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コレクション: ドン・ペリニヨンのワイン

ドン・ペリニヨンとは?

ドン・ペリニヨン(Dom Pérignon)は、日本はもちろん、世界中で知名度が高いシャンパンのひとつです。高級シャンパンの代名詞とも言えるその存在感は、「ドンペリ」の愛称で多くの人々に親しまれています。
ワインショップや百貨店では定番の高級シャンパンとして販売されており、レストランでのペアリング提案や、結婚式や記念日の乾杯酒として提供されることも珍しくありません。
起源は17世紀末にまでさかのぼります。フランス・シャンパーニュ地方の修道士、ドン・ピエール・ペリニヨンが掲げた「世界最高のワインを造る」という理念が出発点です。ドン・ピエール・ペリニヨン氏は、瓶内二次発酵やアッサンブラージュ(ブレンド)技術の基礎を築き、シャンパーニュの父と称されています。

ドン・ペリニヨンは現在でも単一年に収穫されたブドウのみを使った「ヴィンテージ・シャンパン」にこだわり続けています。収穫年のブドウの質が基準を満たさないと判断されれば、その年のヴィンテージは製造されません。つまり、「ドン・ペリニヨン」は毎年リリースされるわけではなく、真に納得のいく年だけ造られます。ヴィンテージごとに新しい価値を創造する精神が、300年以上にわたって引き継がれています。

生産者やブレンド

ドン・ペリニヨンを生産するのは、世界的に有名なシャンパーニュ・メゾン、モエ・エ・シャンドン社(Moët & Chandon)です。モエ・エ・シャンドン社は、フランス・シャンパーニュ地方のエペルネを拠点に、長い歴史をもつ名門メゾンです。 ドン・ペリニヨンは、その中でも最上級に位置づけられる「プレステージ・キュヴェ」。これはメゾンの名を背負うフラッグシップとも言える存在で、造り手の威信と技術の粋が詰まった一本です。
使用されるブドウは、シャルドネとピノ・ノワールが主体で、基本的に半々の割合でブレンドされます。収穫年によっては多少の比率変動がありますが、どちらも最上級の品質を誇るもののみが使用されます。
また、熟成ポテンシャルの観点から、シャンパーニュの主要3品種のうち「ムニエ」は使用されません。ムニエは熟成にはあまり向かないとされているためです。ドン・ペリニヨンでは、「最低でも30年以上の熟成に耐えうるブドウのみを使用する」ことが徹底されています。

ドン・ペリニヨンの飲み頃

ドン・ペリニヨンは他のシャンパーニュとは一線を画す、非常に緻密な熟成プロセスを経てリリースされるシャンパーニュです。一般的なシャンパーニュが15か月程度の瓶内熟成で市場に出るのに対し、ドン・ペリニヨンは最低でも9年の熟成期間を経て初めてリリースされるため、ボトルが市場に出る時点ですでに飲み頃を迎えているとされています。ただ、ドン・ペリニヨンの真の魅力は、時間とともに変化していくその奥深さにあります。ドン・ペリニヨンには、時間軸に沿った「3度のピーク(飲み頃)」が存在すると言われています。

1度目の飲み頃は、リリース直後。約9年の熟成を経て登場するこの段階では、フレッシュでピュアな果実味と繊細な泡、そしてエレガントな酸がバランスよく調和した、ドン・ペリニヨンの若々しい魅力を堪能できます。

2度目の飲み頃は、約16年の熟成を経た頃。時間をかけることで、シャンパーニュにより複雑な香りと深みが加わり、蜂蜜やトースト、ドライフルーツのような熟成由来のニュアンスが顔を出し始めます。この段階になると、ワインの骨格がよりしっかりと感じられ、重厚感のある余韻が楽しめるようになります。
そして3度目の飲み頃は、熟成25年以上を経た段階。ドン・ペリニヨンが持つポテンシャルが極限まで引き出され、圧倒的な複雑性と深遠な味わいが現れます。きめ細やかな泡は穏やかになり、口に含んだ瞬間から長い余韻に包まれるような感覚が広がります。

こうした熟成の節目を体系化したものが、2000年から導入された「プレニチュード(Plénitude)」という独自の熟成哲学です。ボトルには熟成の段階を示す「P1」「P2」「P3」といったラベルが貼られ、それぞれの熟成ピークを表しています。

P1(Plénitude 1)
リリース直後の状態。鮮烈でフレッシュな味わいと、若々しい酸が特徴。
P2(Plénitude 2)
2回目のピーク。約16年程度の熟成を経ており、豊潤なアロマと複雑性が際立つ。
P3(Plénitude 3)
25年以上の熟成を経た最終段階。最も希少で深みのある味わいを持ち、一般販売はされず主にフランス本国でのみ提供される。

注意点として、これらのプレニチュードはドン・ペリニヨンのセラーで澱とともに熟成されたものに限られます。家庭でP1を長期保存しても、P2やP3に進化することはありません。それぞれの熟成段階で最適な状態を楽しみたい場合は、正規ルートで管理されたボトルを選ぶことが大切です。

ドン・ペリニヨンに合わせる食事

ドン・ペリニヨンの魅力のひとつは、その「万能性」にあります。クセがなく、バランスが良いため、シーンや料理を問わず合わせやすいのが特徴です。
実際、国賓を迎える宮中晩餐会でもドン・ペリニヨンが使われるなど、多くの人に喜ばれるシャンパンとして重宝されています。
おすすめのおつまみはチーズ(ブリーチーズやブルーチーズなど)、生ハムサラダ、ナッツといった軽めの軽食はもちろん、天ぷらやからあげといった揚げ物との相性も抜群です。そのほか、シンプルな蒸し鶏、カルパッチョ、刺身といった魚介系の冷菜など、幅広い料理に寄り添ってくれます。

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