イタリアワインで人気のブドウ品種「モンテプルチアーノ」とは?
イタリアワインで人気のブドウ品種「モンテプルチアーノ」とは?

特徴や合う料理を紹介

特徴や合う料理を紹介

THE CELLAR JOURNAL --- writer : Daichi Yoshikawa

モンテプルチアーノとは、イタリアで広く栽培される人気の黒ブドウ品種です。生産地や味わい、香りの特徴から、モンテプルチアーノで造られたワインにぴったりな料理まで、さまざまな角度から解説していきます。
おすすめのモンテプルチアーノのワインも紹介しているのでぜひ参考にしてください。
モンテプルチアーノとは、イタリアで広く栽培される人気の黒ブドウ品種です。生産地や味わい、香りの特徴から、モンテプルチアーノで造られたワインにぴったりな料理まで、さまざまな角度から解説していきます。
おすすめのモンテプルチアーノのワインも紹介しているのでぜひ参考にしてください。

イタリアワインで人気のブドウ品種「モンテプルチアーノ」とは?特徴や合う料理を紹介

特徴や合う料理を紹介
2024.10.10

1. モンテプルチアーノとは?

モンテプルチアーノとは?

モンテプルチアーノは、イタリアの黒ブドウ品種の中でも特に人気が高く、世界中で愛されています。ワイン好きの方にとっては馴染みのある名前かもしれませんが、その背後にある歴史や特徴についてさらに詳しく掘り下げていきます。

モンテプルチアーノの生産地

モンテプルチアーノは主にイタリア南部を中心に栽培されている黒ブドウの品種です。ブドウの名前は、トスカーナ州にある同名の街「モンテプルチアーノ」から由来していると言われていますが、この街とブドウは直接の関係があるわけではありません。

モンテプルチアーノはイタリアの黒ブドウの中でもトップクラスの生産量を誇っており、特にアブルッツォ州で多く栽培されています。
アブルッツォ州は、イタリアの中でも優れたワイン生産地域として知られ、モンテプルチアーノを使った赤ワイン「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」が有名です。この地域の温暖な気候と肥沃な土壌が、豊かな味わいを持つモンテプルチアーノを育てます。

モンテプルチアーノの味わいと香り

モンテプルチアーノは、香りと味わいが非常に豊かで、濃厚な赤ワインを生み出します。特徴的なスパイシーさに加えて、ブラックベリーやプラムのような甘い果実味が漂う香りが魅力的です。果皮が厚いため、ワインに仕上がる際の色合いも非常に濃く、見た目からも力強さを感じることができます。

味わいに関しては、熟した果実味がしっかりと感じられ、酸味とタンニンのバランスが絶妙です。酸味は控えめですが、タンニンがしっかりと効いているため、フルボディのワインとして知られています。スムーズで飲みやすいモンテプルチアーノは、ワイン初心者にもおすすめといえます。

モンテプルチアーノを用いた有名な赤ワイン

モンテプルチアーノで最も有名なワインが「Montepulciano d’Abruzzo」(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ)です。
このワインは、イタリアの保護原産地呼称ワイン(DOP)に指定されており、厳しい法律で原産地が保証されています。モンテプルチアーノ・ダブルッツォは、品質と安定性が高く、世界中のワイン愛好家に親しまれています。

モンテプルチアーノ・ダブルッツォは、アブルッツォ州の標高の高い場所で栽培されたブドウを使い、豊かな果実味とバランスの良い酸味を兼ね備えた飲みやすい赤ワインに仕上がります。

2. 日常的に親しまれているモンテプルチアーノ

モンテプルチアーノは、品質が高いだけでなく、生産量も非常に多いため、日常使いのワインとしても人気があります。

モンテプルチアーノは厚い果皮に覆われており、病害に強い特徴を持っています。そのため、収穫時に大きな手間がかからず、生産者にとって非常に有利な品種です。
また、安定した品質を維持できるため、リーズナブルな価格で販売されることが多く、イタリア国内外で多くのワイン愛好者に親しまれています。

バランスの取れた味わいでコストパフォーマンスに優れているため、モンテプルチアーノを使ったワインはデイリーワインとして非常に適しています。

3. モンテプルチアーノのワインに合う料理

モンテプルチアーノのワインに合う料理

モンテプルチアーノを使った赤ワインは、濃厚な果実味と程よいタンニンが特徴です。そのため、しっかりとした肉料理との相性が抜群です。特に、脂身の多い肉料理や、独特の風味を持つ料理と合わせると、その魅力が一層引き立ちます。

例えばモンテプルチアーノのワインは、ハーブのアロマが感じられるため、香草を使った羊肉料理との相性が抜群です。イタリアの伝統的な羊肉料理「ペーコラ・アッラ・コットーラ」と合わせてみてください。

また、羊肉だけでなく、豚肉を使った料理にも、よく合います。
ラードを含んだイタリアのサラミ「モルタデッラ・ディ・カンポトスト」も、モンテプルチアーノのおつまみとしておすすめです。

4. モンテプルチアーノで造られたおすすめワイン5選

モンテプルチアーノを使った赤ワインには、手頃な価格で楽しめるものから、特別な日に開けたい高品質のものまで幅広く存在します。ここでは、モンテプルチアーノで造られたおすすめワインを5本ご紹介します。

キューザ・グランデ DNA モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2020

キューザ・グランデ DNA モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2020

当主のフランコ・デウサニオはボローニャ大学で博士号を取得後、アブルッツォの共同組合でエノロジストとして采配を振るっていました。1990年にブドウ畑を入手し、1998年にキューザ・グランデを創設、現在に至ります。畑は標高2,912mのグラン・サッソ山の麓300mあたりに3箇所所有しています。高地ゆえの寒暖差が大きく、またアドリア海から吹く風の恩恵を受けやすい場所となっています。 アブルッツォでは灌漑が広く行われていますがキューザ・グランデでは畑に撒く水も全て雨水を使用。100%アブルッツォの自然を表現することをモットーとして、ビオロジック農法で育てられたブドウを使用しています。近年ベロネッリ誌でも注目の生産者として紹介されています。

キューザ・グランデ テッレ・カサーリ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2022

キューザ・グランデ テッレ・カサーリ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2022

オーガニック認証を受けたビオロジックなワインで、発酵・熟成にステンレスタンクのみを使用。渋みが少なく、果実味と酸味のバランスが心地良いミディアムボディです。1000円台で買えるカジュアルさも魅力の一つ。

バローネ・コルナッキア チェラズオーロ・ダブルッツォ・スペリオーレ 2023

バローネ・コルナッキア チェラズオーロ・ダブルッツォ・スペリオーレ 2023

畑の標高は240m、小高い丘の斜面にあります。土壌はで石の多い石灰岩質土壌です。収穫は9月の末に、手摘みで選別しながら行います。収穫したブドウを除梗、破砕した後、やわらかく圧搾します。8度で24時間置き、澱下げをします。アルコール発酵は16度から18度に温度コントロールしたステンレスタンクで行います。翌年の1月末までステンレスタンクで熟成させた後、2月にボトリングします。輝きのある濃いチェリーレッド。チェリーやバラの花を思わせるフルーティーでフローラルな強いアロマがあります。口に含むと非常にフレッシュで、とてもバランスのとれた味わいです。心地よいフレイバーがいつまでも続きます。

サン・ジョルジョ モンテプルチアーノ・ダブルッツオ 2022

サン・ジョルジョ モンテプルチアーノ・ダブルッツオ 2022

モンテプルチアーノは、イタリア中部のアドリア海側に位置するアブルッツォ州原産とされる赤ワイン用のブドウ品種で、濃くて暗めのルビー色にスパイシーな香りが特徴です。凝縮した果実のジャムのようなニュアンスがあり、口に含むと心地良い酸とタンニンが感じられ、とてもバランスよく仕上がっています。コストパフォーマンスの高い一本です。生ハムやサラミをおつまみに。トマトソースのピザやパスタと合わせても。

ヴァッレ・レアレ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2022

ヴァッレ・レアレ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2022

カペストラーノのブドウは構成、ポポリのブドウはアロマと複雑味を与えます。赤い小さな果実の香り、高い標高の畑でゆっくり成熟したモンテプルチアーノ種の美しい酸と純粋な果実の味わいが楽しめるワインです。

5. まとめ

今回は、イタリアワインで人気のブドウ品種「モンテプルチアーノ」について、その特徴や魅力を紹介しました。生産地や味わい、料理とのペアリング、さらにおすすめのワインを参考に、モンテプルチアーノの豊かな味わいをぜひ堪能してください。
モンテプルチアーノを使ったワインをもっと知りたい方は、以下のサイトもチェックしてみてください。

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吉川 大智

JSA認定 ソムリエ

バーテンダー、ワインバーのマネージャーを経てワインのPRライターに。過去には40カ国200都市の酒場とワイナリーを訪問した経験あり。

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