2023.11.27

クリスマスにおすすめのシャンパンは?グラスの紹介やおいしく飲む方法も解説

 

シャンパンといえば、誕生日や記念日といったお祝い事のシーンで飲まれることが多いですが、クリスマスシーズンにも好まれる人気のスパークリングワインです。ただ、いざ店頭に行くと、シャンパンのあまりの種類の豊富さにどれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。今回はクリスマスシーズンにおすすめのシャンパンをはじめとして、シャンパンを美味しく味わうための知識やおすすめのグラスなどを解説していきます。クリスマスディナーとともに楽しむシャンパンを選ぶ際にはぜひ参考にしてください。

 

クリスマスのおすすめのシャンパン5選

シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で造られ、フランスのワイン法に規定された条件を満たしたものだけを指します。その条件とは栽培地域や品種、伝統的な醸造方法、熟成期間、アルコール度数などさまざまな項目があります。シャンパンボトルに「NV」とついているものは「ノンヴィンテージ」の意味で、ブドウの収穫年が限定されていないシャンパンを指し、全体の約8割を占めています。シャンパンは和洋中問わずさまざまな料理と合わせやすく、立ちのぼる泡の姿が華やかな雰囲気を演出するため、クリスマスにも最適なワインです。今回はおすすめのNVのシャンパン5本紹介します。

アンリオ ブリュット・スーヴェラン NV

アンリオ家は17世紀からワイン造りに携わり、200年以上の歴史を持つシャンパーニュメゾンです。柑橘系や白い花のアロマが感じられ、ブリオッシュのような芳醇なニュアンスが特徴です。シャンパンの王道と呼べるほどの存在感で、クリスマスという特別なイベントに相応しい1本と言えます。魚料理にも肉料理にも寄り添ってくれるドライな辛口です。


ローラン・ペリエ ラ・キュヴェ NV

厳選したブドウの一番搾りだけを贅沢に使用し、控えめな甘さながら、ハチミツのような深いコクを感じられる濃厚な味わいが特徴。チャールズ皇太子の晩餐会やウィリアム王子の結婚式の晩餐会でも振舞われた名誉あるシャンパンです。シンプルな気品のあるエチケットで、プレゼントにも人気です。

G.H.マム マム・グラン・コルドン NV

力強いアロマのピノ・ノワールを中心としたシャンパン。リンゴやベリーなどの新鮮な果実味が爽やかに広がり、フィニッシュはキャラメルのようなほのかに甘い香りが余韻に残ります。
モータースポーツ「F1」の表彰式で、優勝者がシャンパンファイトをする銘柄としても知られており、イベントで飲むのにもぴったりです。


 

ボランジェ スペシャル・キュヴェ NV

ピノ・ノワール60%、シャルドネ25%、ピノ・ムニエ15%の比率でブレンドされた深みと繊細さを兼ね備えたシャンパン。1884年から途切れることなく英国王室御用達を拝命しています。映画007シリーズでも使用されていることで覚えている方も多いのではないのでしょうか。きめの細かい上質な泡とふくよかで伸びやかなボディが特徴。柑橘類の綺麗な酸とイーストの香ばしいアロマが感じられ、エレガントな飲みごたえのあるシャンパンです。これぞシャンパンゴールド!と思わせてくれる綺麗な色調も魅力です。

アンリオ ブリュット ロゼ NV

ピノ・ノワール60%、シャルドネ30%、ムニエ10%の比率でブレンドされたロゼ・シャンパン。アンリオらしく凝縮された柔らかな口当たりで、イチゴやラズベリーなどの赤系果実やオレンジのような柑橘のアロマを感じられます。サーモンピンクの美しい色調は食卓を華やかにするのにもってこい。クリスマスに恋人やパートナーと過ごすときにおすすめのロゼ・シャンパンです。華やかな色合いはブランチやアペロタイムにも最適です。

シャンパンのおすすめの飲み方 

シャンパンを用意したものの、そのほかに何を用意すべきかわからないという人もいるかと思います。ここではシャンパンを飲む際に使うべきグラスの形状や温度感、ワインクーラーの有無など、シャンパンのおすすめの飲み方を順番に解説していきます。

シャンパンのグラスはフルート型がおすすめ

シャンパンのような泡が立ちのぼる姿がきれいなスパークリングワインはフルート型のグラスに注ぐと見た目がより美しくなります。フルートグラスは縦に細長い形状なので、泡や酸の爽快さをダイレクトに味わえるのも大きな魅力。表面積が小さい分泡が抜けにくいのも特徴です。
変わった形のグラスで楽しみたいなら、クープ型グラスやステムの短いカジュアルタイプなどもおすすめですが、クープ型はフルートグラスよりも表面積が大きいため、気泡が抜けるのが早いのがデメリットといえます。ゆっくり楽しみたいのであれば、縦長形状のフルートグラスがおすすめです。

シャンパンをおいしく飲める最適な温度とは?

店頭で接客をしていると、「シャンパンはキンキンに冷やして飲むもの!」と思われている人も少なくないようです。しかしシャンパンは、温度が低過ぎると泡が少なくなり、香りも弱くなる傾向があります。逆に温度が高いと泡が一気に放出されるので、全体の質が低下します。シャンパンの香りと味、喉越しを良い状態で楽しむために最適な温度は8℃~10℃ほど。もちろん、シャンパンによって理想的な温度は異なります。ヴィンテージのシャンパンの場合は複雑味を引き出すために12℃〜14℃がベストと言われています。

シャンパンにワインクーラーは必要?

ご自宅にワインクーラーやワインセラーがあれば、シャンパンを最適な温度に保てますが、ない場合はシャンパンのボトルを横にして、冷蔵庫の一番低いところに3時間ほど置いてから抜栓するのがおすすめです。ワインクーラーとワインセラーの違いは明確な基準はないものの、加湿機能の有無がポイントになります。長期熟成用として使いたいのであれば、ワインセラーを検討するのがおすすめです。ワインセラーの冷却方式は「ペルチェ式」と「コンプレッサー式」がありますが、冷却パワーが強く、省エネの「コンプレッサー式」を選ぶと良いでしょう。

まとめ

シャンパンは泡の立ちのぼる姿が雰囲気を華やかにし、さまざまな料理と合うのでクリスマスのようなイベントに相応しいワインです。今回ご紹介したシャンパンはアンリオ、ローラン・ペリエ、マム、ボランジェと王道でありながらも喜ばれること間違いないシャンパンをセレクトしました。クリスマスに向けてシャンパンを探している方は、カーヴドリラックスのオンラインサイトで探してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

吉川 大智

吉川 大智

JSA認定 ソムリエ

バーテンダー、ワインバーのマネージャーを経てワインのPRライターに。過去には40カ国200都市の酒場とワイナリーを訪問した経験あり。