シャンパーニュとは、フランスの首都パリの北東部に位置するシャンパーニュ地方で造られるスパークリングワインのことです。単なる発泡性ワイン(スパークリングワイン)の一種ではなく、「シャンパーニュ地方で造られ、ワインに関する規定を満たしたもの」に限り、正式に「シャンパーニュ」と名乗ることが許されています。
このような厳しい規定があるため、シャンパーニュ地方以外で造られる発泡性ワインは「シャンパーニュ」と表記できません。国や地方によって呼び方は異なり、フランスでは「ヴァン・ムスー」、イタリアでは「スプマンテ」、スペインでは「エスプモーソ」などと呼ばれます。
日本では、「シャンパン」や「シャンペン」という呼称も一般的に使用されており、地方を表す場合に「シャンパーニュ」、飲み物そのものを指す場合に「シャンパン」と表現されることが多く見られます。
シャンパーニュの産地
シャンパーニュが造られるシャンパーニュ地方は、パリから140㎞ほどの位置にあり、フランスのワイン産地としては最も北に位置する冷涼な地域です。シャンパーニュが造られる代表的な地区は以下の5つです。
シャンパーニュのブドウ品種
シャンパーニュで使用される主なブドウ品種は次の3種類です。
これら3品種をブレンドして造られるのが一般的ですが、シャルドネのみで造られる「ブラン・ド・ブラン」や、黒ブドウのみで造られる「ブラン・ド・ノワール」も存在します。
シャンパーニュの分類
シャンパーニュは、価格帯・製法・味わいの3つの観点から分類することができます。
瓶内二次醗酵後にデゴルジュマン(澱抜き)を行い、リキュール・デクスペディシオンで糖分を調整します。糖度により、以下のように分類されます。
シャンパーニュに合う料理
シャンパーニュは乾杯のシーンだけでなく、食事との相性にも優れています。
スタンダードなシャンパーニュなら生ハムサラダ、ホタテのカルパッチョ、ナッツ、白カビチーズなど。シャルドネだけで造られたブラン・ド・ブランなら、鯛などの白身魚を使ったマリネ、ホタテのソテー、寿司といった魚介料理と合います。黒ブドウだけで造られたブラン・ド・ノワールは鶏肉のハーブ焼き、鴨のロースト、マグロステーキなどコクのある肉・魚料理と合わせられます。また、ロゼ・シャンパーニュならエビチリ、鶏の唐揚げ、いちごタルトなど赤い食材やフルーツを用いた料理との相性が良いです。さらに、クリームチーズ、チキンナゲット、フライドポテト、ガトーショコラなど、コンビニやスーパーで手に入るおつまみと合わせるのもおすすめです。幅広い料理と好相性なので、自分だけのお気に入りの組み合わせを見つけるのもシャンパーニュの楽しみ方のひとつです。