2023.11.28

クリスマスにおすすめのワインは?グリューワインやディナーで楽しみたい料理も紹介

 

All I want for Christmas is You~♪
もうすぐクリスマスですね。家族や友人とホームパーティーする方や、恋人とロマンチックなディナーに出かける方、はてまた一人でしっぽり過ごす方も。どの場合でも、元々キリスト教のお祝いなので、洋食やケーキを食べることが多いかと思いますが、クリスマスをより華やかな雰囲気にするために、ワインを用意してはいかがでしょうか?
ワインと一口に言っても種類によって特徴が異なるので、事前に違いを知っておくと準備がスムーズになります。今回は、クリスマスにオススメのワインを解説していきますので、ぜひチェックしてみて下さいね。

 

クリスマスにおすすめのワイン

クリスマスを彩るワインを次の種類ごとに順番に解説していきます。
- シャンパン
- スパークリング・ワイン
- 白ワイン
- 赤ワイン
- グリューワイン
その上で、ワインに合わせたい料理やケーキの説明や、クリスマス前に用意しておきたいものについてもお伝えします。

シャンパン

お祝いといえば、やはりシャンパンですよね!ボトルを開ける時のポンッという音や、グラスに注いだ時のシュワシュワ感にテンションが上がるはず。
シャンパンはスパークリング・ワインの一種ですが、フランスのシャンパーニュ地方で造られ、かつ、ブドウ品種や栽培手法、醸造手法など、フランスのワイン法に規定された条件を満たしたものに限られます。そう、シャンパンはスパークリング・ワインの中でも特別な存在なのです。
全てのスパークリング・ワインに共通しますが、発泡性なので、色んな料理に合わせやすく、赤ワインや白ワインなどに比べると飲みやすく、万人受けします。中でも特にシャンパンは、グラスに注いだ時の泡が非常に繊細で香りは華やか、そして旨味を感じさせる風味があります。リッチで煌びやかな雰囲気を演出してくれますので、乾杯時に特にオススメです。

クリスマスにおすすめのシャンパン2選

せっかくのクリスマスなので、高級なシャンパンを試してみてはいかがでしょうか?オススメはこちらの2本です。

アンリオ ブリュット・スーヴェラン NV

アンリオは良質なシャルドネを惜しげなく使うことを軸にしていて、こちらのスタンダード・キュヴェもシャルドネが50%と半分を占めています。また、スタンダード・キュヴェであっても、グラン・クリュ、プルミエ・クリュを2/3以上使用、熟成期間も3-5年と長く、贅沢な造りです。熟成感がしっかりありつつ、高いシャルドネ比率によって重すぎない味わいなので、食前酒からメインディッシュまで楽しめます!


ピエール・ペテルス キュヴェ・ド・レゼルヴ ブラン・ド・ブラン NV

100% グラン・クリュのシャルドネを使用し、1988年から23ヴィンテージ以上が注ぎ足されている、秘蔵のリザーヴワインを45%以上使用した贅沢なシャンパーニュで、クリスマスにうってつけです。白いお花やアカシアのようなフローラルな香りと、レモンや青りんご、洋ナシといったフルーティーなアロマを感じると共に、アーモンドや焼き立てのパンのような香りも。ほんのり塩味も感じられ、複雑ながら繊細な味わいが楽しめる、至極の一本です。

スパークリング・ワイン

シャンパン以外にも色んな産地のスパークリング・ワインがあります。シャンパンよりもお値段が抑えられているものが多い上、シャンパン同様に発泡性なので色んな料理に合わせやすく、飲みやすいですし、泡立つ姿は場が華やぐメリットもあります。
基本的に白のスパークリング・ワインが多いですが、ロゼや赤もあります。特に、ロゼのスパークリング・ワインはクリスマスの雰囲気に合うので、試してみてはいかがでしょうか?

クリスマスにおすすめのスパークリング・ワイン2選

では、クリスマスにオススメのスパークリング・ワインをご紹介します。

エヴィダンス by LVHB クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン NV

シャンパーニュに境界を接するブルゴーニュ・シャティオン地区で造らえたスパークリング・ワインです。シャンパーニュから僅か600mしか離れていないため、土壌もほぼ同じでミネラル豊かなキンメリジャン土壌。
また、製法もシャンパン同様の伝統的な瓶内二次発酵で、シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン仕立て。それでいて手の届く価格帯!!!複数本買ってクリスマスに備えてもいいかな、と思わせる一本です。
フレッシュな林檎や洋ナシ、柑橘類に、ほのかにハチミツやナッツのような甘く香ばしい香りがあります。豊富なミネラルと爽やかな果実感が味わえ、きめ細かな泡が穏やかに長く続くので、乾杯にもお食事にもしっかり合わせられます。

オリオル・ロッセール ロゼ・ブリュット NV

こちらは、フレッシュ&フルーティーなスタイルのロゼ・スパークリング。ピンクがかった可愛らしい色と、甘酸っぱい苺を思わせるチャーミングな果実味が口の中一杯に広がるので、ぜひ乾杯に使いたい一本です。しかもお財布に優しいお値段!ケチケチすることなく乾杯できそうです。
動瓶作業は全て手作業という手のかかった造りをしているだけあり、グラスに注いだ時の泡は非常にキメ細やか。注がれた人に笑顔が溢れること間違いなしです。

白ワイン

基本的にクリスマスのようなイベントの時は、シャンパンやスパークリング・ワインのような発泡性のあるワインが飲みやすく、様々な料理に合わせやすいです。が、料理と合わせることを前提にすれば、白ワインや赤ワインも選択肢に入ってきます。

例えば、白ワインは魚料理や前菜などによく合います。冬は魚介が美味しいシーズン。クリスマスということで、高級なキャビアやフォアグラ、生牡蠣、エスカルゴなどを並べるなら、ぜひ白ワインと合わせてみて下さい。

クリスマスにおすすめの白ワイン2選

オススメの白ワインはこちらの2本

ジェラール・ベルトラン ドメーヌ・ド・レーグル ゲヴュルツトラミネール 2021

白い果実や様々なハーブといった芳醇な香りが立ち上がる、果実味豊かで華やかなワインです。アルコール度数もしっかりとあるフルボディタイプの白ワインなので、魚料理だけではなく、シンプルな味付けのロースト・チキンや七面鳥のような肉料理とも合わせることのできる守備範囲の広い白ワインです。

シュヴロ サントネイ コム・ドゥス 2020

世界的な銘醸地、ブルゴーニュ地方の南方に位置する、サントネイの白ワインです。石灰岩が豊富な土壌由来のミネラル感を感じつつ、砂糖漬けのレモンや蜂蜜っぽさも感じます。お魚やロースト・チキン、バターを使った料理との相性も抜群です。

赤ワイン

クリスマスのメインディッシュと言えば、ロースト・チキンでしょうか?ロースト・ビーフやロースト・ポークもありですよね。ニンニクやハーブを効かせたものや、サイドにソースが添えられたもの、もしくはちょっと和風に醤油を使って甘辛仕立てにしても。いずれにしても、濃い目の味付けの肉料理を召し上がるのであれば、赤ワインも用意したいところです。
また、チョコレートを使用したクリスマスケーキがある場合、メインの後のデザートもそのまま赤ワインで楽しむこともできますよ!

クリスマスにおすすめの赤ワイン2選

オススメの赤ワインはこちらの2本です。

シュヴロ サントネイ クロ・ルソー・ルージュ 2020

白ワインの2本目と同じ生産者の1級畑の区画から造られた赤ワインです。古木のピノ・ノワールならではの豊かな果実味と凝縮感を感じる仕上がりで、ロースト・チキンやロースト・ビーフなどとの相性が◎です。

シャトー・コルバン 2014

長年ボルドーでワインを造り続けている銘醸シャトーの1本。とても濃い色調でタンニン濃厚、アルコール度数も高い飲み応えあるワインです。ジビエなどの癖のある肉や、香辛料を効かせた肉料理にうってつけです。ビターチョコレートとも相性が良いですので、デザートと合わせてもいいですね。

グリューワイン

グリューワインとは、ドイツなどで定番の飲み物で、各地で開催されるクリスマスマーケットのスタンドで人気の飲み物です。日本では、ホットワインとも呼ばれていますね。
グリューワインは、スパイスやシロップを入れて温めて飲むワインなので、冷えた身体を芯から温めてくれます。ちょっと肌寒いなと感じる夕方や寝る前に体を温めたい時に最高ですね。スパイスの香りがクリスマスらしさを演出してくれるので、自宅で簡単にヨーロッパのクリスマスの雰囲気に浸ることができます。

レシピは簡単。目分量で大丈夫です。必要なのは、スパイスと甘味。もし生のフルーツがあれば尚よしといった感じでしょうか。定番の赤ワインを例にしてみましょう。赤ワインは飲んで美味しいと感じるものであれば、何でもOK。小鍋に赤ワインとスパイスと甘味と果物を入れて温めるだけ。スパイスはシナモンやクローヴ、八角、生姜、オールスパイス、カルダモンなど、お手元にあるものを入れてみて下さい。準備するワインの量にもよりますが、少量ずつでいいと思います。甘味は蜂蜜やお砂糖、マーマレードなどで好みの甘さに調整して入れます。もしあれば、生のオレンジやレモンなど柑橘系のフルーツを。よく洗って皮ごと輪切りのスライスにして入れて下さい。

グリューワインを作る時におすすめのワイン2選

グリューワインの定番は赤ワインですが、白ワインでも作ることができますので、赤・白それぞれのオススメをご紹介します。

ベルクール ピノ・ノワール 2021

赤系果実のチャーミングな香りがしっかり感じ取られる一本です。そのまま飲んでも文句なしに美味しい上にお手頃価格なのが更に嬉しいポイント。グリューワインで一緒に温めるスパイスとの相性も良く、芯からポカポカします。こちらは辛口タイプでアルコール度数もあるので、温めてもアルコール分がしっかり残り、グリューワインにしてもワインらしさを堪能できます。

フリードリッヒ・ベッカー ピノ・ノワール アイスワイン 2018

こちらは凍結したブドウを摘み取り、凍ったまま搾汁して造られたデザートワインです。甘口でアルコール度数が低めなので、グリューワインにするとワインが苦手な方でも更に飲みやすくなります。白ワインではありますが、黒ブドウを使って造られているので、黒ブドウ由来のオレンジのような果実味やコクが感じられ、グリューワインのスパイスとの相性も◎です。

ワインと合わせたいクリスマス料理やデザート

クリスマスの代表的な料理やデザートといえば、次のようなものが思い浮かびます。
・ 前菜:生牡蠣、キャビア、フォアグラ、スモーク・サーモン、など
・ メイン:ロースト・チキン、フライド・チキン、ロースト・ビーフ、ロースハム、オマール海老のグリル、など
・ デザート:ブッシュ・ド・ノエル、パネトーネ、シュトーレン、ショート・ケーキ、チョコレート・ケーキ、ジンジャー・クッキー、など

文字を並べるだけでも涎ものですね。さて、料理が決まったらそれに合わせるワイン選びです!
例えば、食前酒や前菜と合わせるのであれば、シャンパンやスパークリング・ワインが鉄板です。前菜として挙げているものは全てシャンパンやスパークリング・ワインとの相性が◎なので、ぜひお試しを。フォアグラは甘口も合いますが、全般的に辛口の白ワインとも合います。

メインで見てみましょう。あっさりとした味のロースト・チキンや魚介のグリルであれば白ワイン、ソースが付くロースト・ビーフならば赤ワインという組み合わせが良いでしょう。白身のものは白、赤身のものは赤、脂身が少なくてあっさりしていれば白、脂身も多くソースなどがついているものは赤、という風に覚えておくと便利です。

デザートもワインとの組み合わせで引き立つ場合がありますが、種類によって選ぶワインが異なります。例えば、苺たっぷりのショート・ケーキならシャンパンやスパークリング・ワインがオススメ。イタリアの定番パネトーネであれば、甘口のスプマンテ(スパークリング・ワイン)と合わせたいところですし、ドイツの定番シュトーレンであれば、スパイスやドライフルーツの凝縮感のある甘味と相性の良い赤ワインがオススメです。フランスの定番ブッシュ・ド・ノエルであれば、甘口ワインやスパークリング・ワインがオススメ。チョコレートが入っていることが多いので、スパークリング・ワインでも少し甘味がある赤のスパークリング・ワインがよいでしょう。
また、ケーキなどを用意しなくても、グリューワインをデザート代わりにしてもいいですよね。最後に暖かい飲み物で〆て、ほっこりするというのもオススメです。

クリスマス前に用意したいもの

料理もワインも決まったとなると、ワイン関連でクリスマス前に用意しておきたいものが気になりますよね。以下グッズを用意しておくと安心です。
・ ワイン・オープナー
・ ワイン・グラス
・ ワイン・クーラー

まずは、オープナー。用意するワインがスクリューキャップであれば不要ですが、コルクであれば、オープナーが必須です。所謂ソムリエが使うソムリエ・ナイフー以外にも、簡単にワインを開けられるオープナーもあるので、ご自身に合ったものを選んで下さい。

折角のクリスマスなので、ワインにあった形状のグラスを用意してみてはいかがでしょうか?ワインはグラスの形状によって香りの立ち方や味わいが変わってくるので、ワインに合ったグラスを用意されることをオススメします。それに、テーブル・セットもより華やかになります。とは言え、何個もグラスを用意するのは後片付けが面倒でもありますよね。その場合、シャンパンやスパークリング・ワインだけでも専用のグラスがあるとよいかと思います。オススメは細身のフルート・グラス。泡が上がる姿が綺麗で、乾杯しやすい形です。

冷蔵庫にスペースがあるのであれば、ワイン・クーラーはマストではありませんが、あると便利です。シャンパンやスパークリング・ワイン、白ワインは冷やして飲むものなので、テーブルにワイン・ボトルをセットする場合には、ワイン・クーラーを準備して、適切な温度で管理しましょう。バケツのような形のものに氷水を張って冷やすものやボトルに被せるだけといったタイプもあるので、ご自身のライフ・スタイルに合わせて選んでみましょう。

まとめ

いかがでしたか?クリスマス気分が盛り上がってきましたか?
クリスマスにワインを飲むなら、お祝い感のあるシャンパンかスパークリング・ワインがオススメです。色んな料理に合わせやすいですし、グラスの中で泡が上がる姿は雰囲気を一層華やかにさせます。
もしお料理が決まっているのであれば、その料理に合わせた白ワインや赤ワインを準備すると、食事の美味しさが引き立つこと間違いなしです。グリューワインをデザート代わりにしてもいいですし、ゼロ次会として、皆がそろう前にこっそり一人で楽しんだり、お休み前のクリスマス・ナイト・キャップにしても最高ですね。クリスマスの雰囲気を存分に楽しんで下さい。

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実店舗もあります。経験豊富なスタッフが皆さまのクリスマスにぴったりなワインを選ぶお手伝いをさせて頂きますので、ぜひ遊びに来てください。

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この記事を書いた人

山本 暖子

山本 暖子

WSET認定 Level4 Diploma
JSA認定 ワインエキスパート

学生時代の留学や総合商社勤務時の海外駐在などを通じ、世界各国のワインやその文化に魅了される。
現在は瀬戸内海に浮かぶ大三島で農的暮らしを営みながら、カーヴ・ド・リラックスのECサイト運営やコラム執筆など、ワインに関する情報発信に力を注いでいる。