"何かの記念日、自分へのご褒美、たまの来客、夫婦の団欒などなどに、月に一度くらい少し高級なワインが飲めると嬉しいですよね。
今月は夏休みの方も多いと思うので、夏休みのための贅沢バージョンで、かつコルシカ島、プロヴァンス、トスカーナ、リグーリアとバカンスのリゾート地のワインで固めてみました。
目玉はコルシカ島の誰もが認めるトップ生産者コンテ アバトゥッチのトップキュベ、ミニストル アンペリアル。
残念ながらインポーター終売になってしまうので、大変お得にご紹介出来ます。
僕は昔から大好きな生産者ですが、一度けっこう長く日本への輸入が止まっていて、再開されたと思ったらまた終売(泣)。
次に輸入されるのはいつになるでしょうか...。お好きな方、ご興味ある方は是非この機会に。限定12セットです。
夏もワインのある素敵な週末を。
<今月のスペシャルワイン>
①ミニストル アンペリアル ルージュ 2021 / ドメーヌ コンテ・アバトゥッチ / フランス・コルシカ島・ヴァン・ド・フランス /シャカレッロ22%, ニエルッチョ18%, カルカイヨーロ・ネロ15%, モンタナッチャ15%, モレスコーノ12%, モレスコーラ10%, アレアティコ8%のコルシカ固有品種のアッサンブラージュ(一部混植混醸) カタログ価格14,300円(税込)
今月のスペシャルワインは、コンテ アバトゥッチの赤のトップキュベ。
この生産者はナポレオンと一緒に活躍したシャルル アバトゥッチを祖先に持つコルシカ島の超名門。
キュベ名にアンペリアル(皇帝)とかミニストル(大臣)とか入っているのは、その歴史から来ています。ワイン生産者としては、コルシカ固有のぶどうを守る事に大きな功績のあったワイナリーで、基本的に固有品種でワインを生産しています。
栽培はバイオダイナミック。アぺレーションとしてはACアジャクシオなのですが、固有品種を重視する結果としてACで認可されていない固有品種の比率が上がった結果(INAOと喧嘩する事になり)、現在は全てのワインをヴァン・ド・フランスでリリースしています。
僕は花崗岩土壌の赤ワインに魅了される事が多いのですが、このワインもまろやかさの中に、どこかヒヤリとする涼しさと気品を感じさせる素晴らしい1本です。
<週末のお楽しみワイン>
②コトー・デクサン・プロヴァンス グラン ヴァン ロゼ 2022 シャトー ラ コスト / フランス・プロヴァンス・ACコトー・デクサン・プロヴァンス / シラー60%、グルナッシュ・ノワール40% カタログ価格6,875円(税込)
バカンスと言えば、プロヴァンス、コート・ダジュールですよね。
シャトー ラ コストはマルセイユの北にある大学都市エクス・アン・プロヴァンスにあるワイナリー。
200haの広大な敷地の中でサステナブルな生態系を模索し、130haのぶどう畑でもオーガニック栽培を実施しています。
それだけでなく、アートと建築と共存するワイナリーがテーマで、ワイナリーの設計は日本を代表する建築家の安藤忠雄氏です。
今回、ご紹介するのは彼らのトップキュベ。この価格帯のロゼワイン自体があまり多くないので、どんなものだろう?と思われる方も多いかも知れません。
しかし飲んでみて思うのは、そこには確かに通常のロゼにはない果実の集中度と甘さ、そして上品な滑らかさがあるという事です。
いつもの月イチご褒美セットなら、これがご褒美の1本の感じです。夏休みの最高のお供の最高の一つになれるのではないでしょうか。
③サンタ・ディエチ 2018 サンタ・ディエチ/ イタリア・トスカーナ州・IGTトスカーナ/サンジョヴェーゼ90%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド5% / カタログ価格5,280円(税込)
リゾートとしてトスカーナも外せません。夏休みにはアルプスを超えてドイツや北欧から観光客が大挙して押し寄せます。
このワイナリーはシエナ近郊にあり、中世にはフランスからローマへの巡礼の道として栄えたそうです。現在でも宿泊も可能で、アグリツーリズムの拠点としても活躍しているそうです。
トスカーナのアグリツーリズムは一度は体験してみたいですよね(僕は未体験です)。
ワイナリーのホームページを見ると、素晴らしい風景が広がっています。ブレンドはサンジョヴェーゼにフランとプティ・ヴェルドと言う面白いもの。
自然なアプローチ(オーガニック認証あり)含めて、トスカーナの豊かさを味わって下さい!
④ “ラビアンカ” リグーリア・ディ・レヴァンテ 2023 ルナエ / イタリア・リグーリア州・I.G.T.リグーリア・ディ・レバンテ / ヴェルメンティーノ80%、マルヴァジア20%
トリを飾るのがルナエです。ご存知の方も多いと思われる、リグーリア州を代表する超優良生産者。
コッリ・ディ・ルーニと言うなかなかマイナーな産地のワイナリーながら、この土地とヴェルメンティーノと言うぶどう品種の良さを見事に引き出した、「完成度が高い」としか言いようがない素晴らしいワインをリリースし続けています(赤も秀逸です)。
看板はフラッグシップの黒ラベルと基本のグレーラベルですが、今回は最後に登場した白ラベルをお届けします。
理由としてはこのワインの畑が一番海に近いからで、夏休みなのでやっぱり海でしょう!と言う事です。
他の2つと違って、ヴェルメンティーノ100%ではなく、アロマティックなマルヴァジアが20%含まれるところもポイント。潮風を感じる1本です。"