1. ワイングラスの部位ごとの名称
ワイングラスは大きく分けて4つの部位から構成されています。
各部位の名称と役割をご紹介します。
プレート
ワイングラスがテーブルと接する部分を『プレート』と言います。
ワイングラスが倒れないように、平らに置いて支える役割を持つ部位です。
テイスティング時には、人によってはプレートを持って行う場合があります。
ステム
ワイングラスを持ち上げる際に握られることの多い、細い柄の部分を『ステム』と言います。
ステムを持つことで、ワインへダイレクトに体温が伝わらないという利点があります。
プレートと、次に紹介するボウルの部分を繋いでいる部位です。
昨今では、ステム部分のないワイングラスも普及してきています。
ボウル
注がれるワインを受ける部分を『ボウル』と言います。
曲線を描いた形状で、カーブの角度やボウルの広さなどにより、ワインの香りの広がり方に違いが生まれます。
グラスの底の表面積が ”広い” グラスほど酸化が早く進むので、香りを開かせたい場合やフレッシュなワインに使用し、グラスの底の表面積が ”小さい” グラスは熟成したワインなどデリケートなワインに使用します。
リム
ワイングラスの縁にあたる飲み口部分を『リム』と言います。
ワインを飲む際に直接唇が触れる箇所なので、ワインの口当たりや温度感などに影響を与える重要な部位です。
リムの形状が違うと、ワインが口に入ってくるスピードが変わるため、感じ方が異なります。
2. 日本と海外のワイングラスの持ち方
日本と海外では、ワングラスの持ち方や認識の傾向に若干の違いがあります。
以下に主な違いをご紹介します。
日本ではステムを持つことが多い
日本では、ワイングラスのステムを持って飲むスタイルがメジャーです。
ステムを持つときには、親指・人差し指・中指の3本をメインに使います。
手の熱がワインに伝わりづらい持ち方なので、ワインの風味を損ねることありません。また、見た目の優雅さも表現できますね。
海外では、ソムリエのようなプロの持ち方として認識されていることが多いようです。
海外ではボウルを持つケースもある
海外では、ボウルに手を添えて持つスタイルも珍しくありません。
指同士でステムを挟みながら、ボウルを下から支えるように持ちます。
立食パーティーのように、動き回りながらワインを楽しむことも多い文化であることから、不安定でこぼれる心配のないように、より安定感のあるスタイルが浸透しているようです。
アンティークなど、ステム部分に装飾が施されたグラスの良さを活かしたり傷つけないようにするため、ボウルを持つ文化が普及したとされる説もあります。
3. シーン別の注意点
ワインを楽しむシーンに応じた、グラスの扱い方の注意点を紹介します。
注いでもらう際に気を付けること
ワインを注ぐ際には、気を付けるべきポイントがあります。
①手酌をしない
いわゆる「手酌」と呼ばれる、自分のグラスに自分で注ぐことはマナーとしてふさわしくありません。
とくにレストランなどのフォーマルな場所では、お店のスタッフやソムリエに注いでもらいましょう。
②女性に注ぐことを強要しない
女性が注ぎ手になることを強要することもマナー違反です。
とくに海外では、女性の方がお酒を注ぐことが望ましくないとされる文化もあるため、注意が必要です。
③ワイングラスに触れない
注いでもらうために、自らワイングラスを持ち上げる必要はありません。
同様に、注いでもらうために、ワイングラスに手を添える行為も不要です。
必要に応じてワイングラスを注ぎやすい位置にずらしたら、後は注ぎ終わるまで手は触れずに置いておくのがマナーです。
乾杯する際に気を付けること
ワインを乾杯する際にも、注意すべきグラスの扱い方のポイントがあります。
その最たるものとしして、グラス同士をぶつけないことが挙げられるでしょう。
海外ではグラスを軽くぶつけて、相手の目を見て乾杯するのがマナーとされる場合もありますが、繊細なワイングラスを傷つけないために、ワイングラス同士を合わせての乾杯はおすすめしないことが多いです。
胸の高さを目安に軽く掲げて、会釈しながら「乾杯」と言葉を交わすとスマートですね。
気心のしれた間柄でのカジュアルな場では、楽しい雰囲気を優先してグラスを軽く合わせるのも良いですが、グラス同士が触れる場合には割れないように注意が必要です。
4. ワイングラスの形状別・おすすめのワイン3選
ワインの種類によって、そのワインを1番引き立てるワイングラスの形状も異なります。
おすすめワインを3本を、おすすめのワイングラスとともにご紹介します。
シャトー・フォングラーヴ ボルドー・ルージュ 2018
こちらはメルロ主体のフレッシュな果実を感じる赤ワインです。
「ボルドー型」と呼ばれる、少し大きめのサイズで作られているワイングラスで飲むのに最適です。
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スタッフ
おすすめスタッフ
おすすめオーガニックワイン、赤ワインシャトー・フォングラーヴ ボルドー・ルージュ 2018
オーガニックワイン、赤ワインフランス/ボルドー通常価格1,738 円 (税込)通常価格単価 あたり750ml、メルロ他 750ml、メルロ他
ミディアムボディで親しみやすい飲み口
ベルクール ピノ・ノワール 2022
コストパフォーマンスに優れたデイリー使いしやすい赤ワインです。
ボウルの部分にふっくらとした丸みを帯びた「ブルゴーニュ型」のワイングラスで楽しむと、より芳醇な香りを堪能できます。
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スタッフ
おすすめスタッフ
おすすめ赤ワインベルクール ピノ・ノワール 2022
赤ワインフランス/南仏通常価格1,562 円 (税込)通常価格単価 あたり750ml、ピノ・ノワール 750ml、ピノ・ノワール
スタッフが自信を持っておすすめするデイリー・ピノ
エヴィダンス by LVHB クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン NV
豊かなミネラルの風味と果実の味わいを楽しめるスパークリングワインです。
泡立ちを見て楽しむため、高さがある「フルート型 」のワイングラスの使用がおすすめです。
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スタッフ
おすすめ白ワイン、スパークリングワインエヴィダンス by LVHB クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン NV
白ワイン、スパークリングワインフランス/ブルゴーニュ通常価格3,960 円 (税込)通常価格単価 あたり残り5個
750ml、シャルドネ、ミディアム 750ml、シャルドネ、ミディアム
豊富なミネラルと爽やかな果実感
5. まとめ
本記事では、ワイングラスの持ち方について、各部位の名称や日本と海外のマナーとともにご紹介しました。
ワイングラスの形状に合わせて、さまざまなワインを飲み比べしてみるというのも楽しいですよね。
ワイン選びの際には、ぜひTHE CELLAR online storeをご活用ください。