ペリエ・ジュエ
メゾン ペリエ・ジュエは、シャンパーニュ出身のピエール・ニコラ・ペリエとノルマンディ出身のローズ・アデル・ジュエの二人が出会ったことで生まれました。
ピエール・ニコラのペリエ家はブドウ栽培業として18世紀からシャンパーニュ地方に根付いており、若い二人が設立したメゾン ペリエ・ジュエは早くから有望視されていました。体が弱かったピエール・二コラに代わってローズ・アデルが経営を担い、イギリスやアメリカなど海外市場への開拓を進めたことによってメゾンは一層成功を収めていきました。
彼らの息子である2代目、シャルルに代わってからも様々な手法で成長を続けていきました。彼はシャンパーニュにおいて初めてブリュット(ドライ、辛口)、及びヴィンテージシャンパーニュの製造・販売という二つの偉大な功績を残しました。(※ブリュットシャンパーニュの初生産については諸説あります。)当時は甘口シャンパーニュが主流でしたが、イギリス人の好む辛口のシャンパーニュを生産したことが始まりでした。また、単一ヴィンテージで仕込むヴィンテージシャンパーニュの発売は当時革新的でペリエ・ジュエへの評価をさらに高めるものとなりました。
そして3代目にはアンリ・ガンス氏が就任。彼はアールヌーボーの巨匠エミール・ガレにボトルデザインを依頼し、ペリエ・ジュエを象徴するボトルの「ベル エポック」シリーズを生みだしました。その後、第一次世界大戦の混乱の中、長い眠りについていたそのボトルは、1964年、当時のセラーマスターであるアンドレ・パブレ氏によって発見。シャルドネを主体としたプレステージ・キュヴェ「ベル エポック」として復活を遂げました。
ペリエ ジュエのシャンパンには、瞬時に感じとれる独自のスタイルがあります。香りはメゾンのシグネチャーであるシャルドネ種を主体としたフローラルなフレッシュさとフィネスが感じられます。味わいは最高醸造責任者がテロワールへの豊富な知識を駆使し、ブドウを区画ごとに厳選/組み合わせることによってエレガンスさと調和を生み出し、豊かさと複雑さを実現しています。
自由な精神を重んじる2人は、シャンパン造りにはあまり使われていなかったシャルドネをメゾン ペリエ・ジュエのシグネチャーに選びます。 これが世界的に愛される「複雑かつフローラルなペリエ・ジュエ」の礎を築きました。 彼らのテロワールへのこだわりとシャンパンへの壮大なビジョンがシャンパンの歴史を変えたと言っても過言ではありません。
また、シャルドネは、ピノ・ノワールとムニエというシャンパン造りに欠かせない2種の赤ワイン用ブドウ種と組み合わすことにより、燦然と輝くような存在感を発揮します。 一方で、ペリエ・ジュエではシャルドネ種だけの純粋な表現として、クラシックなペリエ・ジュエ ブラン・ド・ブランと、ヴィンテージ・シャンパンであるペリエ・ジュエ ベル・エポック ブラン・ド・ブランという2つの単一品種キュヴェを提供しています。