ社と交換し現在の1.65haのモノポールとなった、ドメーヌを代表する畑。赤系果実にスミレやバラの花びら、サンダルウッドやスパイスなどの複雑で洗練された香り。力強さと緊張感を兼ね備え、緻密で非常にバランスが取れており、長い余韻が楽しめます。
エシェゾー
計1.32haの3つの区画を所有。「グラン エシェゾーに匹敵する魅力を持つ」と高く評価されています。赤・黒系果実にフローラル、スパイスのニュアンス。ボリューム感がありながらも、凝縮して緻密な印象。しっかりとしたタンニンに支えられ、余韻へと続きます。長熟が楽しみな高貴な1本です。
ヴォーヌ・ロマネ レ ショーム
ヴォーヌ・ロマネ村の南、ラ ターシュの斜め向かいに位置する1級畑で、平均樹齢は約40年。ラズベリーやチェリーの香りに、クローヴやナツメグなどのスパイスのニュアンス。凝縮された果実味と心地よい酸とのバランスに優れ、美しい余韻が続きます。
ワイン造り
収穫は全て手摘みで行い、収穫時に畑で選果した後、醸造所で振動式の選果台にて選果、さらに熟練の職人により極限まで選果します。ヴィンテージにより0-40%全房を使用しますが、破砕はせず、タンクまたは木桶に入れ、低温マセレーションの後、野生酵母にて発酵を行います。ニコルの拘りで、ブラインドテイスティングによって厳選したフレンチオーク樽で熟成。新樽はヴィンテージやアペラシオンにより20-50%使用しています。熟成期間は約14-20ヶ月、清澄やフィルターはせずに瓶詰めします。抽出は控えめで色が明るく、タンニンも非常に柔らかいが、複雑味を感じる深みのある味わいが特徴。エレガントで決して飲み飽きない、フィネスと優しさに溢れるワインです。
味わいのスタイル
エレガントな酸がほどよく効いていて、いつ飲んでも「美味しいな」と感じさせてくれるワインです。若いうちはフレッシュな果実味がはじけ、時間が経つと落ち着いた深みのある味わいに。
その魅力のベースになっているのが、芯の通ったキレのある酸。味わいのバランスを整えながら、ワインにしっかりとした立体感を生んでくれます。
コメント
このドメーヌは総面積わずか11haの畑を丁寧に守りながら、少量生産で質を追い求める造り手です。そのため市場に出回る本数はごく限られ、“知る人ぞ知る”存在としてワインラバーから厚い信頼を集めています。一本持っているだけで、「この人、本当にワインを分かっているな」と通好みの評価を受ける??まさにブルゴーニュの隠れた巨人と言えるでしょう。