アンヌ・フランソワーズ・グロ
ヴォーヌ・ロマネの名門ジャン&ジャニーヌ・グロ夫妻の長女アンヌ=フランソワーズ・グロ氏とポマールのパラン家13代目のフランソワ・パラン氏が1988年に結婚し、ドメーヌを設立。1988年にグロ夫妻が引退する際に、子供3人でドメーヌと畑を分割して継承しました。
2013年には当時23歳だったマティアス・パランが当主に就任しました。父フランソワのスタイルを踏襲しながらも、よりエレガンスに溢れたワインを追求し新たな試みを取り入れるなどさらなる進化を遂げています。
エチケットには各テロワールの特徴と娘たちの顔を元に考えられた女性の顔が描かれ、美術書に掲載されたり、 ワインコレクターの中で「全ての顔を揃えたい」と言われるほど好評を博しています。
畑はヴォーヌ・ロマネ、ポマールを中心に10haを所有。『醸造設備やセラーは清潔であるべき』というパラン氏のポリシーから、かつてヴォーヌとポマールに分散していた醸造所を1997年にボーヌ中心部へと集約し、どの畑からでもブドウを30分以内に運ぶことの出来る好立地へと移転させました。2008年には冷房施設を一新する等、大規模改装も実施しています。
収穫されたブドウは100%除梗、コンクリートタンクとステンレスタンクを併用し、発酵、醸しを行います。醸造所はグラヴィティシステムを採用し、ポンプで重力に沿って醸造工程が進みます。樽熟成は約18ヶ月間、村名とプルミエ・クリュで新樽比率50~70%、グラン・クリュは新樽比率100%で行います。
アンヌ・フランソワーズ・グロでは繊細で上品なピノノワールを表現するため、年による味わいの違いをあえて特徴づける造りを実践しています。パラン氏は40年近いキャリアの中で“一度も同じ醸造をした事がない”と語ります。
ラベルモチーフの様に『華やかさよりもバランス 、アロマが際立ったやさしくシルキー』なワイン造りを目指しています。