1. 一般的なワインのアルコール度数
ワインによってアルコール度数は異なりますが、厚生労働省が提示する内容によると、ワイン1杯120mlあたりの目安は12%とされています。これはビールの2倍以上のアルコール度数です。
焼酎やウイスキー・ブランデーは、ワインに比べて倍以上のアルコール度数がありますが、水などで割って飲むことが多いため、実際に摂取している度数はもっと低くなります。そのまま飲むことの多いワインは、他のお酒に比べて、アルコール度数が高めと言えるでしょう。
2. ワインの種類別のアルコール度数
ワインの種類によってもアルコール度数の目安は変わります。赤ワインだと12~16%、白ワインは5~14%ほどがアルコール度数の目安です。スパークリングワインの一種であるシャンパンは、アルコール度数が11%以上になります。
ワインの中だと赤ワインが度数が高めになりますが、これはアルコール発酵させる工程で、糖分が完全にアルコールになるまで発酵を進めることが多いため、赤ワインは度数が高くなりやすくなります。
3. アルコール度数が変わる要因
同じワインでもアルコール度数が変わるのは、「製造工程」「ブドウの品種」「産地」「収穫時期」が主な要因です。以下で順に解説していきます。
製造工程
ワインを製造する工程の違いによって、アルコール度数が変わります。具体的には発酵させる期間の長さによってアルコール度数が左右されます。発酵時間が長いほどワインのアルコール度数は高くなります。アルコール発酵と呼ばれる製造工程で、ワインの原料であるブドウの糖分が完全にアルコールになるまで発酵を進めることが多いのが赤ワインです。そのため、赤ワインの方がアルコール度数が高くなりやすいのです。
ブドウの品種
ワインを造るために用いるブドウの品種によっても、アルコール度数は変わります。具体的には糖度の高いブドウで造ったワインほど、アルコール度数が高くなる傾向にあります。
ワインの製造過程では微生物の酵母が、ブドウの果汁に含まれている糖分を分解してアルコールに変えています。酵母のエサとなる糖が多いほどアルコール発酵が進むため、糖度の高いブドウの品種を使うほどアルコール度数が高くなります。
産地
ワインのもととなるブドウの産地も、アルコール度数に影響を与えます。温暖な環境で育ったブドウは糖度が高くなる傾向にあるため、アルコール度数も高くなりやすいです。反対に、日照時間が短い寒冷な地域で収穫されたブドウは、十分に熟していないため甘さが控えめになりがちです。
このような生育環境の違いによるブドウの糖度と熟成度の差がアルコール度数の差に繋がります。とはいえ収穫する年によって気候変動があるので、産地だけでなく、収穫年によっても違うといえます。
収穫時期
ブドウを収穫するタイミングによっても、アルコール度数は左右されます。なるべく収穫時期を後ろ倒しにすることでブドウの熟成が進み、甘味が増すので、あえて遅摘みを選ぶ生産者もいます。
逆にブドウが完熟する少し前に収穫をする「早摘み」の場合は、糖度が低くなるので、さわやかで軽快なワインに仕上がり、アルコール度数も低くなる傾向にあります。
4. ワイン初心者・苦手な人向け】アルコールを下げて楽しむ方法
ワインは、飲み方を工夫することでアルコール度数を下げられます。たとえば他の材料を入れてワインベースのカクテルにするなどが挙げられます。ここでは代表的なワインを使ったカクテルを紹介します。
スプリッツァー
白ワインを炭酸で割ると、「スプリッツァー」の名で親しまれているワインカクテルになります。ドイツ語で「はじける」を意味する「シュプリッツェン」が語源です。
氷を入れたグラスに注いで、ソーダの泡感がある爽やかな見た目と、すっきりとした口当たりが特徴です。お好みでレモンやライムを絞り入れるとより爽やかな味わいになります。
オペレーター
白ワインにジンジャエールを加えると「オペレーター」と呼ばれるワインカクテルになります。ベースとなる白ワインを変えることで、味わいに変化が生まれます。ジンジャエールの量を調整することで、お酒が弱い方にも飲みやすくなります。
キティ
「キティ」は、赤ワインをジンジャーエールで割ったワインカクテルです。炭酸が抜けない程度に、数回軽く混ぜ合わせるのが美味しく楽しむコツです。名前の由来には諸説あり、女性名や子猫の愛称が有力とされています。
5. アルコール度数別おすすめワイン
アルコール度数別に、おすすめのワインを紹介します。味わいの違いも参考にしてみてください。
【アルコール12%】アル・エ・ディレ ピノ・グリージョ 2019
アルコール度数12%で、豊かな果実感に心地よい酸味が広がる白ワインです。雑味のない透明感を楽しめます。イタリアで人気のリラックスワインである「チェスコン」がプロデュースする新ブランドのワインです。
飲みやすいドライな辛口で、リーズナブルな価格帯なのでデイリーワインとしてもおすすめです。
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スタッフ
おすすめスタッフ
おすすめ白ワインアル・エ・ディレ ピノ・グリージョ 2019
白ワインイタリア/ヴェネト州通常価格1,815 円 (税込)通常価格単価 あたり残り10個
750ml、ピノ・グリージョ 750ml、ピノ・グリージョ
“チェスコン”がプロデュースする新しいブランド
【アルコール13%】シャトー・ラグランジュ レ・フルール・デュ・ラック 2021
ソーヴィニヨン・ブランを主体に造られた果実味と酸味のバランスが良い白ワインです。一部熟成に新樽を使った上品な樽のニュアンスとボリューム感を感じられます。暑い日によく冷やして、魚介系の食事と合わせるのが良いでしょう。
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白ワイン
シャトー・ラグランジュ レ・フルール・デュ・ラック 2021
白ワインフランス/ボルドー通常価格3,850 円 (税込)通常価格単価 あたり残り32個
750ml、ソーヴィニヨン・ブラン他、ミディアム 750ml、ソーヴィニヨン・ブラン他、ミディアム
厚みと酸味のバランスが良く、程よいボリューム感のある辛口の白ワイン
【アルコール14.5%】アルバロ・パラシオス カミンス・デル・プリオラート 2021
アルコール度数14.5%のスペインで造られた赤ワインです。ガルナッチャを主体に複数の黒ブドウをブレンド。濃い赤紫系の色合いと、華やかな果実のアロマが特徴です。
名前が意味する「プリオラートの道」には、スペインのプリオラートでワインづくりを復活させたワイナリーの思いが感じられます。
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スタッフ
おすすめスタッフ
おすすめ赤ワインアルバロ・パラシオス カミンス・デル・プリオラート 2021 *
赤ワインスペイン/カタルーニャ通常価格4,400 円 (税込)通常価格単価 あたり残り32個
750ml、ガルナッチャ他、ミディアム 750ml、ガルナッチャ他、ミディアム
ベリー系果実、スパイスの複雑なアロマ、力強い味わい
6. ノンアルコールのワイン2選
お酒が苦手な人や、お酒は飲めない状況でもワインを楽しみたい方向けにノンアルコールのワインも紹介します。
ドネリ グレープ・スパークリング・ローズ(ジュース)
華やかな香りのスパークリング・ジュースです。収穫したブドウを搾ったジュースに、バラの花の香料でフレーバーをつけたジュースです。
砂糖無添加、濃縮還元ではないストレート果汁を使用しています。
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ノンアルコール
ドネリ グレープ・スパークリング・ローズ(ジュース)
ノンアルコールイタリア/エミリア・ロマーニャ通常価格1,490 円 (税込)通常価格単価 あたり750ml、トレッビアーノ、マルヴァジーア、ランブルスコなど、ミディアム 750ml、トレッビアーノ、マルヴァジーア、ランブルスコなど、ミディアム
華やかな香りのスパークリング・ジュース
プリンセス ビアンコ アルテルナティヴァ アルコール00 NV(ノンアルコール・ジュース)
ワインの風味そのままで本格的な味わいが楽しめるノンアルコール・ジュース。余計な甘さがない本格的な味わいで、食事の邪魔をしないスッキリとした味わいです。
フライドポテト、天ぷら、刺身、貝類の酒蒸し、白身魚のソテー、野菜を使用したピザなどと相性が良いです。
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ノンアルコール
プリンセス ビアンコ アルテルナティヴァ アルコール00 NV(ノンアルコール・ジュース)
ノンアルコールイタリア/トレンティーノ・アルト・アディジェ通常価格2,420 円 (税込)通常価格単価 あたり残り4個
750ml、フリウリ・ヴェネツイア・ジューリア産ブドウ 750ml、フリウリ・ヴェネツイア・ジューリア産ブドウ
ワインの風味そのまま、本格的な味わいのノンアルコール・ジュース
7. まとめ
一般的にワインのアルコール度数は、12%が目安とされています。本記事では、ワインの種類別のアルコール度数や、アルコール度数が変わる要因を解説しました。お酒に酔いやすい方にも無理なくワインを楽しめるように、アルコール度数を下げて飲むレシピも紹介しています。
アルコール度数別のおすすめワインも紹介していますので、気になる方はTHE CELLAR online storeをぜひのぞいてみてください。