赤ワインのおすすめ10選を紹介!
赤ワインのおすすめ10選を紹介!

特徴や選ぶときのポイントもあわせて解説

特徴や選ぶときのポイントもあわせて解説

THE CELLAR JOURNAL --- writer : Daichi Yoshikawa

赤ワインの種類は多種多様で世界各地で造られているため、何が良いのか迷ってしまうかもしれません。ただ選び方のポイントさえ知っておけば、お好みの赤ワインを適切に選ぶことができます。本記事では、赤ワインの特徴や選ぶときのポイントを解説し、おすすめの赤ワインを10本紹介します。
赤ワインの種類は多種多様で世界各地で造られているため、何が良いのか迷ってしまうかもしれません。ただ選び方のポイントさえ知っておけば、お好みの赤ワインを適切に選ぶことができます。本記事では、赤ワインの特徴や選ぶときのポイントを解説し、おすすめの赤ワインを10本紹介します。

赤ワインのおすすめ10選を紹介!特徴や選ぶときのポイントもあわせて解説

特徴や選ぶときのポイントもあわせて解説
2024.06.07

1. 赤ワインの特徴とは?

赤ワインは、黒ブドウ品種を使用して醸造したワインです。ブドウの果汁、果皮、果肉、種子を発酵して漬け込むことで、独特の色合いが生まれます。白ワインに比べて渋みが感じられるのは、種子や果皮に含まれているタンニンが醸造プロセスのなかで液体に溶け込んでいくためです。タンニンの量と渋みの強さは比例します。また、赤ワインにはさまざまな効能があるとされています。詳しく知りたい方は「赤ワインの効能」の記事をご覧ください。

2. 赤ワインを選ぶときのポイント

赤ワインを選ぶときのポイントは、基本的に以下4点に気をつけてください。
● ワインのボディで決める
● ブドウ品種で決める
● 産地で決める
● 料理で決める
それぞれ順に解説していきます。

ワインのボディで決める

ワインのボディで決める

赤ワインは渋みの濃淡や重さ、コクなど「ボディ」という言葉で表現します。ボディは、フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディの3種類があり、赤ワインに慣れていない方はライトボディからはじめて、慣れてきたらミディアムボディやフルボディと試してみるのがおすすめです。

フルボディ

コクがあって濃厚な味わいが特徴。タンニンが豊富なため渋みがしっかりと感じられ、色調も濃い

ミディアムボディ

フルボディとライトボディの中間にあたり、酸味や渋み、果実味などのバランスが取れている

ライトボディ

軽やかな味わいの赤ワインで、タンニンが穏やか。フルーティーな味わいが楽しめて、アルコール度数も低い傾向にある

ブドウ品種で決める

ブドウ品種で決める

赤ワインは主に黒ブドウ品種から造られますが、品種によって特徴が異なります。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、シラーなど、それぞれのブドウ品種の特徴をチェックしましょう。

品種

主な産地

特徴

カベルネ・

ソーヴィニヨン

フランスのボルドー地方

深みのある色合いとしっかりしたタンニンが特徴で、飲みごたえのあるワインに仕上がる

メルロー

フランスのボルドー地方

タンニンがきめ細やかで、まろやかな口当たりの赤ワインを楽しめる

ピノ・ノワール

フランスのブルゴーニュ地方

透明感のあるルビー色で、タンニンが比較的少ないため滑らかな味わいになる

シラー

フランスのローヌ地方

フルーティーさとタンニンのバランスが良く、力強い味わいの赤ワインが味わえる

テンプラニーリョ

スペイン

香り高く繊細な味わいを持つ

ガメイ

フランスのボージョレ地方

フルーティーな味わいの赤ワインを造ることができ、ボージョレ・ヌーヴォーの原料にもなる

各ブドウ品種について、さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
カベルネ・ソーヴィニヨン
メルロー
ピノ・ノワール
シラー

産地で決める

産地で決める

赤ワインは、同じブドウ品種を使っていても、産地によって味わい香りのニュアンスが異なります。フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、アメリカ、チリ、アルゼンチン、オーストリアなど、主要なワイン産地の特徴を把握しておくとより適切なワインを選べるようになります。以下に代表的な産地の特徴をまとめましたので参考にしてください。

主な産地

特徴

フランス

ボルドー地方やブルゴーニュ地方など、世界的にも有名なワイン産地が多くある。迷ったらボルドー地方の赤ワインがおすすめ

イタリア

ピエモンテ州のバローロはイタリアワインの王と呼ばれるほど有名な赤ワイン。風格ある赤ワインが楽しめる

スペイン

フランスやイタリアに並ぶ屈指のワイン生産国で、固有品種を使った赤ワインが充実している

ドイツ

シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)を中心とした赤ワインが有名。エレガントなスタイルの赤ワインが多い

アメリカ

ワイン生産国としては後発ながらも、土壌や地形、気候に合ったブドウ品種を栽培しており、将来性が期待されている

チリ

南北に延びる国土で、さまざまな品種が栽培されている。コストパフォーマンスが高く、気軽に楽しめるのも魅力

アルゼンチン

肉の消費量が多く、肉に合ったフルボディの赤ワインが多い傾向がある。マルベックを使ったフルボディの赤ワインが有名

 

オーストラリア

固有のブドウ品種を使ったタンニンの強い赤ワインが特徴

上記以外にも日本や南アフリカでも赤ワイン造りは盛んなため、国ごとのワインの違いもチェックしてみると面白いです。
各産地のワインについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

フランス(ボルドー)ワイン
イタリアワイン
スペインワイン
ドイツワイン
アメリカ(カリフォルニア)ワイン
オーストラリアワイン

料理で決める

料理で決める

赤ワインはボディに濃淡があるため、合わせる料理も異なります。ライトボディの赤ワインは脂が少ない食材で、トマトや醤油ベースで仕上げたソースによく合います。ミディアムボディの赤ワインは、脂がほどよく乗っている豚肉や鶏肉と相性が良く、フルボディは脂がしっかり感じられるボリューミーな肉や、デミグラスソースのような重ための濃厚なソースに合います。マリアージュしたい料理の特徴からワインを決めるのもおすすめです。赤ワインに合うおつまみについて詳しく知りたい方は「赤ワインに合うおつまみ15選!コンビニやスーパーで買えるものや簡単レシピも紹介」の記事を参考にしてください。

3. おすすめの赤ワイン10選を予算別に紹介!

おすすめの赤ワインを10選に絞り、予算別に紹介していきます。予算は3,000円、5,000円、10,000円の3つのカテゴリーに分けて紹介しているので、ご予算やシーンに合わせてぴったりのものを選んでみてください。

【予算3,000円のおすすめ赤ワイン】ベルクール ピノ・ノワール 2021

ベルクール ピノ・ノワール 2021

フランスのラングドック地方で栽培されたピノ・ノワールで造られた赤ワイン。海沿いのブドウ畑で栽培されており、潮風の影響を受けているため、ミネラル感のある味わいが特徴です。なめらかな口当たりで渋みがやさしいので赤ワインに飲み慣れていない方にもおすすめの赤ワインです。

【予算3,000円のおすすめ赤ワイン】コルテ・アダミ ヴァルポリチェッラ・スペリオーレ 2020

コルテ・アダミ ヴァルポリチェッラ・スペリオーレ 2020

コルヴィーナのみ半乾燥。その他品種は収穫後プレス後、10日間マセラシオン(間パンチングダウン)。発酵は温度管理しながらステンレスタンクで実施後、MLF発酵。フレンチオークの樽で1年間熟成。 シナモンやクローヴを思わせるスパイシーなアタック。樽熟成由来の香ばしいトースト香。果実の爽やかさを持ちつつ、凝縮感がありブドウ由来の僅かに感じる甘みのある果実味が心地よいワインです。

【予算3,000円のおすすめ赤ワイン】シャトー・サン・ミッシェル コロンビア・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン 2020

シャトー・サン・ミッシェル コロンビア・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン 2020

2024年 SAKURAアワード ダブル・ゴールド受賞
コロンビア・ヴァレーの特長を表現しながら、デイリーに楽しめる気軽さと、幅広い料理との相性も良いスタンダードシリーズ。発酵中の優しいパンプオーバーにより色合い、アロマ、タンニンの抽出が行われます。 ワシントンの凝縮感あるブドウを、楽しみやすいスタイルに仕上げたワイン。複雑さと構成力、シルキーなタンニンが魅力です。

【予算3,000円のおすすめ赤ワイン】ベティッグ ヴィーノ・デ・プエブロ ピノ・ノワール 2022

ベティッグ ヴィーノ・デ・プエブロ ピノ・ノワール 2022

チリのマジェコヴァレー地方で造られた赤ワイン。丸みのある緻密なタンニンとなめらかな酸が特徴です。コストパフォーマンスも高く、上品なピノ・ノワールの味わいをお手軽に楽しみたい時におすすめです。

【予算5,000円のおすすめ赤ワイン】パッツ・アンド・ホール ハンズ・オブ・タイム ソノマ・カウンティ ピノ・ノワール 2018

パッツ・アンド・ホール ハンズ・オブ・タイム ソノマ・カウンティ ピノ・ノワール 2018

2018ヴィンテージ限定商品。創業からパッツ&ホールの醸造を担ってきたジェームズ ホールがハンズ オブ タイム名義で手掛けたソノマカウンティのピノノワール。 ブドウはパッツ&ホールの契約畑のもの。醸造設備はパッツ&ホールの物を使用。 涼し気な18年の気候を反映して赤い果実(良く熟した)が印象的。パッツ&ホールらしい美しい酸味もしっかり感じられる

【予算5,000円のおすすめ赤ワイン】シャンソン ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2023

シャンソン ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2023

コート・ド・ボーヌとコート・シャロネーズの提携先農家のブドウを使用。全房を25%使用し、タンクで発酵、タンクと樽(樽約30%、新樽0%)で10ヶ月熟成しています。 イチゴやラズベリー、チェリーなどのフレッシュ感ある赤い果実の香りにコショウのニュアンス。香り豊かでまるみがあり、バランスが良いワインです。

【予算5,000円のおすすめ赤ワイン】ジェラール・ベルトラン ヘリテージ・コルビエール 2020

ジェラール・ベルトラン ヘリテージ・コルビエール 2020

常に風が吹き抜けるエリアで、土壌構成も非常に多様。手摘みで収穫後シラーは全房のまま、グルナッシュとムールヴェードルは除梗して醸し。マロラクティック発酵の後ブレンド。 凝縮感のある果実味、丸みのあるタンニン、心地よい酸のバランスが絶妙。ワイン単体でも料理と合わせても楽しめます。

【予算5,000円のおすすめ赤ワイン】フランソワ・ラベ ピノ・ノワール 2023

フランソワ・ラベ ピノ・ノワール 2023

コルシカ島東側のプルネリ・ディ・フィウモルボの村の畑のブドウを使用。100%除梗し、ステンレスタンクにて発酵。熟成は1/3樽、2/3はタンクで4ヶ月行います。 濃厚だが洗練された果実味を感じる味わいはブルゴーニュでもニューワールドでもないネオクラシックで、近年高騰するブルゴーニュを考えると圧巻のコスパワインです。

【予算10,000円のおすすめ赤ワイン】ル・マルキ・ド・カロン・セギュール 2022

ル・マルキ・ド・カロン・セギュール 2022

かつてラフィットやラトゥールを設立したセギュール侯爵が一番愛したシャトー・カロン・セギュールのセカンド。2013年ヴィンテージよりワイン名マルキ・ド・カロンから変更。ファースト同様ハートのエチケットです。 華やかで気品ある香り、なめらかで豊かな果実味、タンニンが織りなすハーモニーはまさに逸品です。

【予算10,000円のおすすめ赤ワイン】ガニャール・ドラグランジュ シャサーニュ・モンラッシェ ルージュ プルミエ・クリュ 2022

ガニャール・ドラグランジュ シャサーニュ・モンラッシェ ルージュ プルミエ・クリュ 2022

フランスのブルゴーニュ地方で栽培されたピノ・ノワールで造られた赤ワイン。しなやかなタンニンと果実味、酸味のバランスが取れている上質な赤ワインです。熟成にも耐えうるポテンシャルがありますが、早い段階からでも十分楽しめます。自宅のワインセラーに一本眠らせておきたいワインです。

4. まとめ

まとめ

赤ワインを選ぶときは、ボディ、ブドウ品種、産地、料理の4つのポイントをおさえておくと良いでしょう。お気に入りの1本を見つけるためには、品種や産地の大まかな特徴を押さえたうえで、さまざまな赤ワインを飲み比べることが重要です。各国の多様な赤ワインを飲み比べたい方は、ぜひTHE CELLAR online storeのサイトをご覧ください。

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吉川 大智

JSA認定 ソムリエ

バーテンダー、ワインバーのマネージャーを経てワインのPRライターに。過去には40カ国200都市の酒場とワイナリーを訪問した経験あり。

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