【初心者向け】ワインコルクの簡単な開け方!
【初心者向け】ワインコルクの簡単な開け方!

コツや注意点も分かりやすく解説

コツや注意点も分かりやすく解説

THE CELLAR JOURNAL --- writer : Daichi Yoshikawa

ワイン初心者のなかには、コルクの開け方を詳しく知らない方も多いかもしれません。本記事では、ワインになじみが薄い方でも分かりやすいように、ワインのコルクの開け方を紹介します。あわせて、簡単にできるコツや注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
ワイン初心者のなかには、コルクの開け方を詳しく知らない方も多いかもしれません。本記事では、ワインになじみが薄い方でも分かりやすいように、ワインのコルクの開け方を紹介します。あわせて、簡単にできるコツや注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

【初心者向け】ワインコルクの簡単な開け方!コツや注意点も分かりやすく解説

コツや注意点も分かりやすく解説
2024.07.23

1. コルクを開けるにはワインオープナーが一般的

ワインのコルクを開ける場合、一般的には「ワインオープナー」を使用します。ワインオープナーは、ワインに栓をしているコルクを開ける際に使われる道具です。
ワインオープナーにはいくつかの種類があり、一般の人が使いやすいものから、ソムリエが扱うプロ仕様のものまであります。

コルクを開けるにはワインオープナーが一般

2. ワインオープナーの種類

それではまず一般的に使われているワインオープナーの種類を紹介します。基本的には「セルフプリング型」「ウィング型」「テコ型」「T字型」と4種類あり、いずれの型を使う場合も、スクリューをコルク栓の真ん中にまっすぐ入れ込むことが重要です。斜めに差し込んだりスクリューを打ち込む場所が端によっていたりすると、コルクが途中で折れたり、スクリューがコルクからはみだし、瓶内を傷つける恐れがあります。慣れないうちはゆっくりと慎重に行うようにしてください。
※オープナーの中には「2枚刃式」と呼ばれる長期熟成によって脆くなっているコルクを開ける場合に使うものもありますが、一般的ではないためここでは省いています。

セルフプリング型

初心者や一般の方におすすめなのが「セルフプリング型」と呼ばれる、少ない動作で簡単にワインのコルクを開けられるタイプです。
ただハンドルを回すだけでコルクがまっすぐ抜けるため、スムーズにワインを開けられます。力を入れずにあけられ、失敗が少ないので使いやすいタイプといえます。

ウィング型

万歳をするように伸び上がった持ち手を引き下ろすことで開栓できるタイプが「ウィング型」です。栓抜きが兼用になったデザインのものも多いです。
スクリュー部分が太いものが多いため、抜栓したあとのコルクがボロボロになりやすいという欠点があります。そのため、瓶口が細い形状をしたワインにはあまり向いているとはいえません。

テコ型

「テコ式」と呼ばれる、テコの原理を活用したプロ仕様のオープナーもあります。別名「ソムリエナイフ」と呼ばれ、レストランやホテルなどで給仕をするソムリエも愛用しています。
レストランやワインバーでソムリエが使うのはたいていテコ型のオープナー(ソムリエナイフ)です。キャップシールを剥がす刃先もついているので、万能タイプといえます。

T字型

最もシンプルな形をしているのが「T字型」です。コルクに挿して腕力で引き抜くタイプで、ワインが飛び散らないようにコルクがある程度持ち上がってきたら、最後は手で引き抜きます。
しっかりとコルクにスクリューが食い込んでいないとコルクを引きちぎってしまう恐れもあり、注意が必要です。

ワインオープナーの種類

3. ワインオープナーを使った正しいコルクの開け方

今回は初めての方にも比較的扱いやすい「セルフプリング型」のワインオープナーを使ったコルクの開け方を紹介します。コツさえつかめばご自宅でも簡単にあけられますので、ぜひ一つご家庭に用意してみてください。

キャップシールを剥がす

まずは、ワインの注ぎ口に付いているキャップシールを剥がします。手でキャップシール全体をつかんで、捻るように手を動かしながら上に引っ張ることで簡単に剥がせます。ナイフで切れ目を入れて剥がす方法もありますが、その際は怪我しないよう十分に気を付けて行いましょう。

ワインオープナーを瓶口に固定する

ワインオープナーをハンドル部分が上になるように、瓶口に固定します。らせん状になっているスクリュー部分がコルク上部の中心へ垂直にあたるように意識します。ここで斜めに固定してしまうとスクリューがまっすぐ入らないので、確実に垂直に入るように気をつけてください。

ハンドルを回す

ワインオープナーのハンドルを握って、時計回りに回していきます。コルクに対して垂直にスクリューが入っていくよう意識することがポイントです。コルクが途中で折れてしまう可能性があるので、慣れないうちは斜めに入らないよう慎重に回していきましょう。

持ち上がったコルクを抜く

ハンドルを回すと、少しずつコルクが持ち上がってきます。ハンドルを回し続けて、瓶からコルクを抜けば完了です。きれいな布で瓶口の汚れを拭き取ってから、ワインを注ぎます。

4. おすすめのコルクワイン3選

本記事で紹介した開け方を練習できる、おすすめのコルクワインを3本紹介していきます。

コルテ・アダミ ソアーヴェ 2024

コルテ・アダミ ソアーヴェ 2024

収穫後、優しくプレス。14℃で一晩コールドマセラシオン。アルコール発酵は温度管理しながらステンレスタンクで行い、澱引きせずに2ヶ月置きます。その後、瓶詰し、瓶内で1ヶ月ほど休めてからリリースしています。 黄色リンゴや柑橘系の果実の要素、直線的でシャープな味わいとブドウ果実の熟度を感じさせるほどよい凝縮感。余韻も長くコストパフォーマンスが非常に高いワインです。

ベンド カベルネ・ソーヴィニヨン カリフォルニア 2023

ベンド カベルネ・ソーヴィニヨン カリフォルニア 2023

タバコ、クローブ、リコリス味のキャンディーのような大胆な香りがある、贅沢なカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンです。サクランボ、プラム、野生のブラックベリーの溢れんばかりの風味があり、その後にしっかりとしたベイリーフや土のようなニュアンスも感じられます。ベルベットのように滑らかな口当たりと長い余韻があるこのフルボディのワインは、ステーキとポテト、キノコのリゾット、 そしてグリュエールチーズやブルーチーズなどとよく合います。

ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト パヴィヨン・デュ・ラック ボルドー・ブラン 2023

ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト パヴィヨン・デュ・ラック ボルドー・ブラン 2023

特別に選定された古樹の区画のブドウのみを使用。まだ薄暗い夜明けの涼しいうちにブドウを収穫し、3~4週間の長期コールドマセラシオンによりソーヴィニヨン・ブランのアロマを最大限引き出します。よく開いたソーヴィニヨン・ブランの華やかな香りで、甘やかな柑橘に少しのグリーンなニュアンスが感じられます。フレッシュかつ丸みのある快活な味わいで、砂糖漬けのレモンのような心惹かれる余韻が印象的です。

5. まとめ

本記事ではワインオープナーを使用する際のコツや注意点を紹介しました。ワインのコルクを簡単に開けるなら、ワインオープナーを上手に活用しましょう。初心者には、数あるワインオープナーのなかでも、「セルフプリング型」と呼ばれるハンドルを回すだけでコルクが抜けるタイプがおすすめです。
本記事の内容を参考に、ワインのコルクの開け方を練習したい方は、THE CELLAR online storeをぜひのぞいてみてください。

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吉川 大智

JSA認定 ソムリエ

バーテンダー、ワインバーのマネージャーを経てワインのPRライターに。過去には40カ国200都市の酒場とワイナリーを訪問した経験あり。

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