酒井ワイナリーは、山形県南陽市赤湯に位置する、東北最古の老舗ワイナリーです。27歳でブドウ酒醸造業を始めた酒井家酒井弥惣氏、戦争中も家業を続けた三代目又平氏、そして四代目又平氏、酒井家二十代目(ワイナリーとしては五代目)の一平氏まで、明治25年の創業から長い歴史を紡いできました。
名子山(なごやま)や上野(わの)、十分一山(じゅうぶいちやま)など、面積や土壌などが異なる複数のブドウ畑を有しています。
なかでも最も収穫量が多いのは砂礫質土壌の名子山で、総面積は375haです。丁寧に選果されたブドウは無駄なく使いきるよう、部分別にさまざまなワインに使われます。
契約農家からシャインマスカットなどの、生食用ブドウを積極的に購入しているところも酒井ワイナリーの特徴です。生食用ブドウは他の品種とブレンドされ、それぞれ品種の個性を引き出して品質を高めています。
また、酒井ワイナリーでは自然を基盤とした製造を行っており、創業から一貫して無濾過、発酵に用いるのは野生酵母のみです。化学肥料や農薬などは使わず、長く受け継がれてきた製造技術によって自然を重視したワインを製造しています。
「順境不誇、悲境不屈」の家訓のもと、伝統を守りつつワイン造りに励む酒井ワイナリーが販売するワインの種類は、赤・白・ロゼ、そして甘口・辛口と多種多様です。ぜひお好みの1本を見つけてください。