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「ジンファンデル」とは?
「ジンファンデル」とは?

THE CELLAR JOURNAL --- writer : Wataru Iwata

ジンファンデルとはカリフォルニアを代表するブドウ品種の一つです。イタリアでは同品種をジンファンデルではなくプリミティーヴォと呼ばれます。
本記事では、ジンファンデルの特徴や味わい、そして一緒に合わせたい料理などを紹介させていただきます。合わせてジンファンデルのおすすめワインも紹介しますので興味がある方はぜひチェックしてください!
ジンファンデルとはカリフォルニアを代表するブドウ品種の一つです。イタリアでは同品種をジンファンデルではなくプリミティーヴォと呼ばれます。
本記事では、ジンファンデルの特徴や味わい、そして一緒に合わせたい料理などを紹介させていただきます。合わせてジンファンデルのおすすめワインも紹介しますので興味がある方はぜひチェックしてください!

カリフォルニアのブドウ品種「ジンファンデル」とは?

特徴やおすすめワインを紹介
2026.08.21

1. ジンファンデルとは

ジンファンデルとはアメリカのカリフォルニア州を主な産地とする赤ワイン用のブドウ品種です。イタリアを産地とするプリミティーヴォと呼ばれるブドウ品種と同じ品種であることが、1990年代に分りました。
以下ではジンファンデルの特徴とジンファンデルから造られたワインの香り、味わいについてそれぞれ紹介させていただきます。

特徴

ジンファンデルは中ぐらいの果粒の大きさをもち、薄い果皮、そして凝縮感が強いという特徴を持つ黒ブドウです。また、粒同士がくっついているため、カビの病害にかかりやすいのも特徴です。
ブドウが成熟する際に、一粒ずつばらつきがあり、房単位での成熟度合いを見極めるのが難しい品種でもあります。そのため、一房の中に熟していない青いブドウとレーズン状のブドウが混ざることも多くあります。レーズン状になったものは多量の糖分を蓄積するため、アルコール度数が高いワインが生まれることもあります。

ジンファンデルの特徴

上記の点を理由に、栽培や醸造に関しても他のブドウ品種以上に手間のかかる品種の1つでもあります。
アメリカのカリフォルニア州では、白ワインと同じような製法で造るロゼワインの「ホワイト・ジンファンデル」も人気があります。

香り・味わい

ジンファンデルは育った地域によって味わいが大きく異なる、テロワールがしっかりと感じられる品種です。

・涼しい地域:アメリカンチェリーやラズベリーのような赤い果実のフレーバーとジューシーな酸味

・温暖な地域:ブラックベリーや甘草、クローブなどのスパイスが豊富に感じられるワイン

共通しているのはいずれも力強さと豊潤さ、果実の凝縮感を感じる味わいになるということです。収穫が早いとフレッシュな赤い果実味を多く感じ、収穫が遅いと熟した果実味や濃厚なフレーバーを多く感じるようになるなど、収穫するタイミングによってもスタイルが大きく異なります。

果皮が薄いことからタンニンによる渋みは控えめです。ホワイト・ジンファンデルと呼ばれるロゼワインはフルーティーでみずみずしく、心地よい味わいになるのでフルボディなワインが苦手な方にもおすすめです。

2. ジンファンデルの産地

ジンファンデルの主な産地はアメリカのカリフォルニア州とイタリアのプーリア州です。
それぞれの産地について紹介いたします。

アメリカ・カリフォルニア州

アメリカ・カリフォルニア州のジンファンデル

プレステージクラスの高級なジンファンデルの産地はナパ・ヴァレーやソノマ、そしてベイエリアなどがあります。
近年ジンファンデルは古木が注目されていますが、古木で有名なエリアで言うとシエラ・フットヒルズやローダイがあります。中でもローダイはカリフォルニア州の高級ジンファンデルの約4割を生産、「ジンファンデルの首都」を自称することでも知られています。
ホワイト・ジンファンデルで使用されるブドウは内陸にあるセントラル・ヴァレーです。

イタリア・プーリア州

イタリア・プーリア州のプリミティーヴォ

イタリアではジンファンデルではなく、プリミティーヴォと呼ばれます。プーリア州はイタリアの南東部に位置し、温暖で乾燥した気候が特徴です。その中でも有名な産地が南部のマンドゥリアです。

干しブドウ状のプリミティーヴォから造られる甘口の赤ワイン「プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア・ドルチェ・ナトゥラーレ」は2011年にD.O.C.G.(イタリアワインの最上級呼称)に認定されています。プリミティーヴォをアメリカで販売する場合は、ジンファンデルとは別品種として表示しています。

3. ジンファンデルのワインの選び方

一言にジンファンデルと言っても、ワインによって様々な違いがあるため、どれを選んでいいか迷うこともあります。
ジンファンデルの選び方に迷ったら、ワインの種類、産地、価格で選ぶのがおすすめです。

ワインの種類から選ぶ

ジンファンデルは赤ワインやホワイト・ジンファンデルというロゼワインがあります。

・赤ワイン:果実味が豊富で、まろやかかつ重厚感のある味わいが特徴
└ジンファンデルの個性的な味わいを楽しみたい方におすすめです。

・ロゼワイン:みずみずしくやや甘口のソフトな味わいが特徴
└アルコールが高いワインやフルボディのワインが苦手な方におすすめです。

合わせる料理によって赤ワインとロゼワインのどちらを選ぶかを決めるのもおすすめです。

産地で選ぶ

ジンファンデルは栽培される産地によってもそのスタイルが大きく変わります。

・カリフォルニア州(アメリカ):アルコール度数が高く、濃厚で力強いジンファンデルのフレーバーと甘いスパイスの香りが調和するスタイルが特徴

・プーリア州(イタリア):ソフトな酸味があり、ジャムのような甘い果実の風味とまろやかさが特徴

上述した寒冷、温暖な地域での味わいの違いについてもあわせて参考にするとより選びやすくなるかと思います。

価格で選ぶ

ジンファンデルのワインを美味しく楽しく味わいたいからこそ、価格で選ぶことも大切です。

・3,000円未満の低価格帯
└初めてジンファンデルのワインを飲む方やデイリーワインを求めている方におすすめ

・3,000円〜10,000円の中価格帯
└プレゼント用や来客にジンファンデルのワインを求めている方におすすめ

・10,000円以上の高価格帯
└誕生日やパーティー、特別な記念日などのイベントで味わうジンファンデルのワインを探している方におすすめ

4. ジンファンデルのワインに合う料理

ジンファンデルのワインに合う料理

果実味が豊かなジンファンデルのワインは甘味のあるソースと相性物群のため、焼肉やお好み焼き、照り焼きといった和食におすすめです。また、チョコレートを使ったデザートとも相性が良いのでぜひ試してみてください。

・スパイシーなジンファンデルのワイン:個性的な味わいのため、ジビエやラムを使った肉料理などにおすすめ
└家庭料理の場合はハーブやスパイスを加えると相性が良くなります

・ホワイト・ジンファンデル:ほんのりと甘い味わいのスタイルのためデザートともおすすめ
└軽いおつまみと合わせてアペロ(食前酒)として楽しんでも○

5. ジンファンデルから造られたおすすめワイン5選

そんなジンファンデルに興味を持っていただいた方に向けて、以下におすすめのワインを紹介させていただきます!

ボンテッラ ジンファンデル 2023

ボンテッラ ジンファンデル 2023

カリフォルニアの有機栽培ワインの先駆者ボンテッラ・ヴィンヤードの傑作。畑におけるブドウへのアプローチにより、品種の持ち味を見事なまでに引き出した逸品です。ジンファンデルのワインとしては穏やかなスタイルですが、コーヒーやカラメルを思わせる甘く魅惑的な香りと華やかな果実香。バランスが良く、コストパフォーマンスに優れたワインです。

シャトー・モンテレーナ ジンファンデル・エステート・ナパ・ヴァレー 2021

シャトー・モンテレーナ ジンファンデル・エステート・ナパ・ヴァレー 2021

プリミティーヴォとジンファンデルの古樹をブレンドした赤ワインです。元々同じ品種であるこの2つのブドウ、プリミティーヴォは粒がより小さく異なる風味を持つため、あえて別々に仕込むスタイルです。
シャトー・モンテレーナは、1976年の伝説的なフランスVSカリフォルニアの対決においてシャルドネ部門で優勝しており、愛好家達から高い信頼と評価を受けているワイナリーです。

オー・ジー・ヴィー オールド・ヴァイン・ジンファンデル ローダイ 2022

オー・ジー・ヴィー オールド・ヴァイン・ジンファンデル ローダイ 2022

ローダイを有名にした古木のジンファンデルを使うスタイル。植樹されてから平均で30年以上経つそんな古木から採れるブドウを使用しています。ルビーカラーの色調に、縁はパープルがかった色合い。ブルーベリーパイ、シナモングラハムクラッカーのスパイスとほのかに甘さの感じるアロマ。鮮やかなラズベリーの香りにオークのフレーヴァーが骨格となり、上品な口当たり、そして柔らかいタンニンが長い余韻と共に広がります。

マッセリア・リ・ヴェリ オリオン プリミティーヴォ 2024

マッセリア・リ・ヴェリ オリオン プリミティーヴォ 2024

よく熟した赤い果実に生き生きとした酸が良いバランスのプリミティーヴォ。チェリーなどのフレッシュな果実味やシナモンやナツメグなどのスパイスのニュアンス。力強さもありながら滑らかな口当たりの、心地よい味わいです。

カリフォルニア・ルーツ ロゼ カリフォルニア 2020

カリフォルニア・ルーツ ロゼ カリフォルニア 2020

ジンファンデルにこちらもシラーやメルロなどのブドウ品種をブレンドしたロゼワインです。
フレッシュなベリー系のフレーバーと柑橘の風味が爽やかで親しみやすい味わいです。手頃な価格のため、日常的に楽しむデイリーワインを探している方におすすめです。

6. まとめ

ジンファンデルはカリフォルニア州を主な産地とするブドウ品種です。力強さと芳醇さ、果実の甘いフレーバーを楽しんでいただくことができるワインですが、地域によっても香りや味わいが異なります。
ジンファンデルのワインに興味を持った方はぜひこちらのサイトもご確認ください!

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岩田渉 氏

THE THOUSAND KYOTOシェフ・ソムリエ

1989年愛知県生まれ。同志社大学に在学中、留学先のニュージーランドでワインに魅了され、4年間ワインの勉強に没頭する。
2019年に現職、THE THOUSAND KYOTOシェフ・ソムリエに就任。

◆主な受賞歴
2017年 「第8回全日本最優秀ソムリエコンクール」優勝。
2023年「第17回A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクール」へ日本代表として出場しセミファイナリストに選出(第5位)

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