バローロは、イタリア・ピエモンテ州のバローロ村を中心に造られる、イタリアの代表的な赤ワインです。イタリアワインの格付けで最上位にあたるD.O.C.Gに認定されており、ランゲ丘陵に広がる11の村で生産されています。
なかでも特に名高いのが、「バローロ5大産地」と呼ばれる5つの村です。
バローロをはじめ、ラ・モッラ、モンフォルテ・ダルバ、カスティリオーネ・ファッレット、セッラルンガ・ダルバの各村には、ブルゴーニュのグラン・クリュ(特級畑)にあたるMGA(単一畑)が点在し、畑ごとの個性がワインに色濃くあらわれます。
使用されるブドウは、ネッビオーロ種100％です。3年を超える(最低38ヶ月以上)熟成期間と、アルコール度数13％以上という厳格な規定のもとで造られています。
長期熟成によって、乾いた花やスパイス、ドライフルーツや樽由来の木の香りが重なり、奥行きのある風味に仕上がります。また、タンニンと酸味が時間とともにまろやかになり、力強いと評される男性的な風味を感じられるのも特徴です。
こうした深みのある味わいを持つバローロは、旨味の強い肉料理や香り高い料理と絶妙にマッチします。特に馬刺しやジビエ料理との相性は抜群で、互いの風味を引き立て合います。さらに、トリュフを使った料理とも好相性で、贅沢なマリアージュを楽しめるでしょう。
