シャンパンのおすすめ10選を紹介!
シャンパンのおすすめ10選を紹介!

選び方や美味しい飲み方のポイントも解説

選び方や美味しい飲み方のポイントも解説

THE CELLAR JOURNAL --- writer : Taku Iguro

『シャンパン』とは、フランスのシャンパーニュ地方で、定められたルールに従って造られたスパークリングワインのことを指します。造り手によって味わいや特徴が異なりますので、選ぶ際にはポイントを押さえておくことが必須です。
本記事では、おすすめのシャンパン10選にあわせてシャンパンの選び方や美味しい飲み方を紹介します。
『シャンパン』とは、フランスのシャンパーニュ地方で、定められたルールに従って造られたスパークリングワインのことを指します。造り手によって味わいや特徴が異なりますので、選ぶ際にはポイントを押さえておくことが必須です。
本記事では、おすすめのシャンパン10選にあわせてシャンパンの選び方や美味しい飲み方を紹介します。

シャンパンのおすすめ10選を紹介!選び方や美味しい飲み方のポイントも解説

選び方や美味しい飲み方のポイントも解説
2024.07.17

1. シャンパンとは?

シャンパンとは?

シャンパンとは、スパークリングワインの1種です。 フランスのシャンパーニュ地方で造られ、かつ、フランスのワイン法に規定された条件を満たしたものだけが『シャンパン』と呼ばれます。フランスで造られているからといって、全てのスパークリングワインがシャンパンとは限りません。

シャンパンについて詳しく知りたい方はこちら

シャンパンとスパークリングワインの違い

『スパークリングワイン』は3気圧以上のガス圧を持った発泡性ワインの総称です。
国によってスパークリングワインの呼び名は異なります。

フランス:クレマン、ヴァン・ムスー
イタリア:スプマンテ
スペイン:エスプモーソ
ドイツ:シャウムヴァイン

フランスでは、シャンパーニュ地方以外のフランス国内の認められた地域で、シャンパンと同じ【伝統的醸造法】で造られたスパークリングワインを”クレマン”と呼びます。
”ヴァン・ムスー”はシャンパンやクレマンを含めたスパークリングワイン自体を指すフランス語です。

シャンパンとスパークリングワインの違いについて詳しく知りたい方はこちら

2. シャンパンの選び方

シャンパンの選び方

シャンパンを選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。
①ブドウ品種で選ぶ
②色で選ぶ
③甘辛度で選ぶ
④グレードで選ぶ

ブドウ品種で選ぶ

ブドウ品種で決める

シャンパンで使われるブドウは主に次の3種類です。

ブドウ品種 特徴
シャルドネ 白ブドウで、酸を基調としたフレッシュな味わいと繊細さやエレガンスをもたらす
ピノ・ノワール 黒ブドウで、リッチで豊満なボディと力強さや骨格をもたらす
ムニエ 黒ブドウで、酸が穏やかでまろやかな味わいとフルーティーさをもたらす

3種のブドウのブレンドの違いによって、シャンパンの味わいやスタイルは異なります。
また、白ブドウのみを使ったシャンパンをブラン・ド・ブラン、黒ブドウのみを使ったシャンパンをブラン・ド・ノワールと呼び、次のような違いがあります。

ブラン・ド・ブラン
白ブドウのみで造られたスパークリングワインを指す、ブラン・ド・ノワールに比べると高い酸による力強さとスッキリとした味わいになることが多い。

ブラン・ド・ノワール
黒ブドウのみで造られたスパークリングワインを指す、ブラン・ド・ブランに比べると酸味が穏やかな分、重厚で飲みごたえがあり、豊潤な味わいになることが多い。

『引き締まった、柑橘系を思わせる爽やかなシャンパン』を飲みたいなら、ブラン・ド・ブランやシャルドネが主体となっているシャンパン。
『ふくよかで、核系果実を思わせる濃厚なシャンパン』を飲みたいなら、ブラン・ド・ノワールや黒ブドウが主体となっているシャンパンを選ぶのが良いでしょう。

色で選ぶ

シャンパンは白とロゼの2種類があります。
シャンパンにおける『ロゼ』は、赤ワインと白ワインを混ぜる『ブレンド法』によって造られます。
優美なバラ色をしており、甘いイメージや女性が好きそうなイメージがありますが、ダンディな男性にもおすすめです。

シャンパンは特別なシーンに向いていますが、『初めの乾杯』や『デートシーン』によく用いられます。
『白』のシャンパンはさまざまなタイプのお料理に合わせやすい万能ワインです。前菜はもちろん、魚料理や肉料理、お鮨、中華、日本料理にも…。柔らかい泡と、ふくよかな味わいがどんなお料理にもよくなじみます。
『ロゼ』のシャンパンはやはりその美しい色合いが映えるため、パーティーなどの華やかなシーンに活躍するでしょう。デートの際、乾杯の一杯にロゼのシャンパンを選べば、気分も華やぐこと間違いなしです。

甘辛度で選ぶ

シャンパンの醸造工程の一つに『補糖(ドサージュ)』があります。

通常シャンパンの製造工程は瓶内で二次発酵させ、酵母がワインの中の糖分を分解する事で炭酸ガスとアルコールが発生します。そして発酵で生まれた澱を瓶口に集め、デゴルジュマン(澱引き)を行います。
その際に目減りした容量を補うためにリキュールを加えるのですが、この作業を『補糖(ドサージュ)』と呼びます。
ドサージュには「澱引きによって目減りしたワインの量を補う」という役割もありますが、糖分を添加することでワイン全体の味わいを微調整するという重要な役割があります。

シャンパンの味わいは、ワインに残っている糖分の量によって大きく変化します。

 □Doux(ドゥー)         :非常に甘い:50g/リットル
 □Demi-Sec(ドゥミ・セック)   :甘口:32~50g/リットル
 □Extra Dry(エクストラ・ドライ)  :やや辛口:12~17g/リットル
 □Brut(ブリュット):辛口   :12g/リットル未満
 □Extra Brut(エクストラ・ブリュット) :極辛口:0~6g/リットル
 □Non Dose(ノン・ドゼ)  :ほとんど甘みを感じない:0~3g/リットル

辛い料理やデザートには甘口、素材を生かした素朴な料理には極辛口など、お食事に合わせて辛口や甘口を使い分け、シーンや好みに合った甘辛度が選べるのもシャンパンの魅力です。

グレードで選ぶ

シャンパンには次のグレードがあり、特徴が異なります。

□ノン・ヴィンテージ:複数の収穫年のワインをブレンド。ラベルにNVと記載。
□ヴィンテージ:その収穫年のブドウのみを使用したシャンパン。ブドウの出来が良かった年にのみ造られる。
□プレスティージュ:ヴィンテージの中でも、厳選されたブドウで造られたシャンパン。造り手の威信をかけており高額。

グレードによって価格もある程度異なるため、選ぶ際の参考にしてみてください。

3. 【価格帯別】おすすめのシャンパン10選

【1万円以下】ガリマール キュヴェ・ド・レゼルヴ ブリュット NV

ガリマール キュヴェ・ド・レゼルヴ ブリュット NV

レモンやグレープフルーツに加えてマンゴーのようなエキゾチックな果実の香り。
やわらかく繊細な泡立ちが長く楽しめます。
実績と実力のある造り手が生み出す、初めてシャンパンを飲む方にもおすすめの1本です。

【1万円以下】アンリオ ブリュット・スーヴェラン NV

アンリオ ブリュット・スーヴェラン NV

白い花やブリオッシュなどを思わせる品の良い香りが広がるシャンパン。
1万円以下とは思えないほど複雑な味わいと骨格を持ちます。
高品質なシャンパンのため、贈り物としても喜ばれるでしょう。

【1万円以下】G.H.マム マム・グラン・コルドン ロゼ NV

G.H.マム マム・グラン・コルドン ロゼ NV

美しい夕焼けのような色合いをしたロゼのシャンパンです。
野生の赤スグリや黒スグリの豊かなアロマをもつ深いフルーティな味わいが楽しめます。
落ち着いた味わいで、親しいパートナーとの食事シーンにおすすめです。

【1万円~3万円】アンリオ ブラン・ド・ブラン NV(化粧箱入り)

アンリオ ブラン・ド・ブラン NV(化粧箱入り)

レースのような繊細さや優雅さを味わえるブラン・ド・ブラン。
非常にきめ細やかな泡立ちに加えて、複雑なアロマが口の中で広がります。
エレガントかつ、バランスの良い仕上がりとなっています。

【1万円~3万円】ベレッシュ・エ・フィス ブリュット レゼルヴ NV

ベレッシュ・エ・フィス ブリュット レゼルヴ NV

除草剤等を使用せず、畑ではビオディナミ栽培に取り組むなどこだわりを持つ造り手が造るシャンパン。
代名詞ともいえるのがこのブリュット・レゼルヴ。造っているキュヴェの中では1番バランスが良いと太鼓判を押すほどであらゆる料理と寄り添ってくれます。
小規模生産者ならではのこだわりの逸品をお探しの方におすすめなシャンパンです。

【1万円~3万円】ボランジェ スペシャル・キュヴェ NV

ボランジェ スペシャル・キュヴェ NV

英国王室御用達のお墨付きを得たシャンパン。
ピノ・ノワール主体のブレンドで力強くリッチな味わいに仕上がっています。
NVの規定の18か月よりはるかに長い、36か月以上の瓶熟成を経てリリースされた1本です。

【1万円~3万円】アンリオ リナダンデュ シャルドネ グラン・クリュ 2016

アンリオ リナダンデュ シャルドネ グラン・クリュ 2016

200年の歴史を持つ造り手『アンリオ』が初めて単一畑で造ったシャンパン。
柑橘やミント、ミネラルを思わせる豊かな風味を楽しめます。
2016年に収穫したブドウのみを使用、ヴィンテージのシャンパンを試したい方におすすめです。

【3万円以上】ペリエ・ジュエ ベル・エポック 2014

ペリエ・ジュエ ベル・エポック 2014

繊細でエレガントな味わい。
エミール・ガレがボトルに描いた可憐なアネモネもポイントです。
ボトルのデザインがとても美しいので、プレゼントにもピッタリです。

【3万円以上】ローラン・ペリエ グラン・シエクル NO25 NV

ローラン・ペリエ グラン・シエクル NO25 NV

ローラン・ペリエは「フレッシュさ」 「エレガントさ」 「バランスの良さ」 のスタイルで知られる家族経営のメゾン。
力強く豊かな風味ながら、長期熟成されたとは思えないような驚くべきフレッシュなニュアンスを持ちます。
記念日などとっておきの日に最適な1本です。

【3万円以上】ポル・ロジェ キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル 2015

ペリエ・ジュエ ベル・エポック 2014

こちらは、元イギリス首相チャーチルへのオマージュを捧げたシャンパン。
フルボディで力強く、熟成感が楽しめます。
お世話になった方などへの贈答品に最適です。

4. シャンパンの美味しい飲み方

特別な日に開けるシャンパン、贈り物としていただいた素敵なシャンパン…、せっかくなら一番良い状態で、より美味しく楽しみたいですよね。
シャンパンを美味しく飲むにはいくつかのポイントがあります。

1.温度

シャンパンを美味しく飲むなら、5℃~8℃程度に冷やしておくと良いでしょう。
氷水で冷やすなら20分~30分、家庭用冷蔵庫なら4時間~5時間が目安です。

保存方法について詳しく知りたい方はこちら

2 .グラス

グラスにゆっくりと立ち上る、美しい泡もシャンパンの魅力の一つです。
注ぐグラスによって、泡の立ち上り方や香りのたち方が異なります。

□フルート型グラス
背の高いグラス、泡が立ち上る姿が美しくなる、泡や酸の爽快さがダイレクトで味わえる
□クープ型グラス
大きく開いたグラス、香りが発散されるためシャンパンの香りを楽しめる、飲む姿がエレガントになる
□チューリップ型グラス
さまざまなシーンで活躍するグラス、酸や泡のフレッシュさと香りを楽しみやすく、風味、味わい共にしっかりと味わえる

3 .料理

シャンパンはどんなお料理とも合わせやすいワインですが、強いていうのであれば、シーフードや甲殻類などの魚介料理や、鶏肉、豚肉などがおすすめです。
例えば、生魚、カキの天ぷら、ちらし寿司、シューマイ、春巻き、シャンパーニュ地方のチーズなど。

白のシャンパンには白身魚や鶏肉の料理、ロゼシャンパンには甲殻類や豚肉の料理、といったように、色で合わせるのもペアリングのポイントです。

5. まとめ

シャンパンはシャンパーニュ地方で定められたルールに従って造られたスパークリングワインです。 選ぶ際はブドウ品種、色、甘辛度、グレードなどから好みやシーン、目的に合ったものを探しましょう。 シャンパンを探してみたい、という方はぜひTHE CELLAR online storeへお越しください。

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井黒 卓

ロオジエ ビバレッジ・ディレクター兼シェフソムリエ

2020年 第9回全日本最優秀ソムリエコンクール優勝
総合ワインコンサル TACTICAL WINE CONSULTANT代表
一般社団法人 日本ソムリエ協会 理事