＜今月のスペシャルワイン＞

①ドメーヌ マルク クライデンヴァイス アルザス グランクリュ ヴィーヴェルスベルグ リースリング 2017 

フランス・アルザス地方・ACアルザス・グランクリュ /リースリング100%

今月のスペシャルワインは、マルク クライデンヴァイスのヴィーベルスベルグ！アルザス北部を代表する生産者でメイユー ヴァン ド フランスの☆☆☆評価だけでなく、1984年から有機栽培、1989年からビオディナミを採用という筋金入りのビオ生産者でもあります。現在はマルクの息子、アントワンヌの代になっており、より自然な方向に向かっている印象があります。ヴィーベルスベルグはピンク色砂岩の土壌を持つグランクリュで、軽やかさや華やかな香り立ちが特徴の畑と個人的には捉えています（彼らが持つもう一つのグランクリュ・シスト土壌のカステルベルグと比較すると、という事かも知れませんが）。なんにせよ、個人的には2000年ヴィンテージから20年以上に亘って飲み続けている、アルザスで最も信頼する生産者の一人。毎年ラベルの絵柄が変わるのも、ムートンっぽくて良いですね。今回、バックヴィンテージがお得にオファーされていたので、迷わずご褒美セットのメインとして選ばせて頂きました。良いワインです。

＜週末のお楽しみワイン＞

②レ ザレ ド カントメルル 2019 シャトー カントメルル

フランス・ボルドー地方・ACオー・メドック / カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン

メドックの1855年の格付けで5級となったシャトー カントメルル（ACオー・メドックを名乗る5つのグランクリュの一つとして覚えている方も多いかも知れません）のセカンドワイン。近年の安定振りからカントメルルは5級で最も信頼できる生産者と思っていますが、先月末にあった輸入元の試飲会でこちらを飲んだところ、セカンドでもその良いところをしっかりと出していたので選びました。ボルドーは生産量と需要のバランスが崩れて市場的には苦しい時期を迎えていますが、グランクリュクラッセの生産者が生み出すワインのレベルの高さは改めて見直すべきと感じています。少し気温が下がって来たので、週末の食卓を良い感じにしてくれると思います。

③カベルネ ソ－ヴィニヨン 2019 トゥ－ヴァインズ

アメリカ・ワシントン州・ワシントン /カベルネ・ソーヴィニヨン75％、シラー18％、メルロ7%

ワシントン州最大のワイナリーであるシャトー・サン・ミッシェルがつくるコスパワイン。スティムソン・エステートと言う名前で販売されていましたが、こちらにリニューアルしました。ワシントン州の良さである大陸性気候ならではの昼夜の寒暖差の大きさ、豊富な日照量、乾燥した気候を素直にワインに表現した果実味豊かで親しみやすい味わいです。

④カバ ブリュット NV トレ デル ガル

スペイン・カタルーニャ州・DOカバ / マカベオ50%、パレリャーダ35%、チャレッロ15%

こちらも輸入元の試飲会で改めて見直したので。カバ品種（特にマカベオ）から来るオイリーな感じは持ちつつも、リンゴを連想させる自然な果実の甘さと、熟した柑橘の様なイキイキとした酸味が口の中でまろやかにまとまる、バランスの良い味わいです。価格はそれほど高くないけど高品質なスパークリングワインは、日常生活をちょっと良い感じにしてくれるかなと思っていますので、是非気軽に開けて頂ければと思います。